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CSRとフリースケール、携帯電話機用のBluetooth組み込み開発プラットフォームを共同開発

2006年05月10日 17時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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英CSR社と米フリースケール・セミコンダクタ(Freescale Semiconductor)社は英国時間の10日、低消費電力のBluetooth組み込み開発プラットフォーム(リファレンス・デザイン)を共同開発することを発表した。主に携帯電話機への内蔵をターゲットにしたもので、このリファレンス・デザインを用いることにより、統合システムの開発や動作検証など、最終製品の開発と市場投入までの時間を短縮できるメリットがあると説明している。

リファレンス・デザインは、CSRのBluetooth V2.0+EDR(Enhanced Data Rate)対応チップセット『BlueCore4 IC』とミドルウェアの『BlueCoreホスト・ソフトウェア』、ならびにフリースケース・セミコンダクタの2.5G/2.75G/3G(※1)携帯電話機プラットフォーム『MXC(Mobile Extreme Convergence)』とアプリケーション・プロセッサーの“iMXファミリー”を統合したもの。

※ 2.75G 携帯電話の第2.5世代(デジタル方式で通信速度を向上させた通信方式の総称)と第3世代(ITU(国際電気通信連合)が定める通信規格“IMT-2000”に準拠した通信方式)の中間に位置づけられる通信方式。第3世代の通信規格の導入・整備が遅れている一部地域で、暫定的に第3世代への移行を促進するために設けられた通信方式

フリースケール・セミコンダクタの無線グループ マルチメディア・アプリケーション部門統括責任者のベラルディノ・バラッタ(Berardino Baratta)氏は、「当社の実績のある、統合された2.5Gおよび3Gプラットフォームとアプリケーション・プロセッサを、CSRの業界最先端のBlueCoreテクノロジーと組み合わせることで、携帯電話メーカーに強固な開発プラットフォームを提供し、より優れた性能とバッテリー駆動時間の延長を実現できます。本開発プラットフォームは、携帯電話メーカーがBluetoothテクノロジを携帯端末に迅速かつ簡単に搭載することを可能とした、画期的なシステム・ソリューションです」と述べ、CSRの携帯電話機接続性戦略ビジネス・ユニット担当上席副社長のマシュー・フィリップス(Matthew Philips)氏は、「当社は、最も進んだ無線テクノロジーを、どこよりも早く携帯電話メーカーに提供し、統合を可能な限り容易にすることを目標としています。当社とフリースケールとのパートナーシップはこの方向に向けた理想的な一歩であり、今後フリースケールの最先端の携帯端末・プラットフォームを採用する携帯電話メーカーに大きな利益をもたらすと確信しています」とのコメントを発表している。

なお、出荷時期およびサンプル価格はともに未定。

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