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【EDEX2004 Vol.2】サムスン、57インチ液晶ディスプレーを出展――2.03インチのVGA表示液晶パネルなどにも注目


2004年4月7日
サムスン電子の57インチ液晶ディスプレー
サムスン電子が展示(参考出展)した57インチ液晶ディスプレー

サムスン電子(株)は、今年1月に米国ラスベガスで開催された家電製品の総合展示会“CES International 2004”でお披露目した世界最大の57インチ液晶ディスプレーを出展。表示解像度は1920×1080ドットの16:9で、独自のPVA(Patterned Vertical Alignment)方式のTFT液晶パネルを採用する。PVA方式TFT液晶パネルの原理は、光が通過する開口部を前後でずらして配置し、電圧をかけると開口部をつなぐ方向に液晶分子が整列し、光を導くというもの。これにより、従来のS-IPS(Super-In-Plane Switching)方式よりも20%輝度が高まるほか、コントラスト比の向上(1000:1)、170度以上の広視野角に加えて浅い角度から見ても色調の変化が最小限に抑えられると説明する。また、液晶分子の反応を高めるために“DCC-II”技術を搭載し、応答速度は8ミリ秒を実現するという。本体サイズと重量は、幅1323.4×奥行き47.5×高さ765.3mm/21.5kg。



PVA方式の構造を説明するパネル
PVA方式の構造を説明するパネル

同じくサムスン電子のブースでは、携帯電話向けの小型液晶ディスプレーにも注目デバイスがいくつか出展されている。

  1. 2.03インチ/VGA表示の“4色ピクセル”液晶パネル
  2. 2.0インチ/QVGA表示および3.83インチ/VGA表示のSLS(擬似単結晶シリコン)液晶パネル
  3. 2インチ+1.7インチのデュアルTFT液晶パネル

2.03インチ/VGA表示の“4色ピクセル”液晶パネル
2.03インチ/VGA表示の“4色ピクセル”液晶パネル
2.0インチ/QVGA表示および3.83インチ/VGA表示のSLS液晶パネル
2.0インチ/QVGA表示および3.83インチ/VGA表示のSLS液晶パネル
2インチ+1.7インチのデュアルTFT液晶パネル
2インチ+1.7インチのデュアルTFT液晶パネル

(1)は1インチあたり400ピクセルの高精細液晶パネルで、表示色数は約26万2000色。4色ピクセルとは、従来のRGBに白色を加えたもので、輝度向上や中間色の表現を滑らかにする効果があるという。コントラスト比は200:1、輝度は200cd/m2

(2)は低温ポリシリコンより2〜3倍の結晶サイズを実現するという“SLS(擬似単結晶シリコン)”を基板に用いた液晶パネル。サムスンの説明員によると、製造コストは低温ポリシリコンとほとんど変わらず、将来はICレス(周辺部のドライバー基板を省略した)の液晶パネルが製造できるという。また、今回は出展していないが21インチサイズのSLSも開発に成功したとのこと。スペックは、2.0インチタイプのピクセル解像度が1インチあたり200ピクセル、表示方式は微反射透過型。コントラスト比は250:1、輝度は150cd/m2。消費電力は150mW。3.83インチタイプは、ピクセル解像度が1インチあたり209ピクセル、表示方式は微反射透過型。コントラスト比は250:1、輝度は110cd/m2。消費電力は400mW。表示色数はどちらも約26万2000色。

(3)は、最近の携帯電話に多く見られる、メインディスプレーとその裏側にサブディスプレーを配置する場合に、バックライトおよびドライバー基板を共有することで低消費電力/省スペースを実現するというもの。表示解像度と発色数はメインディスプレーが176×220ドット/約26万2000色、サブディスプレーが96×96ドット/6万5536色。表示方式はメインが微反射透過型、サブは透過型。輝度とコントラスト比は、メインが150cd/m2で250:1、サブは100cd/m2で100:1。消費電力は合計で250mW。

韓国のLGフィリップス社の55インチの液晶ディスプレー
韓国のLGフィリップス社の55インチの液晶ディスプレー

サムスンのライバル、韓国のLGフィリップス社は、サムスン電子の2倍のブースを構え、こちらもCES International 2004に出展された55インチの液晶ディスプレーを参考出展していた。こちらのスペックは、液晶の駆動方式がIPSで、表示解像度はサムスンと同じ1920×1080ドット/約1677万色。ピクセル解像度は1インチあたり40ピクセルで、輝度は550cd/m2、コントラスト比は550:1。視野角は176度、応答速度は8ミリ秒を実現するという。


なお、今回のEDEXでは、携帯電話向けの小型&高精細の液晶パネルの展示が目立ち、プラズマディスプレーパネルの出展は各社とも控えめな印象を受けた。

(編集部 佐久間康仁)


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