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【WORLD PC EXPO '99レポート Vol.19】PCI SIGが最新PCI規格のオーバービューを紹介


1999年9月9日

幕張メッセで開催中のWORLD PC EXPO '99に関連して7日、幕張メッセ国際会議場において、PCIバス規格を管理する業界団体“PCI Special Interest Group”(以下PCI SIG)が、今後のPCI規格に関するプレゼンテーションセミナーを開催した。PCI規格は'92年に設立されたPCI SIGが規格化したもので、800社におよぶコンピューター・エレクトロニクス関連企業が支持しており、PC/AT互換機とMacintoshなどパソコンのみならず、サーバーや産業用コンピューターなどにも広く採用されている。現在の規格は2.1。この日のセミナーでは、“PCI-2.2”、“PCI-X”、“Mini-PCI”、“Low Profile PCI”など最新のPCI規格についてのオーバービューが行なわれた。

PCI SIGはPCI規格を開発・管理する業界団体。このロゴが目印
PCI SIGはPCI規格を開発・管理する業界団体。このロゴが目印



現行のPCI-2.1規格はバス幅が32bit/64bit、33MHz/66MHzのクロック周波数で動作し、最大で毎秒528MBのバンド幅を実現している。プラグ&プレーなどの特徴を持ち、かつてのISAバスを完全にリプレースする存在だ。PCI-2.2は、2.1に対して17個の技術変更を加え、ホットプラグやパワーマネジメントなどの仕様を追加したもの。主な変更点はデバイスのより詳細な情報を保持するCapability IDの導入、メモリーアクセスの改善、より高効率なバス調停を実現するDelayed Tranaction、3.3V電源の採用、EMI対策としてのSpread Spectrum Clocking(クロック周波数を微妙にずらしてノイズを減らす技術)の採用など、バスとしての完成度をさらに高めるものになっている。

会場にはPCI SIG会員を始め多くのエンジニアが詰めかけた
会場にはPCI SIG会員を始め多くのエンジニアが詰めかけた



この2.2規格と並行して、3つのPCI規格も紹介された。PCI-Xは、ネットワークや周辺機器の高速化に対応するための次世代のPCI規格。基本的にはPCI-2.2規格をベースにしており、バス幅は32と64bit、3.3V電源に対応。クロック周波数は66MHzまたは133MHzとなっており、データ転送速度は毎秒1GBを超える見込み。また、これまでは電気的設計が困難なため66MHz動作時は1〜2スロットしか持てなかったが、PCI-Xでは4〜5スロットを装備できるよう改善される。互換性にも留意されており、PCI-X規格では現在のPCI対応カードを使うことができるし、PCI-X対応カードは現行PCIバスでも動作する。電源オン時のカードの抜き差しを可能にするホットスワップにも対応する。

Mini PCIは、ノートパソコンなどモバイル機器用のPCI規格。モデムやネットワークアダプタなどのコミュニケーション用デバイスと本体とのインターフェイスを受け持ち、目的や用途別に3種類のバス形状を定義する。また、Low Profile PCIは、パソコンやサーバの形状がより薄くコンパクト化していることに対応したもので、拡張カードを装着したときの高さを抑えるための物理形状的変更。基本的にはPCI-2.2に準じている。

なお、PCI SIGの活動およびPCI規格に関する情報は同団体のホームページにある。

(浅野純一)


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