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アップル、“2003年新春の会”を開催――ウェブブラウザー『Safari』プレゼンテーションソフト『Keynote』などを発表


2003年1月8日

アップルコンピュータ(株)は8日、プレス関係者や販売店関係者らを集めてハードウェア/ソフトウェアの新製品を紹介する“アップルコンピュータ2003年新春の会”を都内で開催した。

スティーブ・ジョブズ氏
米アップル社のCEO スティーブ・ジョブズ氏の基調講演の模様

会場では最初に、現在米国で開催中の“Macworld Conference&Expo/SanFrancisco 2003”での米アップルコンピュータ(Apple Computer)社のCEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏による基調講演の模様(ビデオ)が2時間に渡って放映された。なお、同基調講演は日本時間の8日早朝(午前2時)に行なわれたが、その模様を衛星生中継でリアルタイムに観覧するイベントが開かれ、定員(150名)を超える応募があり、盛況のうちに終了したと紹介された。

AirMac Extreme
『AirMac Extreme』

基調講演の中で紹介された、ハードウェア/ソフトウェアの新製品は以下のとおり。

  • 17インチTFT液晶ディスプレー内蔵“PowerBook G4”(ニュース記事参照)
  • 12インチTFT液晶ディスプレー内蔵“PowerBook G4”(同上)
  • IEEE802.11g規格に準拠し、最大54Mbpsの転送速度を持つ無線LANアダプター『AirMac Extreme』(写真)
  • Macintosh版Internet Explorerよりも高速にウェブページの表示が可能というウェブブラウザー『Safari』(オープンベータ版)
  • 画像編集管理ソフト『iPhoto 2』、動画編集ソフト『iMovie 3』、DVDオーサリングソフト『iDVD 3』および音楽編集ソフト『iTunes』を統合したデジタルコンテンツ作成パッケージ『iLife』
  • 動画編集ソフト『Final Cut Pro』を個人ユーザー向け機能に絞った低価格版『Final Cut Express』
  • ジョブズ氏向けに開発され、2002年の各種講演でも使われたというプレゼンテーションソフト『Keynote』

AirMac Extremeは、最大転送速度11MbpsのIEEE802.11b準拠“AirMac”(海外名は“Airport”)とも通信が可能なIEEE802.11g(ドラフト仕様)準拠の無線LANアダプターで、Macintoshシリーズに内蔵するAirMac Extremeカードと同ベースステーションが同時に発表された。AirMac Extreme対応機器間では最大54Mbpsで無線通信が可能で、1ベースステーションあたり最大50ユーザーが接続できる。ベースステーションはプリンターを接続するUSBポートを持ち、プリントサーバーとしての機能も持つ。価格はカードが1万1800円、ベースステーションが2万2800円。

Safari(サファリ)は、同社のテストでInternet Explorer for the Macよりも2〜3倍高速にウェブページの表示が可能という新しいウェブブラウザーソフト。“KHTML”というオープンソースのHTMLレンダリングエンジンを採用。ブックマークに登録したURLリストがiTuneのアドレス帳と同期できるほか、URLを入力して最初に表示したサイトやGoogleで検索した結果のリスト表示画面などに1クリックで戻れる“SnapBack”機能などの特徴を持つ。本日よりオープンベータ版が同社ウェブサイトから無料ダウンロード可能で、「まだすべてのウェブサイトでの表示を確認していないので、実際に使ってみて表示できないサイトがあったら報告してほしい。すぐに対応するつもりだ」(ジョブズ氏)とのこと。対応OSはMac OS X 10.2以上で、同 10.2.3に最適化されているという。ダウンロードファイルの容量は3MBで、インストール時に7.1MBの空き容量が必要。

iLifeは2月上旬に発売予定で、価格は5800円。iPhoto 2で編集・レタッチした画像にiTunesの音楽リストからBGMを選んでスライドショーを作成したり、iMovie 3で編集した動画にiTunesの楽曲データ、iPhoto 2の静止画イメージなどを組み合わせてiDVDでオリジナルDVDを作成するといった各ソフト間の連携機能が用意されている。iLifeを構成するソフトのうち、iPhoto 2とiMovie 3は1月25日より無償ダウンロードサービスが開始される。対応OSはMac OS X 10.1.5以上で、CPUにPowerPC G3またG4、メモリー256MB以上が必要。インストール時に必要な空き容量は2GB以上となっている。

Final Cut Expressは、DVフォーマットに特化した一般ユーザー向けの動画編集ソフトで、2つのプレビューウィンドウやタイムラインウィンドウといったユーザーインターフェース、カラーコレクションやトランジションエフェクト(場面切り替えの効果)/ビデオフィルターの適用、iDVDとの連携やDVテープへの書き戻し、QuickTimeフォーマットでの出力など、主な機能やFinal Cut Proを継承している。価格は3万4800円。対応OSはMac OS X 10.2以上で、動作環境はCPUに動作クロック300MHz以上のPowerPC G3またはG4、メモリー256MB以上(384MB以上を推奨)、IEEE1394(Firewire)ポート必須、などとなっている。

Keynoteは、背景/フォント/箇条書き/トランジションエフェクトなどをセットにしたテーマを切り替えるだけで、同じテキストを用いて異なる雰囲気のプレゼンテーションデータを作成できるのが特徴。フォントや画像を拡大してもエッジのジャギーが目立たないアンチエイリアス処理が施され、透明/不透明度の設定も可能。Macintosh版PowerPointとのファイル互換性(入出力)もある。なお、本ソフトのみ現時点で英語版のみ発表済みで、1月中旬に1万2800円で発売される。対応OSはMac OS X 10.2以上(10.2.3を推奨)、動作環境はCPUがPowerPC G3以上、メモリー256MB以上、ビデオメモリー8MB以上などとなっている。

(編集部 佐久間康仁)


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