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“先見日記”が子どもとITをテーマにトークイベントを開催――ゲストは月刊アスキー遠藤編集長と女優の中島朋子さん

2003年03月11日 23時47分更新

文● 編集部 高橋洋子

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(株)エヌ・ティ・ティ・データの企業活動の一環として制作されたウェブサイト“先見日記 Insight Diaries”は11日、月刊アスキー編集長の遠藤諭氏と女優の中島朋子さんをゲストに迎えて、“子どもとIT”をテーマに初のトークイベント“先見清談”を開催した。

遠藤氏と中島さん
月刊アスキー編集長の遠藤諭氏と女優の中島朋子さん

“先見日記 Insight Diaries”は、遠藤氏や中島さんをはじめ、小説家の片岡義男氏、写真家の港千尋氏、ル・モンド・ディプロマティーク日本語版発行人の斎藤かぐみさんが、月~金までの曜日ごとに先見性を意識した日記を連載するサイト。 年に数回行なわれる“先見清談”では、毎回テーマを設定してゲストによるトークセッションを行なうという。

第1回目となる今回のテーマは“子どもとIT”。先日終了した『北の国から』で親子共演が話題になった中島さんと遠藤氏には接点がないようにも思われたが、「女優でなければ科学者になりたかった」と語り、「『北の国から』時代にたまたまもらった8bitマシンに英数字をがんがん打ち込んだ」という中嶋さんとこの話に興味津々の遠藤氏、先見日記の編集長小崎哲也氏を交えたトークショーは和やかに進んでいった。

まず、“10日の日記”で『ラブテスター』を取り上げた遠藤氏。さっそく取り出して中島さんとの相性をチェック。

遠藤氏
『ラブテスター』を取り出す遠藤氏

相性チェック
中島さんとの相性は“24ラブ”

これを受けて話題はゲームと子供の教育に。

遠藤「最近のゲームは高度化しすぎ、マニュアル作りすぎで、本当の意味での遊びを作り出していない。昔のアドベンチャーゲームには手探りで遊びを発見する面白さがあったのに」
中島「子供にゲームをさせるべきかは考えどころです。面白いのはわかるけれど、止めさせるのは大変だろうし……。とは言っても、勉強自体がゲーム化しているし、学校での導入も進んでいます」

本を紹介
小崎編集長が紹介した『マックが小学校にやってきて、子どもたちはどうなったのか?』(アスキー出版局)を手にする遠藤氏

ここで、小崎編集長が子供に強制することなくパソコンを導入した学校の事例を紹介。強制的にカリキュラムに組み込まれた学校の生徒たちよりも格段に楽しんでいたそう。この話を聞いた中島さんは、「自分が得意でないという理由で、息子にパソコンをやらせるのを躊躇していた」と少々反省した様子。

また、子供のデジタル離れとITの将来に関しては、

遠藤「昔はコンピューターが憧れの対象だったが、今では当然の環境になってきた。その節目がインターネット」
中島「でも、検索できずにに四苦八苦したり、そうかと思えばものすごいヒットしたりしてこわい面もあります」
遠藤「あまりにもたくさん見えすぎて、まるで無限の記憶力を得たようでこわいというのはあると思います。機械は段々に進化していますが、通信は原理的には限界まで進化してしまって人間の方が追いついていない状態です」
小崎「人間がモノを作りたいという欲求を凌駕するのがテクノロジーなのでしょう」
中島「道具が進化したら、もうちょっと可能性が広がるという感じでいいんじゃないですか」
小崎「先ほどのゲームの話にもありますが、自分でルールを手探りすれば新しいモノも出てくるのではないでしょうか」

以下、テーマにはあまり関係ありませんが……。

遠藤氏の「息子さんはデジタルっぽいおもちゃは好きじゃないの?」との質問に、
中島「ナッくん(息子さん)はボタンを押せるものなら何でも好き」
遠藤「私も電源が入るものはほとんど好き」

コンピューター好きにはさまざまなモノにはまっている人が多く、特に仕事のきつさから食べ物に走るとの話を受けて、
遠藤「食べ物に走る2大職業、出版とコンピューター、アスキーは二重苦なので代表的な苦しいお仕事といえます」
小崎「息子さんが月刊アスキーに就職したいと言ったらどうされますか」
中島「アナログなことばっかりしそうです……(ナッくんはレゴをセロテープでくっつけるそう)」

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