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インテル、自社のIT戦略説明会を開催!重要なのはITイノベーション!


2004年4月19日

約10億ドルの資本を節約

インテル(株)は19日、都内でインテル社内のIT戦略についての記者説明会を開催した。説明にあたったのはインテルコーポレーション副社長兼CIO(最高情報責任者)のダグラス・F・ブッシュ(Douglas F. Busch)氏。インテルは、昨年5月にも同様の説明会を開催して自社のIT戦略を公開し、いかにしてTCOを削減しているかを紹介している。今回も趣旨は同じで、インテルアーキテクチャーへの移行を自社の事例を使って業界に啓蒙していく意味が込められている。この詳細は近日、インテルのウェブサイトにてIT年次報告書2004として紹介される予定だ。

インテルコーポレーション副社長兼CIO(最高情報責任者)のダグラス・F・ブッシュ(Douglas F. Busch)氏
インテルコーポレーション副社長兼CIO(最高情報責任者)のダグラス・F・ブッシュ(Douglas F. Busch)氏

まずはじめに紹介されたのが、インテルのITに関する成長を示すデータだ。それによると2004年の現時点においてITを活用する従業員数は8万120人(1998年は6万5800人)、IT部門の従業員数は3600人(1998年は2900人)、従業員あたりのLAN帯域幅は35MB(1998年は2.25MB)、電子メール件数は1日420万本(1998年は1日170万本)、IPテレフォニー使用時間は3500万分/月(1998年は780万分/月)などとと増加している。複数のオフィスでの業務は16%、3つ以上のチームが関わる業務が64%、異なる時間帯の従業員にわたる業務が69%にもかかわらず、70%が直接顔をあわせずに業務を遂行しているという。

また、ブッシュ氏が自信を見せたのが1998年からの戦略転換だ。「我々はIAプラットフォームを駆使していこうと戦略転換を図ることにした。この方向転換は大きな成功を収めてきた。新たなプラットフォームとしてLinuxベースのインテルアーキテクチャーが登場してきた」と、計算処理向けサーバーの移行推移を紹介した。2万8900台を超える設置済みサーバーのなかで、LinuxベースのIAプラットフォームは80%以上で、1Uもしくは2Uのラックマウント型高密度サーバーを使用している。この結果約10億ドル(約1080億円)が節約されたとした。

IAサーバーへの移行によって9億2500万(約1000億円)ドルの資本を節約したとするグラフ
IAサーバーへの移行によって9億2500万(約1000億円)ドルの資本を節約したとするグラフ

RISCベースのシステムは完全になくなるだろう

「我々はIA+Linuxを次世代に適用していこうとしている。今後も非常に成長が続いていく組み合わせだ。このようなオープンソースの環境を使いながら(システムを)集約させていく能力が我々にはある」と強調した。また、グラフでわかるのはRISCベースのシステムが減っていることだ。記者からは「RISCシステムは減る方向にあるが、いつなくなると思うか?」との質問が出たが、これに対しては「ここに示したRISCベースのシステムは我々にとってはレガシーなものだ。ある特定のプラットフォームとソフトウェアの組み合わせを決めた際には、それをサポートする必要がなくなるまで残している。万が一このシステムでバリデーションテストや設計改良を行なわなければならないケースも考えられるために残しているものだ。したがって使用率は低く、製品としては完全になくなると予想できる」と回答した。

システム構築に関連し、インテルが着工した中国・四川省の半導体工場を例に挙げ、新しい場所に工場を作る場合の対応についての質問もとんだ。これに対して氏は、“コピーイグザクトリー”という手法を紹介した。「これは微調整を加えながら全く同じものを次のロケーションで流用するという仕組。つまり、たとえ中国であっても他の地域であっても、中米コスタリカの工場でやってるのと同じ手法を中国でも展開すること。それによって信頼性が高く、スタッフの行動様式までが予測できるようになる」とした。

同社がもうひとつ注目しているのがモビリティーへの動きだ。同社はノートパソコンを従業員に積極的に割り当てているが、現在では従業員の70%がノートパソコンを使用している。これによって、従業員1人あたりの生産性を挙げることに成功している。

ワイヤレスモバイルコンピューターが従業員の仕事の進め方を改善し、オフィスワークは平均37%高速化し、システムアップグレードを行なった人は週2時間以上の効率アップが見られた
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ITイノベーションに関わる人材を増やしていく

次に紹介されたのが1年半前に設立されたITイノベーションセンターの役割だ。IT投資をフル活用し、株主への利益を生み出すためにもイノベーションは重要であるという考えがセンター設立の背景にあり、「顧客が求めているもの以外のもの、その先にあるものが何か」を見ていく部門であるという。同センターはアイルランドと米国のカリフォルニアに置かれているが、イノベーションのチームは世界に分散しており、その数を増やしていく計画だ。「このチームはどうすればイノベーションを促進することができ、そしてその種をどうしたらとらえることができるのかということを考える。ビジネスの問題をしっかり見定めて、どのように解決するか、どのように技術を応用したら良いか、そのアイデアをインテルのマーケット戦略に反映させることになる」と氏は解説した。すでに形になっているものとしては、政府と共同による健康保険関係のシステムやポルトガルのeラーニング関連などがあり、さまざまな賞を受賞していると自信をみせた。

ITイノベーションのターゲットは将来のアーキテクチャー、分散コンピューティング、eラーニングなどに分け、リスクを分散させている
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インテルのIT組織。最も人数が多いのはグローバル・インフラストラクチャーを担当するチームで650人をかかえる
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(編集部 小板謙次)


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