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「バイオは“チャレンジ”が1つのテーマ」――505エクストリーム&バイオP発表会で


2003年11月12日

ソニー(株)とソニーマーケティング(株)は12日、新ノートパソコン“バイオノート505エクストリーム”と、本体/液晶一体型の新デスクトップパソコン“バイオP”を発表した。505エクストリームは、本体外装にニッケル強化カーボンモールドを採用した一般店頭モデル『PCG-X505/P』とカーボンファイバー積層板を採用した『PCG-X505/SP』の2機種、バイオPは『PCV-P101』1機種の発売が予定されている。

製品の機能や仕様についてはこちらの記事で詳しくお伝えしているので、以下では、新製品の企画のコンセプトや、デザイナーによるデザインのコンセプトについて紹介する。

都内ではこの日、新製品の実機を用いた、新商品説明会が開かれた。新製品の説明に先立ち、ソニー 執行役員常務 IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー NCプレジデントの木村敬治氏が、「常にバイオとしては、我々の“チャレンジ”が1つのテーマ。新しいコンセプトの商品を提案し、それによって新しい市場を作るということを念頭に置いて開発している」と、開発の基本姿勢を説明した。

執行役員常務 IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー NCプレジデントの木村敬治氏
ソニー 執行役員常務 IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー NCプレジデントの木村氏

「505エクストリームは初代505の“正統”進化」

505エクストリームは、モバイル性を機能・性能両面で徹底追及したと同社が自負するモデル。IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー バイオ商品開発本部 本部長の島田啓一郎氏は、そのコンセプトについて、「3月に『2003年は“モノ作り伝統の復権”をやりたい』と宣言した。今年はさらに、“持つ喜び”を感じる商品というところに注力している。ソニーは1997年10月にバイオノート505の初代機『PCG-505』を発表したが、初代機が目指したのは“持つ喜び”であった。初代のキーワードは“スマートモバイル”で、薄さ/軽さ/質感を実現するモノ作りをした。505エクストリームは初代505の“正統”進化として、原点への回帰、“スマーテストモバイル”を目指して開発された」と語った。

ソニー IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー バイオ商品開発本部 本部長の島田啓一郎氏
ソニー IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー バイオ商品開発本部 本部長の島田啓一郎氏

505エクストリームのデザインを担当したのは、モバイルネットワークカンパニー デザインセンターの森澤有人氏。「デザインにあたり、一番大事にしたのは、このモデルを待ちわびたユーザーを裏切らないこと。本体、同梱物、パッケージにまで力を注ぎ、ひとつの“空気”でユーザーをつつむデザインを目指した」という。

ソニー モバイルネットワークカンパニー デザインセンターの森澤有人氏
505エクストリームのデザインを担当した、ソニー モバイルネットワークカンパニー デザインセンターの森澤有人氏。森澤氏はクリエ『PEG-SJ33』のデザインも手掛けている

505エクストリーム本体のデザインについて、森澤氏は以下のように説明している。「初代505は円柱(ヒンジ部)に対して平板(ディスプレー部/キーボード部)というシンプルな構成でデザインしたが、505エクストリームは円柱(ヒンジ部)に対して楔形状(ディスプレー部/キーボード部)になっている。これはさらなる薄型化を目指し、削れるところは全て削り落とすという考えのもとで進められた。デザインのシンプルさを追求するために、円柱部分にDC入力端子、バッテリー、電源をすべて収めた。キーボード上部の、パソコンの頭脳部分を内蔵した場所は面をあえて空白にしており、本体の中に秘められた内蔵物を想像させるようになっている。また、ここまで軽くなると持ち運ぶことが一層多くなると思うが、裏(底面)も表になるのではないかとう考えのもと、凹凸をなくし、ひとつの曲面で構成している」

また、外装素材については、「『PCG-X505/SP』は、カーボンファイバー積層板という“未知の素材感”を出したいということで、光沢を出し、素材そのものに深みを加えている。『PCG-X505/P』は落ち着いたマット処理をすることで、これとは正反対の魅力を出している」と話した。

PCG-X505/SPの天面
光沢感があるPCG-X505/SPの液晶背面。液晶背面とキーボード背面(底面)の外装素材には、カーボンファイバー積層板を採用した
PCG-X505/Pの天面
PCG-X505/Pの液晶背面。液晶背面と底面の外装素材には、ニッケル強化カーボンモールドを採用した
PCG-X505/SPの底面
PCG-X505/SPの底面。凹凸がなく、ネジ等の穴や蓋などを目立たなく処理されている
PCG-X505/Pの底面
PCG-X505/Pの底面
PCG-X505/SP
2機種とも、本体内面2面は、マグネシウム合金を採用している。本体サイズは2機種共通で、幅259×奥行き208×高さ21(最薄部は9.7)mm。重さはPCG-X505/SPが約785g、PCG-X505/Pが約825g
付属品を本体に装着
PCG-X505/Pの左側面に、画面手前からメモリースティックスロット内装USBマウス『PCGA-UMS505』、ディスプレー/LANアダプター『PCGA-DLA1』、ACアダプターを装着したところ。これらは全て本体付属品


「バイオPは家の中でモバイルをするためのパソコン」

バイオPは、デザイン性と室内での可搬性を追求したデスクトップ。島田氏は、その開発コンセプトについて、「現在、“置いたまま使うパソコン”、“家の外に持ち出すパソコン”というのはすでにある。しかし、“運べてしまえる(収納できる)パソコン”というのはない。その要求を満たすために、今はノートパソコンを買っている人が多いが、ここに大きな潜在市場があると考える。そこで登場するのが“はこぶ・つかう・しまう”をキーワードにした、バイオPだ」と説明する。

ソニー ホームネットワークカンパニー デザインセンタ−の横田洋明氏
バイオPのデザインを担当した、ソニー ホームネットワークカンパニー デザインセンタ−の横田洋明氏

バイオPのデザインを担当したのは、ホームネットワークカンパニー デザインセンタ−の横田洋明氏。こうした企画を受けて、デザインするにあっては、「家の中でモバイルをするためのパソコン。はこぶ、つかう、しまうというキーワードをいかにわかりやすく形にするかを考えた」という。

「設置面積をできるだけ小さくしたかったので、液晶ディスプレーの裏側にドライブやHDDなどを立たせて収納し、スタンドをつけることで、奥行きのないところに置けるようにした。本体を立ててしまうということと、持って運ぶということを象徴的に表現するために、スタンドと一体化したリング状の大きなハンドルを付け、(ハンドルと本体の上下に空間的な余裕を持たせて)本体が宙に浮んでいるように見せることで、いかにも持って行きたくなるような軽快感を演出した。一番工夫したのが開閉機構で、開閉の中心が本体後方に置かれており、キーボードを開く時には、その一部が本体の下にもぐりこむ。これで、使うときもできるだけ省スペースになった」

PCV-P101
PCV-P101
CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを右側面に搭載
CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを右側面に搭載。ディスクを出し入れする余裕を考えて、本体を設置する必要がある
キーボードを閉じたところ
キーボードを閉じると、フレームとスタンドに本体が支えられ、フォトスタンドのようなシルエットになる
本体背面
本体背面にはマウスを収納する開閉式の“マウスポケット”と、ACアダプターをまとめられるフック付きACアダプターホルダーが備わっている
PCV-P101
PCV-P101。本体サイズは、キーボード使用/本体画面最大傾斜時(約20度)で幅476×奥行き369×高さ376mm、キーボード収納/本体直立時で幅476×奥行き184×高さ389mm。バッテリー装着時の重さは約7.8kgで、決して軽いわけではない

505エクストリームとバイオPの出荷目標台数、販売目標台数は非公表。海外展開については、国内に限った製品ではないが、現時点で未定という。

PCVA-HVP20
10日に発表されたHDDビデオプレーヤー『PCVA-HVP20』の実機も展示されていた
ソニー インフォメーションテクノロジーカンパニー 企画部 企画3課の平尾成史氏
PCVA-HVP20の商品企画を担当した、ソニー インフォメーションテクノロジーカンパニー 企画部 企画3課の平尾成史氏


(編集部 伊藤咲子)


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