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女子中学生21名が日本IBM大和事業所でサマーキャンプ!力学実験にチャレンジ!


2003年8月7日
力学実験のウォーミングアップ
力学実験のウォーミングアップとしてバスケットボールをいかに速く渡すことができるか? を中庭で体験

日本アイ・ビー・エム(株)(以下、日本IBM)は4日(月)から8日(金)まで、神奈川県大和市にある大和事業所にて女子中学生を対象としたサマーキャンプ“IBM EXITE Camp 2003”を開催している。そもそもこのキャンプは、女性の理数系進学率増加を目的とする一方で、自分のキャリアを考えるきっかけになってほしいとの考えのもと、世界16ヵ国で同年代の女子生徒を対象に開催されいるものだ。日本で開催されるのは今年で3回目(昨年の様子はこちらを参照)。今回は大和市の女子中学生や日本IBM社員の子女など計21名が参加した。5日間にわたるキャンプの内容は、以下のようになっている。



4日(月) 自己紹介、研究所とオフィスの見学ツアー
5日(火) 生命情報科学、数学、物理、プログラミングに別れての分科会(研究所の社員が講師)
6日(水) ソフトウェア開発研究所によるデモ、インターネット体験、TryScience(力学実験)
7日(木) アクセシビリティーについての話、ホームページ作成、ThinkPad組み立て
8日(金) チーム課題へのディスカッションと発表、修了式、お別れ会

なお、これとは別に12月まで日本IBMの女性社員とのメールによるメンタリングが12月まで行なわれる。今年のキャンプがこれまでと違うのは、外部講師を招いていること。6日開催された“TryScience(力学実験)”がそれだが、(財)日本科学技術振興財団の講師とスタッフが見守るなか、女子中学生達が風船などを使った力学実験にチャレンジした。

カフェテリアに移動
カフェテリアに移動。「ニュートンって何やった人か知ってる人?」との質問に「万有引力を発見した人です」(女子中学生)。「でもリンゴが木から落ちるのを見て、突然“万有引力がある”なんて発見したわけではないんですよ」(講師)。こんなやりとりからスタート。中庭で使ったバスケットボールを使って作用・反作用など運動の法則について説明
どこまで飛ぶかを測定
風船にストロー貼りつけ糸を通す。風船の口を外して放ち、どこまで飛ぶかを測定する。どのチームも最初はなかなかうまくいかない。見物しているスタッフも「簡単そうに見えるんだけど、難しいな」とつぶやいていた
風船の種類はさまざま
風船の種類はさまざまだ。さて、どこまで飛ぶかな?

こんな風にしてみたり

あるいはこんな風に工夫してみたり
実験結果をメモする女子中学生
実験結果をメモする女子中学生
実験結果をメモする女子中学生
ちょっと盗み見してみましたぁ。す、スバラシイです。ちゃんとまとめてあります。あとで講師から「この実験、仮説、記録、次の実験といったプロセスは研究者と同じプロセスなんですよ」と説明された。
どれがベストかを話し合う
4〜5回繰り返した実験のなかでどれがベストかを話し合う。目標距離も設定。「7メートル以上はいきたいよね」「7メートルはすでに飛んでるから8メートルが目標じゃない?」「いけそう?」「どーだろ」
模造紙に失敗した点や成功した点をまとめ、最終型をイラスト化。

実験は大和事業所のカフェテリアにて行なわれた。(財)日本科学技術振興財団の講師が質量と力と速度の関係や作用・反作用などについて簡単に説明した後、実験を開始。いろいろな形の風船、紙コップ、糸、おはじき、ストローなどが用意されており、これらを使いながらロケットを作るというもので「力がどのように働いて風船が飛んでいくか」を調べる作業がはじまった。実験方法や用意されている材料の中でどれを使うかといったことも自由とされたが、基本的にはこちらのページに紹介されている観察方法がとられた。筆者はてっきり遊んでばかりいて実験にはならないのではないか?と想像していたが、なかなか女子中学生たち眼差しは真剣…。真剣というか積極的に感じられた。5回ほど各グループで実験を繰り返した後、失敗した点や成功した点をまとめ、最終的なロケットを全員の前で発表・公開実験を行なって終了した。※表現力豊かな中学生の作品を下記に紹介してみた。



Aチーム。イラストもしっかりしてます。よく見ると、「A team だ。だ。だ。」とか、目標の横に「目指せ甲子園」だとか…細かいコメントが。下線にも注目。やるな!中学生。ちなみに「風船の口の近くにおはじきを貼り付けたほうが良く飛ぶんですよ」と後で講師が筆者に話してくれた
Bチーム。なんと風船2段重ねにもチャレンジした。爆発注意(笑)だって。「あまり飛ばなかったけどシンプルではNO.1」とのコメントがいいね
Cチームは表形式にまとめてみた。とてもわかりやすい。
Dチームはロケットに食べ物の名前をつけた。何個も作って次々チャレンジしてたのもこのチーム。

生徒の1人は「あまりこんな体験をする機会がなかったし、夏休みの自由研究にも役立ちます。とても楽しかったです」と答えてくれた。また、講師の藤原真氏は「(私は)普段も科学技術館にやって来る子どもたち相手にいろいろな説明をしたりしてるんですが、ほとんど親がついて世話してます。でも今回の実験の様子を見ていて感じたのは、短時間でしっかりディスカッションして表現力も豊かであること。(中学生といえども)自分のスタイルを持っていて、グループの中に参加していける能力のある人たちだなと実感しました。子供扱いしてはいけないなと感じました」と今回の感想をもらした。

(編集部 小板謙次)


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