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インテル、ノートパソコン用プラットフォーム“Centrinoモバイル・テクノロジ”の刷新を発表――CPU、チップセット、無線LANの強化でノートパソコンが変わる!?


2005年1月19日

Centrino登場以来の大変革がノートパソコンに

新しい“Centrinoモバイル・テクノロジ”を構成するチップ群。インテル915 Expressチップセット(GMCH、左上)、FW82801FBM(ICH、左列中央)、Pentium M(下)、インテルPRO/Wireless 2915ABG(右)
新しい“Centrinoモバイル・テクノロジ”を構成するチップ群。インテル915 Expressチップセット(GMCH、左上)、FW82801FBM(ICH、左列中央)、Pentium M(下)、インテルPRO/Wireless 2915ABG(右)
報道陣の質問に答えるインテル(株)代表取締役共同社長の吉田和正氏(右)と、同社取締役マーケティング本部長のケヴィン・セラーズ氏
報道陣の質問に答えるインテル(株)代表取締役共同社長の吉田和正氏(右)と、同社取締役マーケティング本部長のケヴィン・セラーズ氏

インテル(株)は19日、ノートパソコン用のプラットフォーム技術“インテルCentrinoモバイル・テクノロジ”(以下Centrino)の刷新(コード名“Sonoma(ソノマ)”)を発表し、Centrinoを構成するCPUとチップセット、無線LANチップの最新製品を発表した。特にチップセットは大幅に機能強化されており、Centrinoを構成するパーツ群の採用で、ノートパソコン全体のパフォーマンスは大きく向上すると期待されている。すでに今日の発表前から採用製品が数社から発表されているが、発表時に80機種、2005年中盤には150機種以上の製品が登場予定とのこと。

報道関係者を集めて行なわれた発表会では、まず同社代表取締役共同社長の吉田和正氏により、2003年3月のCentrinoの発表以来、ノートパソコン市場が活性化されたうえ、無線LAN機能はノートパソコンの標準機能として定着し、無線LANホットスポットの増加や無線LAN対応機器の出荷も大幅に増える(無線LAN機能搭載の家庭向けルーターが、8%から20%へ増加)など、ノートパソコンと関連市場を大きく活性化させたと語った。そのうえで「これから大きく変化するビジネスニーズ、デジタルホームを支えるべく、インテルCentrinoモバイル・テクノロジを進化させようと考えている」と述べた。

Centrino発表以降の無線LAN関連市場は大幅に伸張した

続いて同社取締役マーケティング本部長のケヴィン・セラーズ(Kevin Sellers)氏により、新製品についての説明が行なわれた。

Sonomaを構成する製品群。Centrinoモバイル・テクノロジの名を冠することのできるCPUはPentium Mのみで、Celeron Mは含まれないことに注意
Sonomaを構成する製品群。Centrinoモバイル・テクノロジの名を冠することのできるCPUはPentium Mのみで、Celeron Mは含まれないことに注意
CPU:Pentium M/Celeron Mプロセッサ
クロック周波数の向上、システムバスの高速化(400MHzから533MHzに、Pentium Mのみ)、エグゼキュート・ディスエーブル・ビットの対応
チップセット:モバイル インテル915 Expressシリーズ
PCI Express対応、システムバスの高速化、DDR2 533/400メモリー対応、デュアルチャネルメモリー対応、DirectX 9対応の内蔵グラフィックス機能“Intel GMA 900”搭載、シリアルATA対応、インテル・ハイ・デフィニション・オーディオ対応
無線LAN:インテルPRO/Wireless 2915ABG
IEEE 802.11a/b/gの3モード対応、最新のセキュリティー規格対応(IEEE 802.11i、WPA 2)、ソフトウェアの改良
別の説明会で示された、Sonomaの新機能一覧
別の説明会で示された、Sonomaの新機能一覧
モバイル インテル915GM Expressチップセット。左がGMCHで右がICH
モバイル インテル915GM Expressチップセット。左がGMCHで右がICH

特に大きく変わったのはチップセットである。従来のCentrinoで使用されていた“インテル855(Intel 855)GM/PM/GME”シリーズは、シングルチャネルのDDR 266/200メモリー、AGP&PCIバス対応、DirectX 7.1ベースの旧式な内蔵グラフィックス機能など、デスクトップパソコン用チップセットと比べると、見劣りする機能に止まっていた。しかし今回の“モバイル インテル915 Express(Intel 915 Express)”シリーズ(コード名“Alviso(アルビソ)”)の登場により、デスクトップ用のメインストリームチップセット“インテル915”シリーズに匹敵する能力を備えることになる。

セラーズ氏によるプレゼンテーションでは、特に内蔵グラフィックス機能とオーディオ機能の強化が強調された。内蔵グラフィックスコアの“Intel GMA 900”は、DirectX 9のプログラマブルシェーダー2.0のうち、Pixel Shader 2.0に対応した3Dグラフィックス機能を備えている。ピクセルレンダリングパイプは4パイプ。フル機能を備える米エヌビディア社やカナダATIテクノロジーズ社のDirectX 9世代GPUには及ばないが、従来のIntel 855GM/GMEに比べればパフォーマンス面での差は歴然で、3Dグラフィックスベンチマークソフト“3DMark 2001SE”では2倍の性能を発揮するという。これにはメインメモリーの高速化も大きく貢献しているだろう。またIntel 855GM/GMEでは(基本的に)動作しなかった3DマルチプレイヤーオンラインRPG『ファイナルファンタジーXI』も、915GMを搭載するノートパソコンなら快適に動作するようだ。グラフィックスコアの機能はデスクトップ用のIntel 915Gシリーズと同等だが、コアクロックはIntel 915Gの最高333MHzに対して、915GMが最大200MHz、915GMS/GMLは160MHzと低くなっている。グラフィックス機能を内蔵しない“Intel 915PM Express”は、GPU接続用にPCI Express x16インターフェースを備える。



Intel 915GMとIntel 855GMの3Dグラフィック性能比較(3DMark 2001SE使用)。従来の倍のパフォーマンスをアピール
Intel 915GMとIntel 855GMの3Dグラフィック性能比較(3DMark 2001SE使用)。従来の倍のパフォーマンスをアピール
ファイナルファンタジーXIも、特殊なソフトを使わずとも快適に動作する。ちなみにゲームでは未公開のマップをデモで披露するという異例の扱いに、インテルとゲームメーカーのSonomaにかける期待が感じられる
ファイナルファンタジーXIも、特殊なソフトを使わずとも快適に動作する。ちなみにゲームでは未公開のマップをデモで披露するという異例の扱いに、インテルとゲームメーカーのSonomaにかける期待が感じられる

オーディオ機能に関しては、7.1chマルチストリームオーディオをサポートする“インテル・ハイ・デフィニション・オーディオ”をサポートしたことにより、対応するオーディオチップを組み合わせることにより、5.1chのサラウンド音声の再生などが可能になる。グラフィックス機能とオーディオ機能の大幅な強化により、Sonoma搭載ノートパソコンはゲームプラットフォームとしても充実した能力を備えることになる。

チップセットに比べると、CPU自体の変更点は少ない。システムバス(FSB)周波数の533MHz対応と、バッファーアンダーランエラーを利用するウイルスや不正アクセスプログラムの動作を防ぐ機能“エグゼキュート・ディスエーブル・ビット”に対応した程度である。

インテルPRO/Wireless 2915ABG。IEEE 802.11a/b/gのトリプルモードに対応する
インテルPRO/Wireless 2915ABG。IEEE 802.11a/b/gのトリプルモードに対応する

無線LAN機能を提供する“インテルPRO/Wireless 2915ABG”は、2004年8月に発表された無線LANモジュールである。従来の“インテルPRO/Wireless 2200BG”が対応していたIEEE 802.11b/gに加えて、IEEE 802.11aにも対応した。さらに無線LANのセキュリティー規格“IEEE 802.11i”や“WPA 2”にも対応する。2915ABGを搭載するパソコンには、同社が開発した無線LAN接続管理ソフト『インテルPROSet/Wirelessソフトウェア バージョン9.0』が提供され、無線LANの接続管理やセキュリティー設定などを分かりやすく行なえる。



インテルPROSet/Wirelessソフトウェア バージョン9.0。複数の無線LANアクセスポイントのローミングを使いやすいよう考慮している
インテルPROSet/Wirelessソフトウェア バージョン9.0。複数の無線LANアクセスポイントのローミングを使いやすいよう考慮している

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