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バイテック、カオス現象を利用したデジタル情報の完全可逆圧縮技術を開発

2002年06月14日 23時56分更新

文● 編集部

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バイテック(株)は13日、上智大学の庄野克房名誉教授と進めていたデジタル情報の圧縮技術の共同研究で、カオス現象を用いたデジタル(画像/音声)情報の圧縮技術である“Inverse Process法(仮称)”の開発に成功したと発表した。

開発した技術は、カオスの逆計算と順計算過程に情報を取り込み、カオスに内在するフラクタル性を利用する圧縮技術で、情報自体の持つエントロピーを計測し、それを指標としながらカオスの演算を行ない、情報を取り込みながら圧縮を行なうという。これによりデジタル情報を、従来に比べ120~500%の高圧縮率で完全可逆圧縮できるのが特徴。

同社は、この技術を利用し、音楽業界向けのコンテンツ管理サービスを提供する。第1弾として(株)エム・ゾーンに対して技術提供を行ない、2003年中期に同技術を利用した音声の配信/再生/保存ソフトの開発と販売を行なう。今後、デジタルカメラの記憶媒体、企業間におけるCAD情報の受け渡し、動画配信事業を行なう事業者などに対し、圧縮技術の提供を行なっていく予定としている。同社の3年後の売上目標は100億円。

問い合わせ先:TEL.03-5157-2081

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