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NVIDIA、初のインテルCPU向けPCI Expressチップセット“nForce4 SLI Intel Edition”を発表――SLI対応でインテルCPUでのグラフィックスカード2枚差しが可能に!


2005年4月5日
“nForce4 SLI Edition”のロゴマーク
“nForce4 SLI Edition”のロゴマーク
nForce4 SLI Editionを搭載したリファレンスマザーボード
nForce4 SLI Editionを搭載したリファレンスマザーボード

米エヌビディア(NVIDIA)社は5日(現地時間)、PCI Express対応チップセット“nForce4 SLI Intel Edition”(コード名C19)を発表した。パソコン用のチップセットとしては、同社初の米インテル社製CPUに対応する製品であり、2枚のグラフィックスカードを装着して並列動作させる同社独自“SLI(Scalable Link Interface)”機能にも対応したハイエンドシステム向けチップセットである。

nForce 4 SLIシリーズは、 AMD Athlon 64/Athlon 64 FXシリーズ用が昨年末に市場に登場しており、ハイエンド志向の自作パソコンユーザーの間で人気を呼んでいた。しかしPentium 4に対応するSLI正式対応のチップセットはまだなく、Intel Editionの登場は待ち望まれていたものだ。ちなみに同社は家庭用ゲーム機『Xbox』で、Pentium III対応チップセット“XGPU”(コード名NV2A)を開発していたが、パソコン用チップセットでインテルCPUに対応するものは、このnForce4 SLI Intel Editionが初めてである。nForce4 SLI Intel Editionの主な仕様は以下のとおり。基本的にはAMD CPU向けの“nForce 4 SLI”と同一の仕様である。

対応CPU
Pentium 4、Pentium 4エクストリームエディション
対応ソケット
LGA775
システムバス周波数
400〜1066GHz
対応メモリー
DDR2 400、533、667
最大物理メモリー量
16GB(4GB DIMM×4)
グラフィックスカード用インターフェース
PCI Express x16×1またはPCI Express x8×2
拡張スロット用インターフェース
PCI Express x1×3、PCI 2.3×5
ストレージ用インターフェース
SATA2×4、Ultra ATA/133×4
USBポート
USB 2.0×10ポート
内蔵ネットワーク機能
10/100/1000BASE-T
オーディオ用インターフェース
AC'97 2.3対応、最大8チャンネル出力
nForce4 SLI Intel Editionのノースブリッジにあたるチップ。評価用なのでコード名の“C19”の文字が見える
nForce4 SLI Intel Editionのノースブリッジにあたるチップ。評価用なのでコード名の“C19”の文字が見える

メモリーコントローラーやPCI Expressインターフェースを内蔵する“NF4 SLI SPP”と、HDDインターフェースやUSBインターフェースを備える“NF4 SLI MCP”のチップ間接続には、HyperTransportを使用している。グラフィックス機能は内蔵せず、PCI Expressインターフェースにグラフィックスカードを装着して使用する。

繰り返しになるが、nForce4 SLI Intel Edition最大の特徴は、インテルCPU用としては初めてSLI機能に対応した点にある。マザーボードベンダーが独自の機能を使って、Intel 915チップセットでSLIに対応した製品はあったが、正式にSLIに対応するのはこのチップセットが初めてだ。SLIはGeForce 6600/GeForce 6800シリーズを搭載する同一のSLI対応グラフィックスカードを、2枚分PCI Expressインターフェースに接続し、2枚のカードを並列動作させることで3Dグラフィックス表示の負荷を分散し、パフォーマンスを劇的に高める技術である。負荷の分散はグラフィックス表示必要な演算量を元に動的に割り振られる(ダイナミック・ロード・バランシング)。またSLI対応グラフィックスカードには、カード間接続用の専用インターフェースが備わる。nForce4 SLI Intel Editionでは、グラフィックスカードを1枚装着するときはPCI Express x16が使われるが、2枚装着する際にはそれぞれにPCI Express x8が使用される。SLI技術が発表された当初は、2枚それぞれにPCI Express x16が必要と言われたが、コスト面から現実的ではなく、半分のx8でまかなうことにしたようだ。

ハイエンドマザーボード用のチップセットに位置づけられているnForce4 SLI Intel Editionは、対応するメモリーもDDR2 400/533/667と、現状のチップセットでは最高速のメモリーを、デュアルチャネル接続でサポートしている。またHDDインターフェースも転送速度300MB/秒をサポートするシリアルATA2を備えており、機能面ではインテル(株)のハイエンドチップセットIntel 925Xシリーズと遜色ない。またMCP側にギガビットEthernetに対応するネットワーク機能も内蔵するなど、機能面は非常に充実している。内蔵ネットワーク機能には“NVIDIA ActiveArmor”と呼ばれるセキュリティ機能が搭載されていて、専用ソフトとネットワーク機能のハードウェア支援により、CPUに負荷をかけずにファイアウォール機能を提供できる。

最近ではチップセットにHDDのRAID機能を搭載するものが珍しくないが、nForce4 SLI Intel Editionも“NVIDIA MediaShield”と称するRAID機能が搭載されている。対応するRAID機能は、RAID 0、1、0+1、5である。シリアル、パラレルどちらのATA HDDでも利用できる。

nForce4 SLI Intel Editionを搭載するマザーボードは、日本ギガバイト(株)の製品がすでに秋葉原で展示されて話題を呼んだ。またNVIDIAの資料では、台湾ASUSTeK Computer社や台湾Micro-Star International(MSI)社、米Elitegroup Computer Systems社などが製品を予定しているようだ。インテルチップセット一色だったハイエンドチップセット市場だが、期待の新製品nForce4 SLI Intel Editionの登場により、自作パソコンの世界もまた面白くなりそうだ。

(編集部 小西利明)


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