日本SGI(株)の24日付けの発表によると、米SGI社は現地時間の23日、ロボカップ国際委員会と、正式スポンサーとして契約を締結したことを発表した。同委員会はロボカップ活動を推進する非営利法人で、北野宏明氏((株)ソニーコンピューターサイエンス研究所の研究員、科学技術振興事業団の北野共生システムプロジェクト責任者)を委員長に組織されている。今回のスポンサー契約に基づき、SGIは2000年から3年間に渡り合計90万9100ドル(約1億円)のスポンサー料を提供すると同時にコンピューター機材の提供やLinuxを中心とした技術支援、技術者の提供を行なう。今年の28日にオーストラリアのメルボルン市で開催される大会から、公式ワールドワイドスポンサーとして活動を開始するという。
ロボカップは、知的ロボットでサッカーゲームを行なうという人工知能とロボット研究者によるプロジェクトであり、ロボットによるサッカーをテーマにロボット工学や人工知能の研究、さらには関連する新素材やデバイスなどの研究を通して、次世代産業の基盤技術を創造するという目標を掲げている。
SGIは、ロボカップをSGIの得意とするハイパフォーマンスコンピューティングと、ビジュアライゼーション技術を最も駆使する分野ととらえており、Linuxを中心とした先進技術を提供するとともに、研究活動を積極的に支援していくとしている。