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【東京国際ブックフェア2000 Vol.1】コンテンツのDB化、ウェブ連動雑誌、音声によるコンテンツ提供など、多様化する出版のデジタル化


2000年4月21日

世界25ヵ国から500社が一堂に会する日本最大の本の見本市“東京国際ブックフェア 2000”が、20日から東京ビッグサイトにおいて開幕した。一般公開日の22日、23日までの4日間にわたり、本に関する情報、書籍やCD-ROMなどが紹介される。また、洋書を割引で手に入れたり、サイン会や対談会などさまざまなイベントも行なわれる予定。
 
会場は、“東京国際ブックフェア”をはじめ9つのフェアで構成されている。本稿では“東京国際ブックフェア”を中心にレポートする。

雨の開幕にも関わらず、出版業界関係者をはじめ一般読者などで盛況となった会場
雨の開幕にも関わらず、出版業界関係者をはじめ一般読者などで盛況となった会場



コンテンツのネットワーク化、DB化進む出版社
数年前までは純粋に雑誌と書籍の紹介に終始していた“東京国際ブックフェア”。しかし、今年の傾向として、CD-ROMなどをはじめとするデジタル出版物から、ネットワーク対応の製品、サービスまでが数多くのブースで目立っていた。

マガジンハウスブースでは、5月29日に新創刊する情報誌『MUTTS(マッツ)』のプロモーションを中心に展開していた。MUTTSは、10才から20才代向けの情報誌で、ウェブサイトを開設し、そこに寄せられる情報で雑誌を作る、というコンセプトの雑誌だ。企画から実制作に至るまで読者の参加を目指す、本当の意味での読者参加型の媒体となる。
 
ブースに設置された数台のiMacを使って、MUTTSの読者としてメールアドレスを登録すると、ガチャガチャでプレゼントがもらえるという趣向になっており、次から次へと来場者が入力作業を行なっていた。

角川書店グループのブースでは、角川書店、メディアワークス、主婦の友社などグループ6社のコンテンツを集結し、総合コンテンツデータベースを目指す取り組みを紹介していた。

また、これ以外にも、週刊情報誌の『Tokyo Walker』をはじめとして、全国展開さらに海外展開をしてエリア拡大を目指す『Walker』のネットワーク化を紹介していた。 

通常の出版社ブースでは、インターネットに絡んだ展示は珍しいものではなくなった。マガジンハウスブース(左)と角川書店グループの『WalkersNet』
通常の出版社ブースでは、インターネットに絡んだ展示は珍しいものではなくなった。マガジンハウスブース(左)と角川書店グループの『WalkersNet』



新潮社、東芝は音声コンテンツを出品
  いち早くデジタル化を進め、積極的に文庫のCD-ROM化などを進めてきた新潮社とボイジャーのブースでは、電子文庫販売サイト用のソリューションや新作CD-ROMの『新潮文庫の絶版100冊』を紹介していた。
 
ボイジャーの電子文庫販売サイト用ソリューション“立ち読み/縦書きオンラインシステム”は、電子本をオンラインで販売する際に、違法コピーや改竄(かいざん)を防ぎつつ、現物と同じものを提供することで“立ち読み”を実現させる、というシステム。
 
『新潮文庫の絶版100冊』は、出版系CD-ROMとして2万部以上の販売実績を築いた『新潮文庫の100冊』に続く商品だ。絶版になっている100作品、158冊、5万5000ページを収録するという。

また、新潮社とボイジャーのブースでは、聴くインターネット『SSweb』というサウンドコンテンツを紹介していた。『SSweb』は、新潮社と大日本印刷による合弁会社サウンドシェルが提供するサービス。RealPlayer G2を使って、音声ストリームの再生と文書を表示し、文学作品の朗読、作家の講演、落語などのコンテンツを楽しめるというもの。

SSweb同様に音声を使ったコンテンツは、電子出版・マルチメディアフェアの会場にもあった。東芝デジタルフロンティアが、2月29日に発刊した『スマートノベルズ』を出品していた。これは朗読コンテンツをスマートメディアを使って収録した音声パッケージソフト。

東芝デジタルフロンティアのブースでは、実際に同社のスマートメディアプレイヤー、DiGOを使って試聴できた
東芝デジタルフロンティアのブースでは、実際に同社のスマートメディアプレイヤー、DiGOを使って試聴できた



スマートノベルズは、デジタルカメラなどのメディアとして広く使われている小型記憶メディア、『スマートメディア(SmartMedia)』に著作権保護技術“InfoBind”を付与したSmartMedia-IDと、作家の作品を朗読した音声を高音質音楽圧縮技術“TwinVQ”を使って収録したもの。同社が販売している『diGO(ディーゴ)』などのソリッドオーディプレイヤーを使って聴くことができる。

ブックフェアの常連、マイクロソフトはエンカルタ2000を出品
  デジタル化された作品も売る場所がなければ意味を成さない。しかし、残念ながら通常の出版社にはそうしやノウハウを備えるところは少ない。そうした要望に対応する、さまざまな電子書籍の販売手段が各社から提案されていた。
 
'95年にインターネットでの電子書籍販売をスタートしたフジオンラインシステム/電子書店パピレスのブースでは、今年に入って開始した携帯端末専用のサイト『ポケットパピレス』のデモを行なっていた。
 
富士ソフトABCは、インターネット電子決済をサポートする『QQQ(サンキュー)システム』を紹介。『QQQシステム』は、いわゆるモール形式のウェブサイトだが、書籍販売や電子書籍のダウンロード販売を積極的に行なっているのが、特徴と言えるだろう。

学習書と教育ソフトフェアの会場に出展していたのマイクロソフト。4月下旬発売予定の新製品『インタラクティブ英会話ビジネス編』の紹介を中心に、最も知られたマルチメディアコンテンツの1つである『マイクロソフト エンカルタ 百科事典シリーズ』も紹介。ベストセラー百科事典の『マイクロソフトエンカルタ 百科事典 2000』、デジタル地球儀『マイクロソフト エンカルタ 百科地球儀2000』、さらにこの2つを統合した『マイクロソフト エンカルタ 総合大百科2000』をデモ展示していた。

マイクロソフトは4月下旬発売の『インタラクティブ英会話ビジネス編』を紹介
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(千葉英寿)


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「汎用連想計算エンジン(GETA)」は、情報処理振興事業協会(IPA)が実施した「独創的情報技術育成事業」の研究成果です。



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