【NetWorld+Interop 2003 Tokyo Vol.4】富士通、1チップで10Gigabit Ethernet×12ポートに対応する“AXEL”を参考出品
2003年07月02日 23時17分更新
今年のNetWorld+Interopのキーワードは、“IPv6”“高速モバイルネットワーク”“10Gigabit Ethernet”などが挙げられる。富士通(株)は、10Gigabit Ethernet12ポートのスイッチが可能な、1チップコントローラー“AXEL(Accelerated 10(X) Giga bit Ethernet Link)”を同社ブースにて参考出品した。
AXELを用いたスイッチボード。ヒートシンクをつけているのがAXELチップ | AXELの利用例として参考出展された、Gigabit Ethernet120ポートのレイヤー2スイッチ |
会場には、チップ単体、スイッチボード、10Gigabit Ethernet×2とGigabit Ethernet×120を持つ“レイヤ2スイッチ”を展示し、サーバー間の接続や複数ストレージを組み合わせたクラスタリングなどへの利用提案を行なっていた。説明員の話によると、展示しているスイッチボードは、スイッチチップのほかにコントロール用のCPUを載せているが、CPUなしの構成も可能。ただし、用途をクラスタリングなどに限定して設計することで1チップ化を実現したため、ルーティング処理が頻繁に発生する用途(ISPなど)にはあまり向かず、主に計算処理を行なう研究機関などで利用されるだろう、とのこと。チップのパッケージは728ピンのFCBGA(Flip Chip Pin Grid Array)で、0.11μmプロセスルールのCMOS技術で製造される。発売時期や価格は現時点で未定。