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マイクロソフト、64bit環境に関する開発/技術者向けセミナー“Microsoft Windows 64-bit Edition Technology Tour 2004”を開催


2004年6月23日

Windowsの64bit時代はすでにもう始まっている

マイクロソフト(株)は22日、開発者および技術者向けの同社の64bit環境に関する技術セミナー“Microsoft Windows 64-bit Edition Technology Tour 2004”を開催した。今回のセミナーでは、64bit環境を取り巻く現状、同社の64bit向け製品のロードマップや技術情報などの解説が行なわれた。

マイクロソフト(株)執行役デベロッパーマーケティング本部本部長、鈴木協一郎氏
マイクロソフトの2005年までの製品ラインナップ

開会の挨拶を行なったマイクロソフト(株)執行役でデベロッパーマーケティング本部本部長の鈴木協一郎氏は、現在の市場は対応ハードウェア(CPU)の登場により潜在需要を実現可能なフェーズになってきており、製品の64bit対応に向けた業界の勢いも盛り上がっていると述べた。こうした状況を踏まえ、同社としては、今後の64bit製品の展開により「IT投資をさらに有効にする製品の提供を約束する」としている。


インテル(株)エンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部ソフトウェアソリューショングループ部長、栂野平氏

鈴木氏に紹介されてゲストスピーカーとして登壇したインテル(株)のエンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部、ソフトウェアソリューショングループ部長の栂野平氏は、インテルの64bit CPUの展開についてその概要を紹介した。

インテルの64bit CPUの機能と役割の比較
Itanium 2の製品概要

製品ラインナップとしては、“EPIC(Explicitly Parallel Instruction Computing)”アーキテクチャーに準拠する『インテル Itanium 2 プロセッサ』と、x86命令セットを拡張した64bitアーキテクチャー“EM64T(Extended Memory 64 Technology)”を採用する『インテル Xeon プロセッサ』による「(役割と位置づけを)互いに補完しあう関係」となる2路線を継続し、マーケットセグメントのニーズに合わせ、ワークステーション〜フロント・ティアを中心とした価格性能比の高さやスケールアウトが求められるサーバー分野やキャパシティーを要求される高性能コンピューティング(HPC)環境にはXeonを、バックエンド〜ミッド・ティアを中心に最も高い性能と可用性、スケールアップが重要となるサーバー分野やより高い機能とキャパシティーが求められるHPC環境にはItanium 2、という住み分けを行なうとしている。また、マイクロソフトのプラットフォームにおける64bit化について“これから始まる”ものではなく“すでに動き出している”ものとの認識を示し、「今日のセミナーを終えた後、(64bit環境への移行を)考えてみようではなく、今日からやってみよう、になっていただきたい」と述べた。

米マイクロソフト、デベロッパー&プラットフォーム・エヴァンジェリズム・グループのテクニカル・エヴァンジェリスト、マーク・フランクス氏
64bit環境のWindowsが必要となる理由

この日のセミナーの最初のセッションは、64bit版Windows環境のロードマップと製品戦略について、米マイクロソフト社デベロッパー&プラットフォーム・エヴァンジェリズム・グループのテクニカル・エヴァンジェリスト、マーク・フランクス(Mark Franks)氏が解説を行なった。まずフランクス氏は、Windowsプラットフォームの64bit化がなぜ必要なのかという大前提について、“開発者”“ITプロ(管理者)”という2者の視点から、それぞれに対する技術的恩恵とビジネス的恩恵を説明した。

“開発者”に向けて
技術面では、32bit環境下における4GBのメモリー制限が解決され、慣れているWindows環境で新しい64bit環境への移行が可能となる。ビジネス面では、製品やシステムの市場投入速度アップが可能で、既存の環境での開発能力を新環境でも有効に活用できる、というメリットがある
“ITプロ(管理者)”に向けて
技術面では、信頼性と可用性、パフォーマンスやスケーラビリティーがさらに向上する新環境を、慣れた環境であるWindowsプラットフォームで構築できる点がメリットとなる。ビジネス面では、管理する必要があるシステム数やTCOの削減、既存環境での管理スキルを有効に活用できる


Windowsがサポートする64bit CPU

同社が提供する64bit製品がサポートするCPUアーキテクチャーは、現行のItanium 2を含む“IPF(Itanium Processor Family)”と、AMDの64bit CPUやインテルのXeonといったx86系CPUの64bit拡張版“x64(64bit Extensions)”(※1)の2系統。“IPF”ではWindowsプラットフォームで最高レベルのスケーラビリティーの実現を、“x64”では最新の64bitテクノロジーの恩恵を受けつつ、32bitアプリケーションへの投資の有効活用をそれぞれ目標とするとしている。

※1 マイクロソフトによる呼称

64bit版Windows各製品のロードマップとしては、“IPF”向けについては、すでに提供中の64bit版のWindows XP、Windows Server 2003 Enterpraise EditionおよびDatacenter Edition、SQL Serverに続き、Windows Server 2003 Web EditionおよびStandard Editionを2004年下半期に、.NET Frameworkを2005年上半期までに提供し、“x64”向けには、Windows XP、Windows Server 2003 Standerd EditionおよびEnterprise Editionを2004年下半期に、.NET Framework、SQL Serverを2005年上半期までに提供していく予定だという。

製品価格別のハードウェアプラットフォーム採用実績
64bit版Windowsで重点的に展開していく市場

サーバー市場全体の現状としては、出荷台数の約89%が1万ドル(約110万円)以下の製品(このうちの多くは32bitサーバー)で、残りの約11%が64bitサーバーを含む1万ドル以上の製品となっているという。ただし、1万ドル以上のサーバー製品が全コストの約65%を占めているという。ローコストサーバー市場では32bit製品が、ハイエンドサーバー市場では64bit製品がそれぞれ支配的となっている現在の市場動向だが、32bit市場での“x64”系CPUの登場と米ヒューレット・パッカード社(HP)や米アイ・ビー・エム社(IBM)によるOpteron/Athlon 64の採用、64bit市場での、HP製サーバーのRISCから“IPF”への移行や米サン・マイクロシステムズ社がSPARCに加えてOpteron搭載製品も発表したことなど、市場は急速にWindowsプラットフォームをベースとした64bitシステム化の方向に進んできているとしている。


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