このページの本文へ

【'99東京おもちゃショーレポートVol.2】セガトイズ、声紋で相手のうそを見破るグッズを展示

1999年03月18日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 (株)セガトイズは、音声分析技術を応用したコミュニケーショングッズ“声コミュニケーション音声紋(おんせいもん)判定シリーズ”2製品を展示。製品に内蔵されたマイクで、話者の声や音楽等の音声周波数を認識する機能を搭載したもの。

セガトイズブース
セガトイズブース



 『音声紋(秘)判定機ドキっとボイス』は、声帯の基本周波数が、緊張や感情の高ぶりに応じて上昇する性質を利用し、声帯周波数の変化を検知/分析して、話者の緊張や感情の高ぶりなどを判定する製品。基本周波数を収録した後、会話をしている最中に相手の声帯周波数の数値変化を検知、ゲージや顔マーク、“ホンキデス”、“アヤシイゾ”などの文字で表示する。装置単体で相手の肉声を入力して分析表示できるほか、携帯電話の音声入力端子に接続して、相手の声の周波数を分析することも可能。7月下旬発売で、価格は2980円。

携帯電話に接続して、こっそり相手のうそを見破れる。相手には絶対使って欲しくないが、自分では持っていたいアイテム
携帯電話に接続して、こっそり相手のうそを見破れる。相手には絶対使って欲しくないが、自分では持っていたいアイテム



 『音声紋捕獲機ボングー(煩具)』は、内蔵マイクに約2秒間声を入力すると、その声紋から妖怪“コトダマシ”を識別して画面に表示する。コトダマシはゲームモードでレベルアップできる。2台のボングーをつなげてコトダマシ同士の通信対戦も可能、バトルに勝つと相手のコトダマシを捕獲できる。コトダマシは全部で108匹用意されており、音声紋によって出現する種類は異なる。5月発売で、価格は3500円。なお、『コミックボンボン』(講談社)の6月号より、ボングーを武器にした主人公が活躍するマンガ『機天烈少年S(キテレツボーイズ)』が連載開始。



 セガトイズブース内では、製品の監修を行なった音声分析の第一人者、鈴木松美博士(日本音響研究所所長)が会見、音声分析について説明した。「だいたい80~85パーセントくらいの確率で感情の変化を分析できます。人間はうそをついたり感情が高ぶったりすると、声帯の基本周波数が上がります。また体調の変化によっても上下し、体調が悪いと腹筋を使った発声ができなくなり、数値が下がります」

鈴木氏は「オウム真理教に関する坂本弁護士VTR編集痕分析」や「ペルー日本大使館公邸占拠事件」など、各都道府県警察や各国政府機関、報道機関等の音声/音響の分析や鑑定を担当。「うそをつく人は、だいたい早口で饒舌ですね」 鈴木氏は「オウム真理教に関する坂本弁護士VTR編集痕分析」や「ペルー日本大使館公邸占拠事件」など、各都道府県警察や各国政府機関、報道機関等の音声/音響の分析や鑑定を担当。「うそをつく人は、だいたい早口で饒舌ですね」



 両製品とも、セガトイズブースで体験可能だ。記者はドキっとボイスに挑戦してみた。自分の名前を話して基本声帯周波数を収録した後、判定開始。
説明員「私の言う言葉を繰り返してくださいね」
記者「はい」
説明員「『私はバツグンにスタイルがいい』」
記者「……『私はバツグンにスタイルがいい』」
説明員「はい、かなり数値が上がりましたねー。スタイルにコンプレックスをお持ちとか?」
記者「……」

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン