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【続報】東京地裁、中古ゲームソフトの販売で中古ソフト店勝訴の判決

1999年06月01日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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中古ゲームソフト販売店の(株)上昇が、(株)エニックスを相手取って提訴していた訴訟の判決が、東京地裁で言い渡された。判決では、上昇の訴えが認められ、エニックスによる中古ソフト販売差し止めの訴えが退けられる結果となった。

ascii24では、すでにこれについて報道している。(【関連記事】東京地裁、中古ゲームソフトの販売で中古ソフト店勝訴の判決--エニックスは控訴へ)上記の記事掲載時には、上昇側のコメントの有無について確認したが、いくつかの行き違いによって、それが掲載できなかった。下記に、上昇が経営する中古ソフト販売店カメレオンクラブが加盟する、ゲーム流通業者によって構成される任意団体、テレビゲームソフトウェア流通協会(ARTS)のコメントの要約を掲載する。

消費者の立場に光をあてた司法判断に敬意

ARTSは5月27日、判決で「ゲームソフトに頒布権が及ばない」との判断が下されたことを高く評価、今後のゲームソフト市場の発展にとってきわめて意義のあることと受けとめた。ソフトメーカが著作権法を曲解して中古ビジネスを根絶しようとした企みは本日の判決により潰えた。

現在ソフトメーカー、CESA、ACCSなどが行なう“中古撲滅キャンペーン”の即刻中止し判決に従った対応をとってほしい。

今回の判決は、ゲームユーザーは自らが購入したソフトを自由に処分できる、納得する価格でソフトを入手できるという事柄を確認したもので、ゲームソフトの流通における消費者の立場に光をあてたものとしても評価できる。

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