このページの本文へ

コニカミノルタ、高発光効率で長寿命の有機EL白色発光デバイスを開発

2006年06月30日 16時10分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

コニカミノルタホールディングス(株)は30日、初期輝度が1000cd/m2で、発光効率が64ルーメン/W、発光寿命が約1万時間の有機EL白色発光デバイスを開発したと発表した。携帯電話機のディスプレーのバックライトや照明用途として実用化レベルとなったという。

開発した有機EL白色発光デバイス
開発した有機EL白色発光デバイス

有機ELには、“蛍光発光”と“リン光発”があり、“蛍光発光”は製品化されているが、効率面で優位な“リン光発光”については開発段階という。同社では、高発光効率と長寿命化の両立が難しい“青色リン光発光材料”に着目し、銀塩感光材料や色素の開発で培った素材の分子設計技術、精密有機合成技術を応用し、世界最高レベルの発光寿命(初期輝度300cd/m2で約1万6000時間)が得られる青色リン光発光材料を開発。その青色リン光発光材料を採用し、独自の層設計技術と光学設計技術により、世界最高という64ルーメン/Wの発光効率と、実用化レベルの約1万時間の発光寿命が得られたとしている。

また、3色(青/赤/緑)のリン光発光材料を組み合わせることでバックライトに適した白色発光領域としているが、今後は、電球に近い色調、蛍光灯に近い色調などさまざまな色調の発光デバイスの提供が可能としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン