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NECがウェブサイトで展開する企業広告“ecotonoha(エコトノハ)”が、カンヌ国際コンクールでグランプリ受賞と発表

2004年06月29日 21時43分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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第51回カンヌ国際広告コンクールの授賞式の模様
第51回カンヌ国際広告コンクールの授賞式の模様

日本電気(株)(NEC)とNECメディアプロダクツ(株)は25日、NECメディアプロダクツが制作し、NECの同社ウェブサイトで昨年展開した参加型コンテンツ“ecotonoha(エコトノハ)”が、第51回カンヌ国際広告コンクール(CannesLions)のインターネット部門でグランプリを受賞したと発表した。同部門でのグランプリ受賞は、日本企業としては初という。受賞内容は以下のとおり。

エントリータイプ
CyberLions
カテゴリー
Computing&Telecommunications
広告主
日本電気(株)
タイトル
NEC ECOTONOHA PROJECT
広告代理店
NECメディアプロダクツ(株)

ecotonohaは2003年7月から12月まで同社の環境活動をアピールするために展開していた企業広告。参加者がメッセージ(1日1件まで)を書き込むと、その文字列が木の葉のように枝から伸び、メッセージが増えるに従って枝ぶりも徐々に広がっていくというもの。参加メッセージが100件を超えるごとに、NECが実施している環境活動の一環である“植林事業”の植樹数が増やされる。2003年度のプロジェクト期間中には、世界各国の約17万人からアクセスがあり、メッセージは6万件を超えた。これにより、オーストラリアのカンガルー島で行なっている植林事業で609本の植樹を追加したという。

ecotonohaの画面1 ecotonohaの画面2
ecotonohaの画面。最初は伸びている枝も少なく、隙間も多い幹だが……書き込みが増えると、メッセージ=緑が濃くなっていき、枝ぶりもどんどんたくましくなっていく
ecotonohaの画面3 ecotonohaの画面4
メッセージを書き込む画面以前の成長度合いをさかのぼって確かめることもできる

なお、ecotonohaという言葉は、エコロジーと言の葉(ことのは、言葉の古語)を組み合わせた造語で、言葉=メッセージを交わすことを通じてエコロジーに貢献していくことを示している。

今回の受賞理由は、「Webにアクセスした参加者のメッセージによってさまざまな形の樹が生まれるロジックや、葉をテキストメッセージにしてコミュニケーションの舞台にするというその斬新なアイデアと高いクリエイティブ性が評価され、今般の受賞につながった」としている。NECでは6月から今年12月までecotonohaプロジェクトを再開している。詳細は同社ウェブサイトを参照いただきたい。

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