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【WIRELESS JAPAN 2003 Vol.3】「3Gではメガピクセルカメラの写真が送れる“写メール”に」――J-フォンのグリーン社長


2003年7月16日

“WIRELESS JAPAN(ワイヤレスジャパン)2003”が、16日から18日まで、東京・江東区の東京ビッグサイト(東1・2ホール)で開催されている。期間中は企業の代表による51の講演が予定されており、携帯電話関連では、携帯電話3事業者(※1)の社長が、次世代サービス戦略に関する講演を行なう。

※1 (株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)、KDDI(株)、ジェイフォン(株)(J-フォン)

ここでは、初日に行なわれたJ-フォン代表執行役社長兼CEOのダリル・E・グリーン(Darryl E. Green)氏による講演“J-フォンの次世代サービス戦略”の概要を紹介する。

社長のダリル・E・グリーン氏
J-フォン代表執行役社長兼CEOのダリル・E・グリーン氏


写メールなど非音声系サービスを強化し、パケット通信料の体系を見直す

J-フォンは、2002年12月にW-CDMA/GSMデュアルモードの第三世代携帯電話サービス(3Gサービス)“Vodafone Global Standard”の提供を開始した。グリーン氏は今回の講演で、“写メール”や非音声系サービスの料金プランなど、3G戦略今後の展開を紹介した。

J-フォンの端末は現在もPDCが市場で主流だが、グリーン氏は「日本の移動体通信は世界でも進んでいるが、独自規格のPDCは、ある意味(江戸時代の)“鎖国”。鎖国の時代は、日本独自の文化がとても栄えたが、その状態は長く続かなかった。明治維新が起きたように、(携帯電話の世界も)世界標準を無視するわけにはいかない」と話した。

グリーン氏は、3Gサービスの必要性について以下の4つのポイントを挙げた。

  1. 第ニ世代携帯電話サービス(2Gサービス)のPDCは日本独自規格のため、端末の使用範囲が国内に限られてしまうこと
  2. PDCが日本独自の規格のため、ネットワーク設備や端末開発のコストが高いこと
  3. 2Gの場合、周波数帯域に限界があること(J-フォンの2G周波数帯域は10MHz、3Gでは20MHzが3事業者に割り当てられる)
  4. スペックに限界があること(メガピクセルのカメラを搭載する端末を発売したが、そのファイルサイズの写真データを“写メール”で送るのは不可能)

これらを踏まえた上で、3Gサービス普及のキーポイントとして、グリーン氏は以下を挙げた。

  1. 世界どこの国でも使えるサービスにする
  2. “写メール”など既存サービスを強化する
  3. トラフィックのピーク時間帯とそうでない時間帯で、パケット通信などの料金体系を変える

グリーン氏は、2番目に挙げた既存サービスの強化ポイントについて、「“写メール”だったら、メガピクセルカメラで撮影した(高画質・高解像度の)画像をそのまま送れること。“ムービー写メール”だったら、大きな画面サイズで、より長い動画を、フレーム数が16フレームなどという大容量のファイルを相手に送れること」と説明した。

大容量のファイルが送受信できるサービスが実現すれば、そのぶんパケット通信料の負担も増えるが、「今までの料金体系でサービスを強化すると、本当に高くて、皆が使わなくなることを、私達はわかっている」(グリーン氏)。それを解決するために、夜間などトラフィック少ない時間帯の料金を、そうでない時間よりも低く設定することを検討している。そうすることで、静止画だけでなく、音楽データや動画など大容量のコンテンツを、夜間などオフタイムに、定期的に一括ダウンロードするようなライフスタイルを提案するという。

背面液晶
日中は、必要なデータのみをその都度ストリーミング/ダウンロードして……(次の画像へ続く)
連写画面
夜間は、流行の音楽や、新聞、マンガなど大量のマルチメディアデータをまとめてダウンロード
J-フォンが提案する、新しいライフスタイル


(編集部 伊藤咲子)


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