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ロボフェスタ神奈川2001、メイン会場となる横浜でファイナルステージが開幕!

2001年11月15日 21時35分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ロボットをテーマとした総合イベント“ロボット創造国際競技大会神奈川2001”(愛称“ロボフェスタ神奈川2001”)が、16日から25日までパシフィコ横浜で開催される。

ロボフェスタ神奈川2001は、8月より横須賀会場、川崎会場、相模原会場と神奈川県内でリレー開催され、今回の横浜会場がファイナルステージとなる。横浜会場は、ロボフェスタ神奈川2001の集大成として、4会場を通じて最大規模となる1万m2の展示スペースで、300台以上の最先端ロボットが展示/紹介される。

本日15日は、開催を翌日に控え、報道関係者向けに展示内容が公開された。メインステージとなる“ロボットライブシアター”では、本田技研工業(株)が12日に発表したばかりの新『ASIMO』と、ATRメディア情報科学研究所の『ROBOVIE』によるライブショーが行なわれた。

階段を降りるASIMO2階席から長い階段を降りてステージに登場したASIMO。歩みが速い!
手を叩きましょう
ASIMOと会場のみんなが一緒に“手を叩きましょう”(てぇ~を~たぁ~たぁき~まぁしょ♪、てやつ)で遊ぶことに。後ろでROBOVIEも応援!
男子おおはしゃぎ
ASIMOと一緒に男子学生諸君も大ハッスル! (結構楽しそう)

三洋電機(株)は、9日付けで開発を表明したペット型掃除ロボットを展示している。一般家庭向けにコンパクトサイズでリーズナブルな価格での提供を目指し開発したという。

お掃除ねこロボ
サンヨーのお掃除ロボット(猫型)。市販のフルパワー掃除機に比べると吸引力は強くないが、イヤリング程度なら吸い込むらしい

同社は、掃除ロボット向けに、このレーザー流れ計測技術を用いて回転ブラシのみでゴミを吸引する“超低消費電力集塵装置”を開発、これにより少ない電池容量で長時間の駆動が可能となり、現時点では6Vのニカド電池で2時間駆動するという。

また、障害物センシング機構“グルッとセンサー”を新たに開発、2軸の力センサーを本体を覆うケースの中心に搭載することで、本体のどの個所が障害物や壁と接触しているかをセンシングできる。ケースは回転型となっており、ケースが壁を転がりながら壁に沿った走行制御を行なうため、複雑な室内形状も認識できるという。

さらに、障害物センシング技術を応用して、壁に沿って走りながら部屋のマップを自動的に作成し、自分が移動した箇所(掃除した箇所)を塗りつぶしていくマッピング技術も搭載、壁際を掃除しながら部屋の形を認識し、そのマップを基にして壁際から部屋の中心に向かって掃除を行なう。

お掃除マッピング
マッピングの画面。緑の部分が掃除の終わった個所を示している

商品化の時期や価格などは未定だが、一般消費者の意見を取り入れながらさらなる研究開発を進め、できるだけ手ごろな価格帯で提供したいという。

お掃除犬ロボテーブルの上にあるのは犬型。猫型くんはテーブルの下をお掃除中。ちなみに動作時の音は同社の小型室内掃除機と同等とのこと

ナレッジエッグコーポレーションは、東京工業大学と共同で開発したアミューズメント型ロボット『ドリタマ』を展示している。ロボットの腕(ロボットアーム)には人工筋アクチュエーターを採用しており、マスターアームを操作することで、ロボットアームの位置およびハンドの把持力を遠隔操作することが可能。

ドリタマ空中に浮かぶロボット『ドリタマ』のロボットアームを、手元のマスターアームを動かすことで遠隔操作できる。担当者がマスターアームの左手を振ると、空中のロボットアームの左手が同じように振動し、マスカラをシャカシャカ鳴らす、というデモンストレーション
ロボットアーム
こちらはロボットアームの応用。左肩のコントローラーを操作することで、たたまれていたアームが自動的に伸び、かかってきた携帯電話に応答できるというもの。バイク運転中や災害現場での活動時など、両手が手放せない状態のときに便利?
ロボットアーム背面ロボットアームはスウェーデンのブランド“BOBLEB-E”のバッグに装着している。リモコンはBOBLEB-Eの携帯電話入れを使用。布製バッグと異なりプラスチックや金属でしっかりしているため取り付けやすいという
新AIBOソニー(株)は、先日発表したばかりの新型AIBOを展示している。AIBOに直接触れたり、パソコンを使って遠隔操作したりといったことが可能
羽ぱぺろ日本電気(株)は、パーソナルロボット『PaPeRo』を展示している(写真は特別製の羽付きPaPeRo)。体験コーナーを設けており、PaPeRoと来場者が会話をしたりゲームをしたりできる。なお、PaPeRoは通常音声認識によりさまざまな反応/行動を行なうが、会場が騒がしく余計な音まで拾ってしまうため、背中にかわいい無線操作用アンテナを背負っている。また、各大学がPaPeRoを使って行なっている研究の成果発表も行なわれている
ハイテク義手
東京電機大学の義手『TDUインテリジェントハンド120A』。通常の大人用義手は450g程度あるが、このTDUインテリジェントハンド120Aは内部の骨格部に特殊アルミ合金を採用することで軽量化を行ない、重量200gを実現したという。指部分には接触覚センサーを搭載し、把持力と把持パターン認識により物をつかむ際の滑り具合を検出して力をコントロールできるという

“ロボフェスタ神奈川2001”横浜会場の開催期間は16日~25日。18日にはノーベル物理学受賞者の江崎玲於奈氏による講演会が行なわれる。また最終日には海外からパネリストを招いての国際フォーラムが開催される。

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