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クラリオン、『AutoPC CADIAS』の試乗会を開催

2002年11月25日 17時29分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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クラリオン(株)は25日、明治記念館にプレス関係者を集め、12月1日に発売する車載型パソコン『AutoPC CADIAS(オートPC カディアス)』の試乗会を開催した。あいにく小雨交じりの天候ではあったが、用意された4台のCADIAS搭載モデルカーに分乗し、使い方などの説明を受けた後で、実際にカーナビゲーション機能などを使った自由走行を体験できた。

CADIAS スタート画面 カーナビ画面
液晶ディスプレーが閉じているところ。2DINサイズ(幅178×高さ100mm)で、最上段が液晶ディスプレー、中段にスロットインタイプのDVD-ROMドライブと5つのアプリケーションボタン(カスタマイズ可能)、下段に各種通信インターフェース(PCカードスロット)がある起動直後、もしくはスタートボタンを押したところ。TV/DVD再生/ラジオ/ウェブブラウザーなど13の機能が用意されているカーナビゲーション時の画面。縮尺は10mから200kmまで15段階に切り替え可能
キーボード 経路検索 2画面表示
車の中で目的地を入力する場合は、ソフトウェアキーボードでカナ入力。カテゴリ別の検索機能などは、後日ソフトウェアのバージョンアップで対応予定とのこと経路には、高速道路を使う、複数経路を表示するなどの設定が可能7インチのワイド液晶画面を利用して、左右に異なる縮尺の地図を表示することも可能

CADIASは、Car Digital Assistantsの頭文字を取った造語で、携帯電話やPHSを使った通信型カーナビゲーションシステムのほか、オーディオ/DVD再生/TV表示(TVチューナーボックスとアンテナを接続)、さらにメール/ウェブブラウズなども可能な多機能さが特徴。さらに、ソフトウェアの追加で機能強化も図れるという。

ハンズフリー電話 予約機能 メディアプレーヤー
マイクとスピーカーを事前にセットしておけば、本体の携帯電話コネクターに接続するだけでハンズフリーフォンが利用できるTVとラジオは、予約した時間に自動的に表示/チューニングするスケジュール機能が利用できるWMAとMP3の再生に対応したメディアプレーヤー。ID3タグで楽曲情報を表示することも可能。中央に表示される画面は『CADIAS PC』ソフトウェアでカスタマイズできる
スケジューラー メール アドレスブック
スケジューラー機能は、パソコンのOutlookのデータを読み込むことができるメール画面。ここにGPSで得た位置情報などを添付して送信することもできるとのことアドレスブックでは、OutlookからインポートしたデータのほかURLも一括管理できる。右上のバナーのように見えるイメージ画像もユーザーがカスタマイズ可能

CADIASのカーナビゲーションシステムは、従来の“カーナビ”の概念とは異なり、本体には地図情報を持たない。リアルタイムにサーバーからダウンロードするか、事前にパソコン上のナビゲーションソフト『CADIAS PC』で検索した結果をメモリーカード(PCカード TypeIIスロットを装備)に保存、読み込むことになる。そのため、通信用インターフェースとして、PCカード TypeIIスロット(メモリーカードの読み込みと兼用)/携帯電話接続用コネクター/USB 1.1(FOMA用)という3つを用意している。

ウェブブラウザ DVD-Video再生 メモリーカード
ウェブブラウザは(株)ACCESSの“Netfront”を採用DVD-Videoを再生中の画面。右下のダイヤルがボリュームツマミになっているメモリーカードに保存したナビゲーションデータを読み込んだところ。なるべく大容量のメモリーカードを使って、ランドマークの周辺情報は事前にダウンロードしておくと便利だろう

実機を触った印象では、建物を立体的に見せる3D表示や、最初に設定したルートを外れた場合の“リルート検索”など、最近のカーナビゲーションに搭載されている機能が未搭載な点で、やや物足りない印象は否めない。この点について、クラリオンでは「ソフトウェアのアップデートにより2003年3月~6月にこれらの機能にも対応予定」と説明している。また、通信環境やパソコンを持たない人向けにCD-ROMの地図データの併用も可能になっており、初回出荷モデルには地図CD-ROMを同梱する予定とのこと。

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