ロボット創造国際競技大会中央委員会、ロボット創造国際競技大会関西2001実行委員会、ロボット創造国際競技大会神奈川2001実行委員会は6日、20日より開催されるロボットの国際総合イベント“ロボット創造国際競技大会”(愛称:ロボフェスタ)に関する説明会を行なった。
ロボフェスタは、ロボットコンテスト、ロボットフォーラム、ロボットに関する展示会を3本柱とする国際的なロボットイベント。大阪と神奈川で行なわれ、まず“ロボフェスタ関西2001”が20日~29日まで大阪国際会議場で開催、その後、“ロボフェスタ神奈川2001”が8月25日~9月2日(横須賀市南体育会館)、9月8日~16日(川崎市とどろきアリーナ)、10月6日~14日(相模原市銀河アリーナ)、11月16日~25日(パシフィコ横浜)とリレー開催される。
ロボフェスタ関西2001は、“ロボットとあそぼ”をイベントテーマに、8種類のロボット競技会が実施されるほか、ヒューマノイドロボットやペットロボットの展示、ロボットシネマ『鉄腕アトム 宇宙の勇者』上映会、ロボットCGコンテストなどが行なわれる。ロボット展示会には、昭和25年1月より働き続ける道頓堀のナイスガイ『くいだおれ太郎』くんも駆けつけるらしい。
ロボフェスタ神奈川2001は、“かながわから始まるロボット新世紀”を全体テーマとしてイベントを展開する。横須賀会場のテーマは“地球―青い惑星を探る”、川崎会場のテーマは“人間―夢みること・創ること”、相模原会場のテーマは“宇宙―新しいフロンティアへ”、横浜会場のテーマは“世界―ロボットたちと生きる明日”で、それぞれの会場テーマに合わせた競技会や展示が行なわれる。
ロボット創造国際競技大会中央委員会会長の森政弘氏(東京工業大学名誉教授)は、「モノは人を育てる。ロボフェスタが人間とモノとの在りかたを変えるきっかけとなれば」としている。
ロボット創造国際競技大会中央委員会会長の森政弘氏(東京工業大学名誉教授) |
ロボフェスタで展示されるロボットのひとつ、東京工業大学広瀬研究室のヘビロボット。蛇の動きを工学的に研究しロボットで再現したもの |
ヘビロボットを応用したのが災害救助ロボット『蒼龍』。災害現場などで瓦礫の下に入り、頭部のCCDカメラで中の様子を調査できる。また草むらの中に分け入って地雷を発見するといったことも可能だ |
ヘビロボットの応用バージョンその2。こちらは車輪ではなく空気圧で動作するヘビロボット |
同じく東工大広瀬研究室の座布団ロボット。ロボットの上に座り、手元のコントローラーを使ってロボットを操作、好きな方向に進むことが可能。写真右が1号機で重いものを運ぶのに適している。写真左のロボットは1号機より高速で進むことが可能 |
東工大広瀬研究室の恐竜ロボット。小型で2足歩行が可能。頭部と尾部を胴体から伸ばした形態のため、直立の人間型より歩行時の動的安定性が保持しやすいという |
“ロボフェスタ神奈川2001”で行なわれるロボット競技“かわさきロボット競技大会”。1辺が1.8mの小丘陵があるリングで、2台の無線操縦型ロボットを闘わせる競技。相手を倒すか、ロープに5秒間押え込んだら1本勝ちとなる。参加ロボット規格は、脚/腕構造を持ち、外形は幅25×奥行き35×高さ自由cmで、重量が3.5kg以内であることが条件 |
関西と神奈川の両会場で実施される“虫型ロボット競技会”。プログラムで動作する6足歩行の自立型ロボットキットを会場で組み立て、そのロボットに迷路や障害物のあるコースを進ませ、ゴールまでの時間を競うタイムトライアル |