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エイベックス、大人向け新レーベル“エイベックス・イオ”を発表――第1弾CDは森繁久彌


2001年9月5日

エイベックスは5日、エイベックス・グループの(株)プライム・ディレクションが、大人のための豊かな音楽を志向する新レーベル“エイベックス・イオ”を設立したと発表した。第1回発売CDは、森繁久彌:朗読/宮下富実夫:音楽の『森繁久彌/愛誦詩集』。

森繁氏を囲む出席者
詩の朗読集CDを発売する森繁久彌氏(前列)。後列左から、エイベックスグループ会長の依田巽氏、作家のC.W.二コル氏、音楽家の宮下富実夫氏

エイベックス・イオは、30代以上の大人が豊かな音楽を楽しむための新レーベルで、ジャンルは、上記のような詩の朗読集から、和楽器、洋楽器、ジャズ、クラシック、ヒーリングミュージックと多岐に渡る。

第1回発売CDとなる『森繁久彌/愛誦詩集』は、今年5月に米寿を迎えたという俳優/森繁久彌氏による詩の朗読集。森繁氏は2年前に『葉っぱのフレディ』を朗読、13万枚のヒットを記録しているが、今回の『森繁久彌/愛誦詩集』は、森繁氏が『葉っぱのフレディ』発売後、ライフワークとして制作したもの。

『森繁久彌/愛誦詩集』は、かつてより森繁氏が愛誦していた詩の数々を、同じく俳優の故/松山英太郎氏が森繁氏のために製本して贈った『愛誦詩集』に収められている詩を中心に、詩人/大岡信氏が選んだ詩篇、さらに森繁氏自らが作った詩6篇を合わせ、計25篇を収録している。音楽はヒーリングミュージックの第一人者である宮下富実夫氏が担当、7曲を書き下ろしている。12日発売で、価格は3150円。

第2回発売CDは、宮下富実夫:音楽『マタニティ・ヒーリング/生命(いのち)』。宮下氏が雅子妃殿下のご懐妊の報に接し、新たな構想に基づいて制作した胎教音楽集となっている。出産時の呼吸法“ラマーズ法”や、イメージトレーニングによる分娩法“ソフロロジー”の最新理論を取り入れ、妊婦のストレスを取り去り、心の安定を取り戻して、おなかの赤ちゃんともどもリラックスできる音楽作品という。10月17日発売で、価格は3150円。

第3回発売CDは、木下伸市:三味線(ソロ)『木下伸市/傳 DEN』、および木下伸市:三味線(ゲスト 林英哲:和太鼓/土井啓輔:尺八/仙波清彦、海沼正利:パーカッション)『木下伸市/魁 KAI』。2000年5月に行なわれた“津軽三味線全国大会/歴代A級チャンピオン山田千里杯争奪戦”で初代グランドチャンピオンに輝いた津軽三味線奏者の木下伸市氏のCDデビュー作品。『傳 DEN』は津軽三味線の代表曲を収録、一方『魁 KAI』は豪華ゲストを迎え津軽三味線とさまざまな楽器のフュージョンを楽しめる。両作品とも11月21日発売で、価格はそれぞれ3150円。

また、今後予定されているラインナップとして、ブルースシンガーの大木トオル氏の作品が2002年2月に、ポップスシンガーのクミコ氏の作品が2002年にそれぞれリリースするという。また和太鼓奏者の林英哲氏の作品、“エイベックス・イオ”の命名者で作家のC.W.二コル氏の作品(唄)も予定されている。

発表会でエイベックス・グループ会長の依田巽氏は、「エイベックスはダンス音楽やJ-POP、洋楽などオールラウンドなレコード会社として、20代前半のユーザーをターゲットに事業を続けてきた。一方で、宮下富実夫さんとヒーリングミュージック“エイベックスサウンドオアシス”をコツコツと展開し、その課程で森繁さんともお会いでき、大人向けでクオリティの高い新レーベルを作り上げるべく参加していただいた。新しいムーブメントを特に中高年に向けて発信しながら、往年の素晴らしいアーティストの演奏、ヒーリングミュージックなど多彩なジャンルを作り上げていく」と挨拶した。

第1弾発売CDとして、朗読集をリリースする森繁久彌氏は、「詩は中学のころ覚えたのだが、それがだんだんこのようなオーバーなことになり、『愛誦詩集』ができ上がった。皆さんの生活の中には詩を朗読する機会はあまりないと思うので、これを機にぜひやってもらいたい。奥さんに朗読してもらうといいよ」とコメントした。

また、“エイベックス・イオ”を命名したC.W.ニコル氏は、“イオ”の意味について「“イオ”とはイタリア語で“自分”を意味する。また“いいよ”という言葉ももじった。さらに、イオは、神話の神ゼウスが愛した歌が上手な人間の女性の名前でもあり、神様に愛されるということで縁起がいい」と説明した。

宮下富実夫氏は、「森繁先生の言霊を聞き、日本人が忘れている何かがあるのではないかと感じた。この言霊を人々に伝える音として曲を書き下ろした。また、胎教音楽は、雅子様おめでとうという気持ちで制作した」とコメントした。

三味線奏者の木下氏
会場では、森繁氏のCD発売のお祝いとして、和太鼓奏者の林英哲氏と、津軽三味線奏者の木下伸市氏による演奏も行なわれた。写真は津軽三味線奏者の木下伸市氏
和太鼓奏者の林氏
和太鼓奏者の林英哲氏による演奏。林氏は、今秋に広島/厳島神社能舞台で奉納ソロコンサートを予定している

(編集部 桑本美鈴)


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