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DVD+RWアライアンス、第5回アジアパシフィックセミナーを開催――記録型DVD最速・DVD+R16倍速記録のデモ公開


2004年5月27日

全世界規模では高いシェアを獲得しているDVD+RW/+R規格

DVD+RW/+R規格を策定・推進する業界団体“DVD+RWアライアンス”は10日、業界関係メーカーやプレスを対象としたDVD+RW/+Rの最新情報を解説する“第5回 DVD+RWアジアパシフィックセミナー”を開催した。今回のセミナーでは、今後製品化されるDVD+Rの16倍速書き込みのデモンストレーションや、同団体加盟企業が規格化を進めているコンテンツ保護技術の概要などが紹介された。


リコーのパーソナルマルチメディアカンパニー・プレジデント、坂巻資敏氏

冒頭挨拶を行なったDVD+RWアライアンスのエグゼクティブ・バイス・チェアマンで、(株)リコーのパーソナルマルチメディアカンパニー・プレジデントである坂巻資敏氏は、現在の記録型DVD市場と今後の展開の概要を説明。全世界で、パソコン向けの記録型DVDドライブは2003年に約2500万台、記録型DVD採用のビデオレコーダーは約400万台が出荷され、急激な成長を遂げているとした。このうち、記録型DVDドライブの約80%、DVDビデオレコーダーの約58%がDVD+RW/+Rをサポートしている状況だという。

世界的にDVD+RW/+Rが受け入れられた背景としては、DVD+RW/+R規格の目指す、

  • パソコンと家電製品で取り扱うデータを同一のメディアに“書ける”“編集する”“再生する”ことを実現する
  • マルチメディアコンテンツをメディアに出力する“マルチメディアデータのためのプリンター”的役割を果たす

という2点に起因すると述べた。しかし、世界規模でシェア獲得している現状には自信を見せながらも、日本国内市場に関しては「(状況は厳しく)改善の努力をしていかなくてはならない」と述べており、特にビデオレコーダー市場での普及の遅れを解消したいとした。

また、今後に向けた新しい取り組みとしては、記録速度の向上などの技術革新のほか、DVD+RW/+Rメディアの公式な検証・認定プロセスの迅速化(現状はオランダのロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス(Royal Philips Electronics)社が1社で担当しているが、これをソニー(株)とリコーも加えた3社で行ない、処理量を増やすという)、「(同団体が行なった上海でのセミナーの反響により)ビジネスに手ごたえを感じている」という中国や台湾での展開強化を行なっていくとしている。

DVDビデオレコーダーの販売台数(2004年以降は予測)
2003年第4四半期におけるDVDビデオレコーダーの試用別生産台数。欧州ではDVD+RW/+Rが圧倒している状況だが、日本ではDVD±R/RWという形でしかシェアを持っていない

セミナーで詳しく説明された市場動向によると、DVDビデオレコーダーの販売台数は2002年末に130万台、2003年末に440万台と急激に伸びており、今年は1000万台、2005年は19000万台になると予想している。2003年第4四半期に販売されたDVDビデオレコーダー全体の中で、DVD+RW/+R規格によるビデオレコーダーは全体の40%を占めており(DVD±R/RW対応機は含まず)、特に欧州市場では83%ものシェアを獲得し、ヨーロッパおよび北米で高い人気を集めているとしていることがわかる。しかし、日本ではDVD+RW/+R“のみ”対応のビデオレコーダーは現在まで出荷されていないため、単体規格でのシェアはなく、DVD±RW対応機という形で33%のシェアを確保している。

記録型DVDドライブの生産台数と対応フォーマット。2003年第4四半期の段階で、80%のドライブがDVD+RW/+Rをサポート
2003年における、ワールドワイドの各記録型DVDメディアのフォーマット別シェア。ライトワンスタイプに焦点を絞ると、DVD+RがDVD-Rに追いつく勢いを見せているという

一方、パソコン用のドライブ市場では、2003年第4四半期時点で販売されているドライブの約80%がDVD+RW/+Rの記録をサポート(単体のDVD+RW/+Rドライブのほか、DVDマルチプラス(DVDスーパーマルチ)やDVD±R/RWを含む)、2004年中期には約90%の製品がDVD+RW/+Rの記録に対応するだろうという予測を示した。メディアの生産枚数では、まずライトワンスタイプはDVD-Rの枚数に対してDVD+Rが近づきつつあり、2004年第2四半期にはシェアをほぼ二分するところまで行くと予想しているという。リライタブルタイプでは、DVD+RWの伸びが顕著で、同団体によると、今後もDVD+RWが大きくリードしさらに枚数も伸びるだろうとしている。

坂巻氏も述べたように、これらのデータからも、世界的規模で見ると大きなシェアを獲得するに至っているDVD+RW/+Rが日本市場で伸び悩んでいることが懸念されるが、同団体では、今後北米や欧州でのDVD+RW/+Rビデオレコーダーの更なる低価格化(2003年には実売価格299ドル(約3万4000円)の製品が出荷されており、年内には199ドル(約2万3000円)のものの登場も期待されるという)が進んで出荷台数が伸びることによりDVD+RW/+Rビデオレコーダーのシェアが一層拡大すれば、日本市場でも転換が起こると予測しているという。


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