【WORLD PC EXPO 99 レポート Vol.11】Palm/WorkPad関連製品レポート

1999年09月08日 00時00分更新

文● モバイル・ニュース山田道夫

非常に元気なのが、Palm関連の製品だ。日本アイ・ビー・エム(株)やスリーコムジャパン(株)が出展しており、『WorkPad c3』だけではなく、周辺機器やソフトウェアが出始めつつある。

日本アイ・ビー・エムのブース

日本アイ・ビー・エムのブースでは、“WorkPadアートコーナー”を設け、会場内で『WorkPad(30J)』購入したユーザーを対象に、カバーになかなかかっこいいペイントをしてくれるサービスを行なっている。また、既存ユーザーでも、自前のカバーへのペイントが1500円、ペイント済みカバーを1500円で購入できる。さらに、Palm IIIユーザーも2000円でペイントすることができる。また、三洋電機(株)のWorkPad c3向け太陽電池、『ソーラーWorkPad c3』も参考出展されていた。


WorkPadアートコーナー。シンプルだがそれゆえにやってみようかな、という気になる


三洋電機(株)が参考出品していた『ソーラーWorkPad c3』

(株)アイコンは、赤外線対応のポータブルラインサーマルプリンター『PD-02』を8万円、『PD-04』を10万円で販売する。いずれもシービーエム(株)がCITIZENブランドでOEM販売する製品で、価格から考えても業務用途だろう。サイズはPD-04の場合、横148×高さ110×厚さ26mm、重さは399g(専用バッテリー含む)とコンパクトな作りになっている。


『PD-04』、出先で出力したいといった場合に便利だろう

モデムに関しては、(株)アイ・オー・データ機器のモバイルデータアダプター『SnapConnect for WorkPad c3』が展示されている。Workpad用のSnapConnectは7月に発売されているが、これでc3向けのモデルも出揃ったことになる。


Workpad用のSnapConnectでは本体の底面にケーブルを接続していたが、WorkPad c3用では側面に接続するようになっている

スリーコムジャパンのブース

周辺機器で注目なのは、スリーコムジャパンのブースにあった『GoType! Pro』だろう。WorkPad c3(Palm V)に対応し、キーボードも前モデルのGoType!に比べてかなり改善されており、来場者の多くは楽なタッチタイプが可能になるだろうという印象を持っていた。逆にWorkPadの日本語処理速度が問われるようになるかもしれない。シリアルポートが付属しており、パソコンとのシンクロナイズも可能。また、充電もできる。サイズは幅254×高さ101.6×厚さ19.1mm/重さ340g。価格は1万6800円。米Landware社の製品で、日本での販売代理店は(株)総合システムサービス(Vis-a-Vis)。


『GoType! Pro』、意外に入力しやすくなっていてびっくり、これだったらほしいかも

同じくVis-a-Visが代理店の『goVox』は、WorkPadのフタと交換するタイプのボイスレコーダー。8分間か99件のメッセージをレコーディング可能。バッテリーは水銀電池を2個使用し、3ヵ月の使用が可能だという。価格は6800円。c3用も参考出展されていた。


『goVox』、このスケルトンタイプのほか、WorkPadと同色のブラックも用意されている

オカヤ・システムウェア(株)のWorkPadに貼るタイプの親指入力キーボード『Thumb Type』も実機をさわることができる。キーボード部分にかなりとがったポチがあり、親指で探りながら入力していく。筆者は最初は慣れなかったが、何文字か入力したら、そこそこのスピードで入力が可能になった。Graffitiよりは速いだろう。9月下旬発売予定で価格は6800円。


『Thumb Type』、慣れるまではゆっくりになるかもしれない

カシオ計算機(株)は、すでにドライバーが公開されているモバイルプリンター『Freedio FZ-500P』を展示。モバイルスキャナーの『Freedio FZ-700S』も参考出展した。

ソフトウェアでは、ウェブブラウザーの『Palmscape』(現在はまだテキストのみの表示)や、メーラーの『PaPi-Mail 3』が展示されていた。いずれもオンラインソフトから発展してきた製品。(株)ジェイアール東日本企画が発売する『JRトラベルナビゲータ』については、10月下旬に発売予定のVol.4にWorkPad版が収録されるという。ちなみにVol.3の価格は3619円。