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NTTコムウェア、VoIP技術を利用した施設“次世代ネットワークラボ”を開設

2001年12月03日 15時02分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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NTTコムウェア(株)は3日、企業向けに同社の製品/サービスを紹介し体験してもらうための施設“次世代ネットワークラボ”を4日にオープンすると発表した。

“次世代ネットワークラボ”は、オープンなショールームとは異なり、同社の新製品/サービスを顧客企業向けに紹介するための施設で、製品の展示やデモンストレーションのほかセミナーなども行なわれる。

次世代ネットワークラボ
NTTコムウェア社内に4日よりオープンする“次世代ネットワークラボ”

ラボには、同社のVoIP製品群をはじめとする大手キャリアや企業向けの製品が用意され、新製品を随時追加したり、旧製品と入れ替えることで、常に最新の製品/サービスを顧客企業に紹介できるようにするという。

ラボでは、キャリア向けの製品デモンストレーションとして、“Pure IP Class5 Softswitch”や“Pure-IP型 Media Server”、“IP Communication Manager”などを提供する。Pure IP Class5 Softswitchは、国内通信事業者向けの加入者交換機能を搭載したソフトスイッチ。

Pure-IP型 Media Serverは、サービスシナリオを設定できるSCE(service creation environment)やIPプロトコルの対応により音声/画像/データ/インターネットを統合した高付加価値サービスを提供するもの。IP Communication Managerは、IPネットワーク上の各種通信サーバーと連携し、VoIP/メール/チャット/映像配信/ファイル転送などを組み合わせたコミュニケーションを提供するもの。

また、企業顧客向けの製品デモンストレーションとして、“IPコンタクトセンタ”や“ビデオカンファレンス”“簡易内線電話”などを用意している。IPコンタクトセンタは、顧客受付センター向けに音声、電子メール、ウェブなど複数のアクセス手段をIPネットワークに統合したバーチャルコンタクトセンターで、センター側のコンピューター画面で、音声やメールでの問い合わせを一元管理できるというもの。

ビデオカンファレンスは、従来のTV会議システムをIP網上で実現するもので、音声や映像のほか、各種アプリケーションソフトで作成した資料データを同一画面上で閲覧できる。簡易内線電話は、パソコン経由でVoIP電話端末を操作できるもので、ウェブ画面上から内線番号を検索/電話をかけたり、電話の転送、着信拒否といった設定を行なえる。

そのほか、顧客情報や対応履歴などを分析し顧客のニーズを予測する“ONYX E-BUSINESS ENGINE”、マーケティング部門や営業部門などが入手した情報を収集/統合/共有できる“ONYX EMPLOYEE PORTAL”、音声/画像/文書を融合したバーチャル学習塾やビデオチャットなどを実現する“インターネットコラボレーション”、VoIP化されたイントラネット上に来訪者受付端末を統合し、自席で来訪者の応対が可能な“受付システム”などの紹介デモンストレーションも用意されている。

同社代表取締役の松尾勇二氏は、「われわれはNTTのネットワークを構築/運営してきている。今回オープンする次世代ネットワークラボを通じて、われわれのソリューションをユーザーに披露できる。われわれの技術でユーザーのビジネスを付加価値の高いものにしたい」としている。

NTTコムウェア松尾社長
NTTコムウェアの松尾社長

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