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【ビジネスシヨウTOKYO2003 Vol.8】使用済み光メディアの行く末は……クラッシュ or リサイクル!?

2003年05月20日 23時04分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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東6会場の“ビジネスソフト&システムソリューションフェア”では、使用済み光メディア(CD/DVD)を機密漏洩することなく処分する機器&ソリューションが2つ出展されていた。

『クロスカット』CD/DVDシュレッダー『クロスカット』

一時的なファイルの受け渡しなどに、CD/DVDメディアを利用する機会も増えてきたが、そこで困るのが使用後のメディアの処分方法だ。安易にゴミに出してしまうと、中の情報が誰かに読み出されないとも限らない。

コクヨ(株)はそうした不安を解消する製品として、CD/DVDシュレッダー『クロスカット』を出展。まさに紙のシュレッダーと同様に、吸い込まれたCD/DVDは“バリバリ”と大きな音を立ててわずか数秒で粉々になっていき、ダストボックスには見るも無残な“元光メディア”の砕片になっていた。価格は1万7800円と比較的手ごろだが、出てきた砕片は「燃えないゴミとして出してください」とのこと。残念ながら、この状態からのリサイクルは行なえない。

『AMU-100』
2つの砥石が回転し、レーベル面をまっさらに削り出す『AMU-100』

一方、オリエント測器コンピュータ(株)は、データを読み出せなくした上で、リサイクルするソリューションを提案している。同社はまず使用済みのCD/DVDを専用箱で回収し、集まった光メディアのレーベル面(反射層)をヤスリで削って、金属(粉末)とポリカーボネイトに分離、素材ごとにリサイクルする仕組みを提案している。特にポリカーボネイトはCD本体やCDケースの材料、あるいは警察の防護盾の材料にも利用できるという。ヤスリで削る機械『AMU-100』も販売しており、こちらは最大100枚セットしておくと、自動的にメディアの削り出しが行なわれる。価格は70万円。

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