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9月公開映画『マトリックス』主演のキアヌ・リーブスが来日、会見の様子をネットで動画配信

1999年08月24日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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本日、東京/新宿のホテルで、キアヌ・リーブス主演の9月公開映画『マトリックス』(ワーナー・ブラザース映画配給)のスタッフ/キャスト来日記者会見が行なわれた。



今回来日したのは、キアヌ・リーブス(主演/ネオ役)、キャリー=アン・モス(主演/トリニティー役)、ローレンス・フィッシュバーン(主演/モーフィアス役)、ラリー・ウォシャウスキー(監督/脚本)、アンディー・ウォシャウスキー(監督/脚本)、ジョエル・シルバー(プロデューサー)、ジョン・ゲイター(視覚効果監修)、ジェフリー・ダロー(コンセプトデザイナー)の8名。



壇上に立ったキアヌ・リーブスは、「日本に来れてうれしい。この映画は楽しんで作ったので、観客の皆さんにも楽しんで観てもらいたい」と挨拶。4ヵ月トレーニングを積んだというカンフーアクションについては、「(トレーニングは)楽しかった。難しかったのはワイヤーアクションとキック。自分のカンフーシーンには満足している」と回答。

力強く美しいという新しいヒロイン、トリニティー役のキャリー=アン・モスは「彼女(トリニティー)の強さに魅力を感じた。体力的にタフという意味ではなく、彼女はハートが強くて、しかも女らしさを感じる人。演じているうちに、私自身も強くなった気がする」とコメント。

モーフィアス役のローレンス・フィッシュバーンは、「ストーリーや役名に聖書を思わせる箇所があるが」という質問に対し、「聖書を踏まえた部分も多くあるが、この映画の素晴らしいところは、地球上の全人類が継承しているあらゆる神話が盛り込まれていることだ」としている。

監督のウォシャウスキー兄弟は「(映画中にでてくる役名などさまざまな言葉について)映画を密度の濃いものにしたかった。映画中に出てくるさまざまな言葉の意味を、皆さんに深く掘り下げて考えてほしい」と説明。日本のアニメの影響を受けたかという質問に対しては「これまでにやったことのないようなアクションの撮りかたをしようと思い、日本のアニメーションにあるような、激しい動きの中に優雅さを感じさせるよう工夫した。日本のアニメで好きなものは『AKIRA』や『攻殻機動隊』だ」と回答、会場を沸かせた。

キマリー「彼女の強さに魅力を感じた
体力的にタフという意味ではなく、彼女はハートが強くて、しかも女らしさを感じる人
演じているうちに、私自身も強くなった気がする

なお、この会見の模様は、25日からワーナー・ブラザース映画のオフィシャルサイト上で動画配信される。動画の閲覧には、Real Player 3.0以上が必要。

『マトリックス』は、最新SFX技術を駆使したアクションムービー。“起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされているコンピュータプログラマーのネオ(キアヌ・リーブス)は、ある日、正体不明の美女、トリニティー(キャリー=アン・モス)に導かれ、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)という男と出会う。そして、今が1999年ではなく、2199年ごろで、人間たちが“現実”だと思っているのは、『マトリックス』と呼ばれる仮想現実で、コンピューターによって脳に送られた電気的な刺激が作り出した、スーパーリアルな幻なのだと知らされる。その事実を知り、コンピューターによる支配と戦っている少数の人間たちによって、この世を人間の手に取り戻すことのできる“救世主”として選ばれたネオは、人類の命運を賭けた戦いに赴いていくというストーリー。

『マトリックス』はシリーズ化が決定し、2002年夏に『マトリックス2』が、2002年クリスマスに『マトリックス3』が全米公開される。ウォシャウスキー監督は「来年から『マトリックス2』の撮影に入る」と意気込んでいる。

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