エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は15日、同社が開発した“秘密分散システム”をモバイルパソコンに組み込むことで情報漏えいを防止する技術“セキュアドライブ”を開発したと発表した。
秘密分散システム |
“セキュアドライブ”では、データをモバイルパソコンとポータブルHDDに分散させて記録するが、真性乱数を利用した“秘密分散システム”を利用することにより、どちらか一方の分散データからでは元のデータを復元できないのが特徴。さらに、鍵の管理が不要であるうえ、分散データの断片を紛失した場合には無効化処理と復旧処理も行なえる。データの分散/復元はリアルタイムで行なわれる。ドライバーソフトとしてWindowsに組み込まれ、分散/復元処理による動作遅延が10%程度であることから、通常の利用では体感的にほとんど変わらないという。
セキュアドライブのイメージ |
同社では、今後、広くパートナーを募集し、関連ソフトの開発や対応パソコン/外部記憶装置の開発などを進める。また、事業化に向けて、(株)プライブ・シェルター、ミニストップ(株)、東邦薬品(株)、(株)東邦システムサービス、NTTコムウェア(株)など6社と協力し、“セキュアドライブ”のフィールド実験を5月中旬に開始する予定としている。