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松下電器、空気圧で駆動する透明スピーカー“サウンドウィンドウ”を開発

2002年03月27日 20時04分更新

文● 編集部

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松下電器産業(株)は27日、松下電子部品(株)と共同で、透明なパネルを空気圧で振動させて音を再生する“エアロドライブ技術”を利用した透明スピーカー“サウンドウィンドウ”を開発したと発表した。

開発した透明スピーカー“サウンドウィンドウ”
開発した透明スピーカー“サウンドウィンドウ”

“サウンドウィンドウ”は、ディスプレーなどの表示画面の前面をスピーカーにできるほか、パネルに触れても音の変化が少ないため、タッチパネルへ応用できるのが特徴。また、パネルを直接的に駆動する場合に比べて、消費電力を約25分の1に低減できるとしている。

開発した透明スピーカーには、“エアロドライブ技術”と“音響テコ技術”の2つの新技術が利用されている。“エアロドライブ技術”は、空気圧で間接的に透明パネルを駆動する方式で、パネル全面に音の圧力が伝達されるため、ドライバーの取り付け場所が自由に選べるだけでなく、任意のパネル形状を採用できるという。“音響テコ技術”は、小型ドライバーで約10倍の面積のパネルを駆動するというもの。

透明スピーカーの原理
透明スピーカーの原理

“サウンドウィンドウ”は、PDAなどに利用すれば、タッチパネルの透明フィルムを振動板にできるだけでなく、タッチ入力時にも音量がほとんど低下しないという。松下電子部品が年内の製品化を計画しているという。

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