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TEPIA 第15回展示 PART II“次世代カーとITホーム”開幕

2003年01月10日 18時42分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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青山のTEPIA(機械産業記念館)1Fにおいて、本日よりTEPIA 第15回展示 PART II“次世代カーとITホーム”が開幕した。主催は(財)機械産業記念事業財団。この展示は、ほぼ1年を通じて1つのテーマ(今回は“次世代カーとITホーム”)に沿った商品や研究開発中の内容を、期間ごとに刷新するもので、2002年9月から12月まで行なわれたPART Iに引き続いて行なわれている。なお、PART IIの開催期間は3月18日までで、PART IIIは4月9日~7月25日の予定。入場は無料で、日曜日は休館となっている。

TEPIATEPIA 1Fで開催されている第15回展示 PART II“次世代カーとITホーム”

今回PART IIで新たに出展された内容/出展社(者)は以下のとおり。

  • 顔認識性別・年代推定システム/オムロン(株)
  • 『ミラクルビークル』/(社)岐阜工業会
  • 自走式ロボットクリーナー『トリロバイト』/(株)東芝 家電機器社
  • インターナビ・プレミアムクラブ(映像出展)/本田技研工業(株)
  • 『たま電気自動車』/日産自動車(株)
  • ハイブリッドカー『UFE』/ダイハツ工業(株)
  • 水素自動車 武蔵8号/武蔵工業大学 水素エネルギー研究センター
  • 情報技術搭載自動車『ASV-2』/ダイハツ工業(株)
  • リアルワールドセイフティ(映像出展)/日産自動車(株)
  • SRSサイドカーテンエアバッグ/日産自動車(株)
  • “IPv6で未来へ先廻り”(映像出展)/IPv6普及・高度化推進協議会
  • ブロードバンドラジオ『BiBio』/サン電子(株)
  • ビジュアルプログラミング環境『Virtools』/三徳商事(株)
  • 3D地図&図鑑『Wanderama』/(株)ネットアドバンス
  • 暗号化ソフト『ノンリニアストリームコンバイナ』/(株)プロ・セキュア
  • 音声合成ソフト『Fine Speech』(バージョンアップ)/(株)アニモ
  • 家庭向けロボット『MARON-1』/(株)富士通研究所
  • ICタグ実装パッケージサービス『DIVIPS』/大日本印刷(株)
  • 対犬コミュニケーションツール『バウリンガル』/(株)タカラ
  • SDメモリーカード搭載オーブンレンジ『お料理先生』/松下電器産業(株)

たま電気自動車 UFE
昭和22年に製造販売されていた『たま電気自動車』こちらは現代のハイブリッドカー『UFE』

たま電気自動車は、'47年(昭和22年)に当時の立川飛行機(その後、プリンス自動車を経て日産自動車となる)が製造・販売された実機を展示。2ドアセダンで、最高時速は35km/h、充電1回で65kmの走行が可能とのこと。

武蔵8号 エンジン部分
武蔵工大で開発中の水素自動車『武蔵8号』エンジンは通常のディーゼルエンジンを一部改良して、液体水素を燃料に動力を得る

たま電気自動車と向かい合うように、ホンダの『insight(インサイト)』やダイハツのUFEなど、現代の最新鋭ハイブリッドカーや水素自動車 武蔵8号などが並ぶ。水素自動車 武蔵8号は、酸素と水素から水と電気を取り出す燃料電池とは異なり、水素を既存のエンジンで燃焼することにより動力を取り出すもので、燃料電池のような大掛かりな装置が不要なのが特徴。武蔵工業大学では'74年に1号機を製作し、現在までに10台を完成させている。現在確認されている最高時速は130km/h、走行距離は300kmという。

ASV-2
ITを駆使して安全性を高めた自動車『ASV-2』
レーザーレーダー 後方CCDカメラ 車内カメラ&アンテナ
ASV-2の前面、ナンバープレートの近くにあるレーダーとセンサー後方の安全を確認するCCDカメラフェンダーミラー部には前方を監視するCCDカメラと車間距離を測るアンテナを装備

ASV-2は、ナンバープレートや背面、ダッシュボード上などにCCDカメラやセンサーなど合計6つの自律システムとインフラ協調システムを搭載した“先進安全自動車”だという。車間距離を一定に保つ追従走行システム、カーブ侵入時の自動減速システム、車線逸脱警報など、運転者の負担を減らすシステムが搭載されている。

留守番ロボ ミラクルビークル
家庭向けロボット『MARON-1』。5つのボタンと液晶画面で直接操作するほか、携帯電話からMARON-1の遠隔操作もできるという岐阜工業会が現在研究中の空陸両用機『ミラクルビークル』。1人乗りで翼を畳むと幅2m、時速50km/hで路面を走行。翼を広げれば時速200km/hで飛行することを目標に、現在1/3スケールの模型で飛行実験を行なっているという

展示品にはすでに市販されているものも多いが、高価でおいそれとは購入できない実機に触れたり間近で見られる貴重な機会だ。なお、1月11日までの来場者にはTEPIAオリジナルグッズがプレゼントされる。

オリジナルグッズ
1月11日まで、写真のグッズがプレゼントされるという

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