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長野県警、“ファミコン決死隊”会員ら4人を逮捕

2000年07月04日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の発表によると、長野県警生活保安課のハイテク犯罪対策室と長野中央署は4日、ホームページ“ファミコン決死隊”の主催者ほか4人を、ゲーム専用機用のソフトを権利者に無許諾で個人のホームページにアップロードし、送信可能化状態にしていたとして、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕した。鑑定作業および告訴会社は、任天堂(株)。

逮捕されたのは、“ファミコン決死隊”の主催者である宮城県多賀城市の会社員男性(27才)、その会員である東京都世田谷区の都内大手プロバイダー派遣社員男性(34才)、同じく大阪府守口市の無職少年(17才)、少年の友人である秋田県大館市のコンビニエンスストア店員男性(21才)。世田谷区の男性については、勤務先のプロバイダーとの関係についても調べが進められる予定。

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ファミコン決死隊のホームページ。“ファミコン決死隊長声明文”では、自分たちの行為の“(メーカーに対する)利益侵害”についても考察を加えている。その結論は、「新たな層の開拓に繋がる。新規顧客獲得の切っ掛け的プラス要素すら伺える」



宮城県の会社員は、“ファミコン決死隊”という名称のホームページを約2年前に開設し、ファミリーコンピューター用ソフト全てをアップロードする目的で、探しているソフトの提供を呼びかけていた。逮捕前には約150タイトルのファミコン用ソフトがアップロードされ、アクセスしたユーザーに無償で提供されていたという。

また、会社員は自ら“ファミコン決死隊連隊長”と名乗り、メンバーを軍隊を模した階級にわけ、その“貢献度”をはかって“昇進”させていたと見られている。今回逮捕されたプロバイダー派遣社員は“特別相談役”、無職少年は“空軍少尉”という称号が与えられており、そのほか100人を超える会員を抱えていたと見られている。

ACCSでは、今回の調査で判明した“ファミコン決死隊”のメンバー全員に警告を発する予定という。

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