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日本シーゲイト、垂直磁気記録方式HDDや8GBの1インチHDD、暗号化機能搭載HDDなど、一挙10製品を発表!


2005年6月9日
4枚プラッターで容量500GBを実現したパソコン向け3.5インチHDD“Barracuda 7200.9”
4枚プラッターで容量500GBを実現したパソコン向け3.5インチHDD“Barracuda 7200.9”
新製品について説明する日本シーゲイト 代表取締役社長の小林剛氏
新製品について説明する日本シーゲイト 代表取締役社長の小林剛氏

日本シーゲイト(株)は9日、パソコン用からデジタル家電、自動車用車載機器用HDDなど、HDD新製品10製品を一挙に発表した。今回発表された新製品と、その主な仕様は以下のとおり。

デジタル家電向け製品
DB35シリーズ デジタルビデオレコーダー向け
ディスクサイズ 3.5インチ/最大記憶容量 500GB/回転数 7200rpm/キャッシュメモリー容量 未公開/平均シークタイム 未公開/インターフェース シリアルATA、Ultra ATA/100
出荷時期 今夏
LD25シリーズ デジタル家電、ゲーム機向け
ディスクサイズ 2.5インチ/最大記憶容量 40GB/回転数 5400rpm/キャッシュメモリー容量 2MB/平均シークタイム 未公開/インターフェース シリアルATA、パラレルATA
出荷時期 限定出荷中
EE25シリーズ 車載機器向け
ディスクサイズ 2.5インチ/最大記憶容量 40GB/回転数 5400rpm/キャッシュメモリー容量 未公開/平均シークタイム 未公開/インターフェース シリアルATA、パラレルATA
出荷時期 今夏
ST1シリーズ 携帯電話、携帯端末向け
ディスクサイズ 1インチ/最大記憶容量 8GB/回転数 3600rpm/キャッシュメモリー容量 2MB/平均シークタイム 未公開/インターフェース パラレルATA
出荷時期 限定出荷中

パソコン、サーバー向け製品
Barracuda 7200.9
ディスクサイズ 3.5インチ/最大記憶容量 500GB/回転数 7200rpm/キャッシュメモリー容量 最大16MB/平均シークタイム 8.5ミリ秒/インターフェース シリアルATA II(NCQ)、Ultra ATA/100
出荷時期 今夏終わり頃
Momentus 5400.3
ディスクサイズ 2.5インチ/最大記憶容量 160GB/回転数 5400rpm/キャッシュメモリー容量 8MB/平均シークタイム 12.5ミリ秒/インターフェース シリアルATA I(NCQ)、Ultra ATA/100
出荷時期 今冬
Momentus 5400.2 FDE (スペックは5400.2のデータ)
ディスクサイズ 2.5インチ/最大記憶容量 120GB/回転数 5400rpm/キャッシュメモリー容量 8MB/平均シークタイム 12.5ミリ秒/インターフェース シリアルATA I(NCQ)、Ultra ATA/100
出荷時期 今冬

リテール向け製品
3.5”External 3.5インチ外付けHDD
ディスクサイズ 3.5インチ/記憶容量 80、250、500GB/回転数 7200rpm/インターフェース USB 2.0、IEEE 1394a
出荷時期 今秋(国内は未定)
2.5”Portable External 2.5インチ外付けポータブルHDD
ディスクサイズ 2.5インチ/記憶容量 60、80、120GB/回転数 5400rpm/インターフェース USB 2.0、IEEE 1394a
出荷時期 今夏終わり頃(国内は未定)
1.0”Photo Hard Drive 1インチコンパクトフラッシュ型HDD
ディスクサイズ 1インチ/記憶容量 4、8GB/回転数 3600rpm/インターフェース コンパクトフラッシュ TypeII

“Terabyte Life”と題した発表を行なった同社代表取締役社長の小林剛氏は、同社のHDDビジネスについて、従来から強みを発揮していたエンタープライズ市場では市場シェアの50%以上、デスクトップ市場では30%以上のシェアを獲得したほか、成長著しいデジタル家電市場でもナンバーワンの地位にあるとした。また数年前までは製品ラインナップのなかったモバイル向けの2.5インチHDDも現在はビッグ4の一角に食い込むなど、HDD市場の97%のマーケットに、シーゲイトはアクセスできるようになったとした。今後の市場動向については、HDD市場のうち、デスクトップパソコンやエンタープライズ分野の製品の割合は価格低下などの影響もあって微減していくものの、デジタル家電向けが2004年以降大きく拡大するため、HDD市場全体としては2005年に約230億ドル(約2兆4665億円)、2009年には約290億ドル(約3兆1100億円)まで成長するとの見方を示した(市場規模の調査は米ガートナー社による)。

HDD市場のセグメント別市場予測。コンピューター用は低下していくものの、デジタル家電向けがそれを上回る伸張を見せると予測されている
HDD市場のセグメント別市場予測。コンピューター用は低下していくものの、デジタル家電向けがそれを上回る伸張を見せると予測されている
ノートパソコン用としては初の160GBを実現した“Momentus 5400.3”
ノートパソコン用としては初の160GBを実現した“Momentus 5400.3”

今回は10製品が一斉に発表されたが、中でも注目されるのは、次に挙げる製品だろう。まずノートパソコン向けの2.5インチHDD“Momentus(モメンタス)5400.3”は、同サイズのHDDとしては初めて、垂直磁気記録方式を採用した製品である。1プラッター当たりの記憶容量は最大80GB、1ドライブで2枚のプラッターを搭載することで、最大160GBの記憶容量を実現している。ノートパソコン向けHDDとしては最大の容量を誇る。

“Momentus FDE”は、ディスク全体を暗号化して記録する“Full Disk Encryption(FDE)”という、まったく新しいデータ保護技術を搭載するHDDである。発表された資料によると、ドライブ自体はすでに発表済みの“Momentus 5400.2”をベースにする模様。HDD上にハードウェアによる暗号化機能を搭載してデータを暗号化記録するため、仮にノートパソコンが盗難されたり、HDD自体が取り出されて不正なアクセスを受けても、データを読み出すことはできないという。ただし暗号化記録を有効にするために必要なハードウェアやOS等の要件については、現時点では公表されていない。一般的なパソコンにMomentus FDEを装着するだけでは、暗号化機能は利用できないようで、マザーボード側にもサポートするためのハードウェア(たとえばTPMチップのような暗号化処理チップなど)が必要になるようだ。

“LD25”シリーズはデジタル家電を主なターゲットにした、“EE25”シリーズは業界初の自動車用組み込み機器向けの2.5インチHDDである。LD25は低消費電力や静音性といった特徴を備えるほか、詳細は明らかにされなかったものの、ノートパソコン向けHDDからデジタル家電では不要な機能を省いている模様だ。落下時の衝撃対策機能などであろうか。LD25シリーズは、マイクロソフト(株)が今年末に発売を予定している次世代ゲーム機『Xbox 360』用のHDDとしても採用されているという。EE25は車載用として、マイナス30度からプラス80度までの気温や、高湿度、高々度環境下でも動作する特徴を備えるという。

デジタル家電向けに小型、静音、低消費電力などの特徴を備える“LD25”シリーズ
デジタル家電向けに小型、静音、低消費電力などの特徴を備える“LD25”シリーズ

“ST1”シリーズは携帯電話やポータブルデジタルオーディオプレーヤーをターゲットとした、1インチサイズのHDDである。最大記憶容量は8GBと、1インチサイズのHDDとしては現状最大の容量を誇るのが特徴だ。またST1をコンパクトフラッシュ型のケースに収めた、『1.0”Photo Hard Drive』も販売される。

1インチサイズで8GBの超小型HDD“ST1”
1インチサイズで8GBの超小型HDD“ST1”
ST1を使ったコンパクトフラッシュ型のHDD『1.0”Photo Hard Drive』。デジタルカメラなどでの利用を重視している
ST1を使ったコンパクトフラッシュ型のHDD『1.0”Photo Hard Drive』。デジタルカメラなどでの利用を重視している

またこの他にも、125GBプラッターを4枚搭載し、1ドライブで500GBを実現したデスクトップパソコン向け3.5インチHDD“Barracuda(バラクーダ)7200.9”とHDDビデオレコーダー向けの“DB35”シリーズも発表された。また同社のHDDを外付けケースに収めたリテール向け製品『3.5”External』(最大500GB)と、『2.5”Portable External』(最大120GB)も発表された。しかし日本市場への投入は未定で、市場動向を鑑みて検討するとのことだ。

最大で500GBのHDDを内蔵する外付けHDDユニット『3.5”External』
最大で500GBのHDDを内蔵する外付けHDDユニット『3.5”External』
2.5インチ120GB HDDを内蔵するポータブルHDD『2.5”Portable External』
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(編集部 小西利明)


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