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マイクロソフト、“the Microsoft Conference 2002/Spring”を開催――E-Businessサーバー新製品を発表


2002年5月13日

マイクロソフト(株)は13日、ビジネスカンファレンス“the Microsoft Conference 2002/Spring”、および同社とビジネスパートナー70社による展示会“the Microsoft Expo 2002/Spring”を東京国際フォーラムで開催、同会場でE-Businessサーバー新製品の発表会を行なった。

MS阿多社長
ビジネスカンファレンス“the Microsoft Conference 2002/Spring”で基調講演を行なうマイクロソフト阿多社長

今回発表されたのは、アプリケーション統合プラットフォーム『Microsoft BizTalk Server 2002 Standard Edition』『同 Partner Edition』、BizTalk Serverの追加モジュール『Microsoft BizTalk Accelerator for RosettaNet Version 2.0 Enterprise Edition』『同 Standard Edition』、Eコマースサーバー『Microsoft Commerce Server 2002 Enterprise Edition』『同 Standard Edition』『同 Developer Edition』。

BizTalk Server 2002は、企業内のさまざまなアプリケーションを統合するためのEAI(Enterprise Application Integration)、およびインターネットやXML、EDIをベースとした企業間電子商取引を実現するための統合プラットフォーム。企業内のメインフレームなどの基幹業務システムや、XMLベースのウェブサービス“XML Webサービス”など、すべてのシステムを統合することが可能。

既存の『BizTalk Server 2002 Enterprise Edition』が大規模システム向けであるのに対し、今回発表されたBizTalk Server 2002 Standard Editionは中小規模システム向け、BizTalk Server 2002 Partner Editionは小規模システム向け製品となっている。

2製品とも基本的アーキテクチャーはEnterprise Editionと同じだが、統合できるアプリケーション数や対応CPU数などに制限があり、Standard Editionは企業内統合アプリケーション数が5アプリケーションまで、連携取引先企業数が10企業まで、対応CPU数が1プロセッサーのみ。Partner Editionは、企業内統合アプリケーション数が2アプリケーションまで、連携取引先企業数が2企業まで、対応CPU数が1プロセッサーのみとなっている。なお、2製品ともフェールオーバークラスタやスケールアウトクラスタリングはサポートしていない。

Standard Editionは6月3日発売、Partner Editionは7月26日発売。価格はいずれもオープンプライス。推定小売価格は、Standard Editionが177万9000円(オープンビジネスライセンス&ソフトウェアアシュアランスの場合)、Partner Editionが15万8000円(パッケージ製品)。

BizTalk Accelerator for RosettaNet Version 2.0は、“ロゼッタネット(RosettaNet)”標準に対応したシステムを構築するためのBizTalk Server 2002の追加モジュール。RNIF(RosettaNet Implementation Framework) 1.1および2.0を同時にサポートするほか、すべてのPIP(Partner Interface Process)に対応する。

また、パートナーアグリーメントウィザード機能“BizTalk Accelerator for RosettaNet v2.0”を搭載し、取引先企業情報や利用するRNIFのバージョン、PIPの種類などをウィザードに従って選択/入力することで、ロゼッタネット標準を利用した企業間接続の設定を容易に行なえるという。

製品ラインナップは、大規模システム向けのBizTalk Accelerator for RosettaNet Version 2.0 Enterprise Editionと、小中規模システム向けのBizTalk Accelerator for RosettaNet Version 2.0 Standard Editionが用意される。Enterprise Editionが企業内統合アプリケーション数、連携取引先企業数、対応CPU数とも無制限であるのに対し、Standard Editionは、企業内統合アプリケーション数が5アプリケーションまで、連携取引先企業数が10企業まで、対応CPU数が1プロセッサーのみとなっている。

発売時期は2002年第3四半期。価格はオープンプライス。推定小売価格は、Enterprise Editionが508万円、Standard Editionが126万8000円(いずれもオープンビジネスライセンス&ソフトウェアアシュアランスの場合)。

Commerce Server 2002は、.NET Frameworkに完全対応したサーバー製品で、グローバルなEコーマスサイトや企業の電子調達システムの構築を実現するもの。複数の言語や通貨に対応するほか、シングルサインオンを実現する“.NET Passport”や自動通知サービス“.NET Alert”をサポートする。

製品ラインナップは、大規模システム向けのCommerce Server 2002 Enterprise Edition、小中規模システム向けのCommerce Server 2002 Standard Edition、開発者向けのCommerce Server 2002 Developer Edition(実稼動システムへの適用は不可)が用意される。

6月14日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、Enterprise Editionが508万円、Standard Editionが177万9000円、Developer Editionが12万5800円(いずれもオープンビジネスライセンス&ソフトウェアアシュアランスの場合)。

発表会で説明を行なった同社代表取締役社長の阿多親市氏は、「現状の企業システム連携の問題点は、アプリケーションごとに接続しているためシステムが有機的に連携できていないこと。Microsoft .NETは、XML Webサービスによるアプリケーション統合を実現する」と語った。

また阿多氏は、“the Microsoft Conference 2002/Spring”において基調講演を行なった。同氏は、「“繋がるエンタープライズシステム”という考えかたは、ビジネスチャンスの創造であり、社員の能力の最大化にもつながる。個々の部署や会社が独立したシステム概念ではエンタープライズシステムを実現できない。エンタープライズシステムには有機的につながる仕組みが不可欠であり、その仕組みを提供するのがXML Webサービスだ」

「エンタープライズシステムにおいては、特にコンピューティング環境全体における信頼性の向上が重要なポイント。マイクロソフトは“信頼できるコンピューティング”を推進している。信頼できるコンピューティングの目標は、電話や電力供給と同等の信頼性を獲得することであり、その実現のため“アベイラビリティ”“セキュリティ”“プライバシー”に注力している」

「マイクロソフトが提案するXML Webサービスは、インターネット標準技術を利用しており、プラットフォームに依存しない。マイクロソフトのウェブポータルを経由して業務システムとの接続が可能で、EAIによるアプリケーションの統合が実現する。またインターネットを基盤とした幅広い業種との接続が可能」

「XML Webサービスをエンタープライズシステムに生かすビジョンがMicrosoft .NET。最高レベルの信頼性を維持した繋がるエンタープライズシステムが実現する。従来よりマイクロソフトが目指すエンタープライズシステム要件として、顧客のニーズに素早く応えること、従業員の能力とコラボレーションを向上すること、ビジネスパートナーと連携し新しい可能性を創造すること、信頼性の高いシステム基盤という4点を挙げているが、現在、それぞれの要件が実装レベルに至っている」と語った。

(編集部 桑本美鈴)


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