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TDK、4096色表示のマルチカラー有機ELディスプレーを開発――年内に量産を開始

2003年05月21日 18時16分更新

文● 編集部

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ティーディーケイ(株)は20日、パッシブマトリックス駆動方式として業界初というカラーフィルター方式の4096色表示対応のマルチカラー有機ELディスプレーを開発し、年末までに量産出荷を開始すると発表した。

マルチカラー有機ELディスプレー
4096色表示のマルチカラー有機ELディスプレー

同社が開発したマルチカラー有機ELディスプレーは、白色発光の有機EL素子とカラーフィルターを組み合わせて、RGB(レッド・グリーン・ブルー)の3原色を発光させる独自方式を採用するのが特徴。3月にRGB各4階調(64色)の製品をカーオーディオ向けにサンプル出荷を開始しており、今回、RGB各16階調(4096色)の製品を開発したもの。白色発光有機EL素子の高輝度/長寿命化、カラーフィルターの最適化、専用のドライバーICの採用により、製品化が可能になったという。開発した製品は、表示エリアのサイズが79×20mm、画素数が256×RGB×64、輝度が100cd/m2で、動作温度範囲が‐20~+85度、寿命は1万時間以上(室温)。

同社では、カーオーディオやカーナビゲーションなどの車載機器のほか、携帯情報端末やゲーム機、計測機器などに利用できるとしている。

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