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【MACWORLD/NY 2001 Vol.1】“Macworld Expo/New York 2001”がまもなく開幕──全機種モデルチェンジの噂も?


2001年7月18日

いよいよ今年もMacintoshユーザー待望の“Macworld Conference & Expo New York 2001”が、米国時間の18日に開幕(※1)する。『MACPOWER』『MacPeople』両誌でおなじみの林信行氏のレポートでお送りする。

※1 正式な会期は17〜20日(米国時間)だが、17日には一部のカンファレンスが行なわれるのみで、実質的な開幕は基調講演と展示が行なわれる18日からといってよい。

“MACWORLD/NY”が開催されるニューヨーク、ジャビッツセンター
“MACWORLD/NY”が開催されるニューヨーク、ジャビッツセンター(Javits Center)。わずか1ヵ月前に開催された“PC EXPO(TECHX)”は出展者、参加者とも減少傾向にあったようだが、MACWORLDはどうなるか。注目と期待が集まる

MACWORLD/NY前に重要な発表を行なったそのわけは……

“Macworld Conference & Expo New York 2001”(以下MACWORLD/NY)が開幕する。開幕イベントとなる、米アップルコンピュータ社CEO、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の基調講演は日本時間の18日午後10時[米国時間18日午前9時]に開始予定で、アップルのQuickTime技術を使ったインターネット放送も行なわれる。アクセスはこちらから。すでにマンハッタンの主だったところは、“I LOVE NY”のパロディー広告のビルボードが掲げられ、またいくつか巨大な『iBook』のビルボードも掲げられている。

街中のいたるところで見かけるMACWORLD/NYのポスター
今回、街中のいたるところで見かけたMACWORLD/NYのポスター。ニューヨーク土産の定番、“I(ラブ)NY”(本来は“ラブ”の部分がハートマーク)のTシャツをもじって、ハートマークの部分をアップルマークにしている。

アップルはMACWORLD/NYに先立ち、米国時間の17日に2001会計年度第3四半期(2001年4〜6月期)の業績を発表したが、その中で、この四半期はiBookの四半期だったとしている。実際、同製品はこの3ヵ月間に全世界で18万2000台(アップルの全機種合計は82万7000台)も売れている。ちなみに業績発表によれば、アップルはアメリカIT業界全体の景気が不調な中、昨年同期比で19%売上高を下げながらも、6100万ドル(約76億円)の純利益を出して、米国証券アナリスト達を驚かせた(粗利益では昨年とほぼ同水準で29.8%。昨年は29.4%)。

ニューヨーク、タイムズスクエアにはiBookの巨大ビルボードも出現
ニューヨーク、タイムズスクエアにはiBookの巨大ビルボードも出現

今回の基調講演に関しては、いくつか注目すべき点がある。まず同講演に先立ってアップルがいくつかの非常に重要な発表を行なっていること。例えば『Power Mac G4 Cube』の生産凍結──アップルは新しい製品の発表でプレスリリースを流すことはあっても、製品の開発中止でプレスリリースを流すことはめったにないが、同社は7月3日(MACWORLD/NY開幕のちょうど半月前)、突然、この生産中止の発表を行なっている。もう1つが、今回の決算報告で、アナリストを驚かさせる内容だった決算の報告は、基調講演の中で初公表しても十分に意義があることのはずだ。

ジャビッツセンターの内側は今日1日大忙しで、いくつもの巨大ポスターがつるされ始めていた
ジャビッツセンターの内側は今日1日大忙しで、いくつもの巨大ポスターがつるされ始めていた。しかし、このいくつかは明日、基調講演後には別のポスターで置き換えられている可能性がある

しかし、アップルはあえて、講演の前日に決算を報告した。その真意は何かといえば、考えられることは1つだ。今回のMACWORLD/NY基調講演では、アップルがとにかく世界中に注目し、話題として取り上げてほしい重要な発表を行なうからだろう。もし、基調講演でCubeの生産凍結や決算報告を行なったら、世界中のメディアの見出しをこれらのニュースが飾ってしまうかも知れない。しかしアップルは、明日の講演を見て記事を書くマスコミには、アップルとして伝えたい何かもっと重要なメッセージで見出しを飾らせたいという思いがあるのだと筆者は思う。

ジャビッツセンターの3回には会場内を見渡せるエリアがある
ジャビッツセンターの3回には会場内を見渡せるエリアがある。サードパーティーだけが出展する側はこのように覗くことができ、準備が着々と進んでいることが確認できる

メッセージの1つは、Mac OS Xの時代がついにやって来たということになるはずだ。実際、今回のMACWORLD/NYから、アップルのブース展示はほぼ完全にMac OS Xだけで行なわれる可能性が高いし、基調講演ではサードパーティー製のMac OS Xソフトがいくつか紹介されることになるだろう。しかし、どうやらアップルのメッセージはこれだけでは終わりそうにない。今回もあるのだ、たくさんの新製品発表の噂が……。

アップルの厳しい情報統制は新製品発表のため?

アップルがもっとも関心を引きたいウォールストリートのそばで開催するせいか、MACWORLD/NYでは、なぜか必ずキーとなる新製品が発表される。昨年はPower Mac G4 Cube、その前はiBook、そしてその前はiMacだった。今年はiMacをはじめ、PowerBook G4、Power Mac G4、さらにはまだ発表されて間もない新iBookにいたるまで、一斉にモデルチェンジが行なわれるという噂がある。iMacが液晶ディスプレー装備になるという噂もあれば、その液晶モデルの発表が今回は間に合わないという噂もある。筆者の情報筋からは今回はまったく情報が入ってこない(※2)。

※2 筆者注:どうもやはり液晶iMacの発表がありそうだという情報が基調講演8時間前になって2件ほど入ってきた。すべては今晩明らかになる。

ジャビッツセンター3階の、サードパーティーブースの反対側は、窓からは離れているものの、アップル社のブースが見える側は窓が黒幕で覆い隠され、ガードマンが立っている
ジャビッツセンター3階の、サードパーティーブースの反対側は、窓からは離れているものの、アップル社のブースが見える側は窓が黒幕で覆い隠され、ガードマンが立っている(しかし、ガードマンを振り払い、この黒幕の横から覗いたところで、そもそもアップルのブースそのものが大きな黒いカーテンで完全に包まれていて、結局、アップルブースを見ることはできない)

昨年は基調講演の前日にPower Mac G4 Cubeの写真が流出し、一昨年は基調講演の12時間前にiBookという名前がわかったが、今年は講演開始9時間前の現時点でも一切情報が入らないことからも、アップル社内での情報統制が久々に厳しくなっていることが伺える。

アップルブースの目の前にある会場入り口
アップルブースの目の前にある会場入り口も、このように板で覆われている。おそらくアップルは開場9時間くらい前、関係者以外が完全にジャビッツセンターから引き払ったのを確認してからブースの設置に取りかかる

現時点で言えることは、Power Mac G4とPowerBook G4の2機種は、そろそろ仕様変更をしないと、製品としての魅力が落ち始めているということと、iMacもユーザー側の新機種への期待感が非常に高まっており、アップル社による在庫調整と思われる動きも見られるので、まったく何の発表も行なわれないということはなさそうということだ。

明日までに掲載されそうな巨大ポスター
明日までに掲載されそうな巨大ポスターの中にアップルロゴマークがある(写真にはうつっていない)見慣れないものが1つ。miniDVのロゴと“Matt's Little League”という手書き文字が見える。おそらくiMovie 2かiDVDのポスターと思われる

なお、筆者個人の意見としては、そろそろ“Air Mac”、“SuperDrive/iDVD”につづく新しい技術革新を何か発表して欲しいところだ。

(林 信行)


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