このページの本文へ

富士通研究所、外出先からiアプリで操作できるホームロボット『MARON-1』を開発

2002年10月07日 21時22分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)富士通研究所は7日、外出先から携帯電話とiアプリを利用して、家の中の状況確認や家電操作などが行なえるホームロボット『MARON-1(マロンワン)』を開発したと発表した。

『MARON-1』『MARON-1』

『MARON-1』は、デジタルカメラと家電コントロール用リモコン、カード型PHSを搭載したロボット。前進/後退/左右回転を指示して家の中を撮影して携帯電話に送信したり、赤外線リモコン対応のエアコン/テレビ/ビデオなどを携帯電話から操作したりできる“携帯電話による遠隔操作機能”、監視させたい場所を指定し、ロボットの視野内に侵入者が入ったら警告音を鳴らし、あらかじめ設定した電話番号に電話する“留守番機能”、あらかじめ登録した動作を指定された時間に実行する“時間指定動作機能”、“ハンズフリー電話機能”、よく使う動作をファンクションボタンに登録できる“定型動作のワンプッシュ実行機能”などを搭載する。遠隔操作機能では、間取り図を登録しておけば、目標地点まで障害物を避けながら段差を乗り越えて自動で移動する機能も搭載する。

本体サイズは幅32×奥行き36×高さ32cm、重量は5kg。可動部は、駆動輪×2(左右)、クローラー旋回、カメラ駆動×2(パン/チルト)の自由度5。センサーは、赤外線送信/受信、カメラ×2、近接距離検出、バンパースイッチ×2を搭載する。ユーザーインターフェースとしては、タッチパッド、メニュースイッチ×5、ファンクションスイッチ×2、4インチTFT液晶ディスプレー、マイク、スピーカーを装備する。外部インターフェースは、USB、PCカードスロット、RS-232C(メンテナンス用)、DC入力を用意する(ACアダプターが付属)。電源は内蔵したニッケル水素電池で、約12時間動作する。OSにはWindows CE 3.0を採用している。

同社では、留守宅の状況監視、要介護者のいる家庭の状況確認、夜間のオフィス監視などへ応用できるとしており、今後、ロボットの利用シーンを想定して、新たなソフトウェアを開発したうえで製品化する予定という。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン