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【COMDEX Fall 2002 Vol.4】米AMDのヘクター・ルイズ、キーノートに現わる


2002年11月20日

2日目のキーノートスピーチは、米Advanced Micro Devices社(AMD)のCEOであるヘクター・ルイズ(Hector de J. Ruiz)氏。インテルとのCPU競争で知名度が上がりつつあるAMDだが、こうしたイベントにスピーカーとして登場するのは初めて。失礼ながら見かけが地味なので、ちょっと内容を心配したのだが、なかなかどうしておもしろいキーノートスピーチとなった。

へクター・ルイズ氏
この方がAMDのCEOであるへクター・ルイズ氏

スピーチの中での重要な発表は、デスクトップ向けの64bitプロセッサーであるコードネーム“ClawHammer(クロウハマー)”の正式名称が“Athron 64”(英語なのでアスロンシックスティフォーである。アスロンロクヨンではないのでご注意の程を……)となったこと。ワークステーション/サーバー向けの“SledgeHammer(スレッジハマー)”は、先に“Opteron(オプティオン)”という名称が付けられており、これでAMDの次世代プロセッサーの名称が一応確定したわけだ。

ClawHammerの製品名はAthron 64に決定
ClawHammerの製品名はAthron 64に決定。まあ、予想通りとも言える名前かも
紹介ビデオには、最初にR2D2が登場
『Star Wars: Episode II』のCGを作成したJAK Films社もAthronを使ってレンダリングを行なっている。紹介ビデオには、最初にR2D2が登場
半導体メーカーなのになぜかステージにギターが2本
半導体メーカーなのになぜかステージにギターが2本

ルイズ氏の登場前、なぜかステージの真ん中にエレキギターが2つ。一体なんなのだろうか? と思ったら、キーノートスピーチでは、ギターメーカーの米Gibson社が作るデジタルギターが披露された。このデジタルギター、Ethernetでパソコンに接続できるという。では、この中にAMDのプロセッサーが? と思いきや、Ethernetで接続しているパソコンがHyperTransportを採用しているもの(Opteronマシンと思われる)だったと、なぜかAMDとは深い関係がなさそう。実はこれがキーノートの最後のオチへの伏線だったのである。

米Gibson社CEO
ギターメーカーのGibsonはデジタルギターを披露。弾いているのは米Gibson社CEOのHenry Juszkiewicz(ヘンリー・ユシュキェヴィッチ)氏

このあと、米エヌビディア社がFSB400MHzのAthronマシンにGeForceFXを組み合わせてデモするなど、さまざまなメーカーがデモを行なう。なかでもゲームメーカーの米Epic MegaGames社は『Unreal Tournament 2003』の64bit版をデモ。ユーザーは来年この64bit版がダウンロード可能になるとか。ところがx86-32アーキテクチャーでは、64bitアプリケーションを動作させるためにはOSも64bit版でなければならない。でも現在のUnrealは32bitのWindowsアプリケーション。どうやっているんでしょうと調べてみたところ、64bit版のLinuxで動くものになるとのこと。つまり、この64bit版Unrealをプレイするには64bit版Linux(独SuSEのもの)をデュアルブートなどで動かす必要があるのだとか。かつては、ゲームのために、グラフィックスカードを入れ替え、プロセッサーをアップグレードし、メモリーを追加したのだが、ついにOSまで変えなければならない時代になってしまった。64bit版が思いのほかパフォーマンスが出るのなら、Windows捨てちゃうユーザーも出るかも。そうなるとゲームメーカーがこぞって64bit版を出し、Athron 64+64bit版Linuxは、ゲームコンソールとして認知される、ってことはないか。

『Unreal Tournament 2003』の64bit版
『Unreal Tournament 2003』の64bit版。x86-64に対応したLinux上で動作している

思いもよらないエンディングが……

最後にルイズ氏は話をまとめ、ステージにあったギターをいきなり弾き始める。そうかそういうオチなのかと思ってたら、Gibsonの人も登場。なんかギターがうまいなぁと思っていたら、背後から元“Guns N' Roses”のギタリスト、Slashが登場、ギターを弾きまくる。筆者は洋楽にうといので、Slash登場のときのアナウンスを聞き違え“Flash”という人が出てきたのかと思った。なにせAMDだからねぇ。また、あとから分かったのだがどうも替え歌で64bitプロセッサーの歌をみんなで歌っていたらしい。

スピーチの最後にルイズがいきなりギターを弾き始める
スピーチの最後にルイズがいきなりギターを弾き始める。これだけでもちょっとびっくり
そこにさらにGibsonのCEOが登場
そこにさらにGibsonのCEOが登場、2人で演奏を始める
ステージ背後からSlashが登場
ステージ背後からSlashが登場。ギターを弾きまくり、聴衆の拍手を得てエンディング

なんか、歌謡ショーの最後みたいになってAMDのキーノートは終了(映画好きの方にはピーター・セラーズ主演の天才悪魔フーマンチューの最後のようなものと言っておきましょう)。見かけの地味さからは想像もつかないエンディングにビックリというところ。日本ではぜひベンチャーズでやってほしいなぁ(曲は“パイプライン”か)。

(塩田紳二)


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