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米テジックコミュニケーションズ、T9に音声/手書き文字入力を統合した新しいUIを開発表明


2005年4月20日

米テジックコミュニケーションズ社は20日、携帯機器用の複数の入力インターフェイスを統合した新しい文字入力環境『Tegic Mobile Suite』を開発中であると発表した。

Tegic Mobile Suiteをインストールしたスマートホン

Tegic Mobile Suiteは、少ない入力数で最適な文字候補を表示できるソフト『T9 テキスト インプット』(以下T9)に、音声認識、手書き文字認識などの技術を統合したもの。そのコンセプトを同社では“MMUI”(マルチモーダル入力)と呼んでいる。発表会では、OSにPocket PCを搭載した韓国メーカー製のスマートホン(型番などの詳細は非公開)にTegic Mobile Suiteをインストールしたデモが行なわれた。

T9は、欧州や中国などGSM圏の携帯電話機を中心に幅広く利用されているテキスト入力エンジンで、キー数の少ない携帯電話機で効率よく文字が入力できるようにしたのが特徴(詳細は関連記事)。

たとえば“あすきー”と入力する際に、一般的な携帯電話機では“2を1回、3を3回、2を2回、0を4回”と合計10回キーを押さなければならないが、T9では“2→3→2→0”の順番で1回ずつキーを押していけば良い。当初は“ひらがなを入力し、携帯電話メーカーが用意する日本語変換ソフトで変換する”という方式がとられていたが、現在は直接漢字に変換することもできる(日本語T9 Direct Text Input)。



キー入力に加えて、音声認識や手書き文字認識を利用した入力方法がサポートされる

次期バージョンの8.0では『POBOX』のようなワードコンプリーション機能も追加されていく予定で、6月か7月にはデモができるという。また、“関西弁”などより細分化した辞書の提供、変換候補に目的のものがなかった際にユーザーが新しい単語を追加できる機能なども追加していく。



Tegic Mobile Suiteのデモ−−ロンドンで友達のチャールズ氏と会う

デモでは、旅行中にロンドンの喫茶店で友人と待ち合わせるといったシチュエーションを設定。地図検索サービスの“MapQuest”を利用して、駅の近くにある喫茶店を探し、その住所を友人にメールするといった一連の作業を音声認識を交えて行なった。複数の入力方法を用意していることで、検索キーワードなど短い言葉は音声、長文の入力はT9を使ったキー入力といった具合に状況に応じた使い分けが可能になる。

検索結果で表示されたテキストはTegic Mobile Suiteのバッファー内に保存され、T9の予測変換が使用するデータベースに即座に反映される。そのため、検索後その結果をメールに引用して送信するといった一連の操作がスムーズに行なえる。

「MapQuest」と音声でコールすると、地図検索サービスのMapQuestが表示される。検索画面では、音声認識を利用して“London”“Waterloo Station”などキーワードを入力していく
検索が行なわれ、近くにある喫茶店(Mario's Coffee shop)の地図・住所・電話番号などが表示された
「New Message」とコールすると、メールソフトが起動する。送信先を音声で入力する(宛先が“チャールズ皇太子”なのはジョーク)
文字の入力はT9/ソフトキーボード(Sloppy Type)/手書き認識などが選べる。どの方法でもT9の補完予測機能が利用できる。
文字の入力を間違えた場合の修正も簡単。「Select “of”」とコールすると、本文中の“of”が選択される。
“of”のキーコンビネーション6(MNO)→3(DEF)を覚えているので、「Change」とコールすると“me”“na”……別の候補が表示される。

2006年にまずは欧州から対応携帯電話機が登場

会見に出席した米テジックコミュニケーションズ社バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャのクレイグ・ペディー(Craig Peddie)氏と同ジェネラルマネージャ(日本)の戸部 龍(とべりゅう)氏

発表会に出席した米テジックコミュニケーションズのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャのクレイグ・ペディー(Craig Peddie)氏は「MMUIを携帯電話だけでなく、携帯型ゲーム機やカーナビ、家電機器など、幅広い分野に広げていきたい」とした。

Tegic Mobile Suiteがサポートする入力方法のうち音声認識エンジンなどMMUIの一部は他社の技術をライセンスし、提供することになる。また、入力だけではなく、アウトプットの部分(絵文字などを表示するフォントや音声読み上げ機能など)なども、1パッケージに収めて提供していく予定。ペディー氏は「いろいろな技術をひとつの製品で手に入れられるので、端末メーカーの開発が容易になる」「各地域でベストの技術を組み合わせていくので、よい技術を探すために端末メーカーが、頭を悩ませずに済む」といったメリットを強調した。

Tegic Mobile Suiteは、端末メーカー各社に年内をめどに提供される予定で、2006年の第4四半期には同技術を搭載した携帯電話機が市場に登場してくる見通し。最初に開発されるのは英語版だが、6ヵ月後をメドに欧州各国語版、中国語版、日本語版など、徐々に対応言語を増やしていく。なお、日本語版の提供次期に関しては、上述『日本語T9バージョン8.0』の開発が優先されるため、開発開始まで若干の時間がかかるという。



(編集部 小林久)


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「汎用連想計算エンジン(GETA)」は、情報処理振興事業協会(IPA)が実施した「独創的情報技術育成事業」の研究成果です。



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