日本電気(株)は21日、2000年4月に発表したISDNターミナルアダプター『AtermIT21L』の製品の一部(2000年7月~11月の製造/出荷分)について、設計上の問題から通信中に不具合が発生することが判明したと発表した。
『AtermIT21L』 |
不具合の内容は、電話局と同製品との距離が4~4.5kmの場合に、次のような現象が稀に起きるというもの。
- 電話中に「プツプツ」という雑音が聞こえる
- インターネット通信中や電話中に回線が突然切断される
- インターネット通信を終了しても回線が切断されない
障害が発生する可能性のある製品は、“製造号機番号”の最初が2で始まり、末尾がA/A・/B/B・/C/C・で終わるもの(2××××A/2××××A・/2××××B/2××××B・/2××××C/2××××C・/の6パターン)。同社は、交換受付ページと専用コールセンター“Aterm21L交換受付窓口”を設け、ユーザーからの問い合わせに応じ、製造番号を確認のうえ、無償交換を実施。さらに、対象製品の購入者で、登録を行なったユーザーに対して、電子メールで製品交換を通知するという。なお、不具合の原因については、性能試験が不十分で問題を検出できなかったためとしている。