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マイクロソフト、コンセプトルーム“Microsoft eXPerience Room”を公開――Windows XPを身近に体験


2001年8月14日

マイクロソフト(株)は13日、東京・新宿にWindows XPコンセプトルーム“Microsoft eXPerience Room”を開設した。プレスおよびパートナー企業の関係者向けに、12月末まで公開する。

“Microsoft eXPerience Room”室内
“Microsoft eXPerience Room”籐家具の並ぶ、少しエスニックな雰囲気の室内。衝立の手前がリビング、奥が仕事部屋というイメージだろう。ソファー中央の青いポロシャツの男性がWindows製品部プロダクトマネージャーの佐藤秀一氏、左の女性が広報グループの荒木亜季さん
“Microsoft eXPerience Room”外観
“Microsoft eXPerience Room”外観。Windows XPのロゴが入り口のドアの上にも描かれている

“Microsoft eXPerience Room”は、ソファーやテーブルなどの家具を設置した、マンションの1室のような部屋だ。籐家具の並ぶ、少しエスニックな雰囲気の室内では、Windows XP RC2(Build 2526)をインストールしたパソコン3台を無線LAN(IEEE802.11b)で接続している。

室内中央にはソファーとテーブルがあり、テーブル上には日本電気(株)のA4ノートパソコン『Lavie T』が置かれている。壁面には2台のPDP(プラズマディスプレーパネル)が並んでいる。もっとも、このPDPはデモ用で、一般家庭で実際にPDPを2台利用すると想定しているわけではない。

テーブル上にはNECの『Lavie T』が
テーブル上にはNECの『Lavie T』が。オーディオ機器もあり、壁面には2台のPDPが掛かっている

テーブルとソファーの後ろには衝立があり、その奥にはソニー(株)の『VAIO RX』と2台の液晶ディスプレー、コンパックコンピュータ(株)の『iPAQ Pocket PC』、(株)メルコの“AirStation”シリーズの無線LANアクセスポイントなどが並ぶ。さながら仕事部屋といった趣きになっている。

仕事部屋
デスクの下には『VAIO RX』、デスク上には2台の液晶ディスプレーなどが並ぶ。現在は2台とも同じ画像を表示している

また、部屋の奥にはこの部屋とは別の部屋、あるいはどこかの店舗をイメージしたテーブルセットがあり、ソニーのミニノートパソコン『VAIO C1』の置かれている。

テーブルセット
『VAIO C1』の置かれたテーブルセット

ASCII24編集部が取材した14日には、製品マーケティング本部Windows製品部プロダクトマネージャーの佐藤秀一氏が、Windows XPのさまざまな機能のデモンストレーションを行なった。

佐藤秀一氏
製品マーケティング本部Windows製品部プロダクトマネージャーの佐藤秀一氏。フライトシミュレーターで実際に8時間のフライトを楽しむ強者。「家庭内LANで家庭“内乱”も収まって……」いただけませんな

まず、佐藤氏はWindows XPに標準で搭載するインスタントメッセンジャーソフト“Windows Messenger”のデモを行なった。コーポレートマーケティング本部広報グループの荒木亜季さんと2人で、従来の『MSN Messenger』のテキストによるチャットに加えて、“Windows Messenger”の新機能である音声、映像での会話を行なって見せた。

“Windows Messenger”でのチャット
“Windows Messenger”でのチャット。真横にいるので直接声は届いてしまうが……

佐藤氏は『VAIO C1』に内蔵する小型ビデオカメラ“MOTION EYE”で、荒木さんはインテル(株)の小型ビデオカメラ『Easy PC Camera』で自分の姿を撮影して送信した。受信した相手の姿は、“Windows Messenger”の右上に表示され、またその画面に右下には、小さく自分の姿が表示される。

『Lavie T』
『Lavie T』上の“Windows Messenger”の画面。『VAIO C1』の“MOTION EYE”で撮影したためか、佐藤氏の姿が黒く潰れてしまっている
『VAIO C1』
こちらは『VAIO C1』上の“Windows Messenger”の画面。画面がブレてしまったが、こちらは『Easy PC Camera』で撮影した荒木さんの姿がはっきり映っている

続いて、佐藤氏は“リモート アシスタンス”機能のデモを行なった。“リモート アシスタンス”を利用すれば、Eメールやインスタントメッセージによってのヘルプ&サポートに加えて、アクセス権限を与えられれば、ネットワーク経由で直接そのマシンをコントロールすることが可能になる。佐藤氏は、『Lavie T』から『VAIO RX』を操作して見せた。『Lavie T』上に起動した“リモート アシスタンス”の画面内に『VAIO RX』のデスクトップ画面が表示され、通常のデスクトップと同じように操作が行なえた。

両マシンの画面
左が『Lavie T』の、右が『VAIO RX』の画面。左の“リモート アシスタンス”の画面内には、右の画面とまったく同じデスクトップが表示されている

マイクロソフトは今後、“リモート アシスタンス”機能を用いたサポート体制を構築するという。たとえば、日本以外のいくつかの拠点に日本人サポートスタッフを配置すれば、サポートスタッフが24時間体制で勤務しなくとも、時差を利用してユーザーは24時間のサポートを受けることができる。従来のダイヤルアップ接続では、インターネット経由の長時間のサポートは難しかったが、常時接続の時代になれば、そういったサポートが普及すると同社では予想している。

『Lavie T』上の『VAIO RX』の画面
“リモート アシスタンス”上に別のマシン(『VAIO RX』)の画面が表示されている。佐藤氏は、自分のデスクトップの状況を説明するのが難しい初心者にとって、“リモート アシスタンス”によるサポートは非常に有効だと語った

また、佐藤氏は“Windows Media Player for XP”のデモも行なった。MPEG-2の映像を再生したが、これはマシン内部のハードディスクからファイルを再生したものだ。今後、外部サーバーと100Mbpsの通信速度で接続して、ストリーミング再生のデモを行なうという。

“Windows Media Player for XP”のデモ
“Windows Media Player for XP”のデモ。ストリーミング再生のデモではなかったが、画面下部に表示されているように、705kbpsで映像を滑らかに表示していた

マイクロソフトが“Microsoft eXPerience Room”を開設したのは、実際に生活の中でWindows XPがどのように使えるのかをアピールするためだ。荒木さんによれば、マイクロソフトの阿多親市社長が「Windows XPはブロードバンド時代の新しいWindows」だと強調しているが、この部屋はそれを実際に体験してもらうため、ブロードバンド時代になり、そしてWindows XPによってどのように環境が変化するかを実感してもらうためのコンセプトルームだという。

荒木亜季さん
コーポレートマーケティング本部広報グループの荒木亜季さん。Windows XPとブロードバンドを、身近に体験してほしいと語る

もっとも、この“Microsoft eXPerience Room”がWindows XPの提供しうるすべてのシチュエーションを実演しているわけではなく、佐藤氏によると、マイクロソフトもここでさまざまな試行錯誤を繰り返しているという。また、佐藤氏は無線LANについて、今後公共スペースなどで採用する例が広がっていくと予想しており、そのテストおよびデモもこのコンセプトルームの役目だとしている。

既述の通り“Microsoft eXPerience Room”はプレスおよびパートナー企業などの関係者向けであり、一般には公開しない。また、一般向けに、このような施設を作る予定も現在のところはない。ただし、9月19日に開幕する“WORLD PC EXPO 2001”において、“Microsoft eXPerience Room”のような身近な形でのデモを行なうことを、マイクロソフトでは検討しているという。

(編集部 中西祥智)


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