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ATIテクノロジーズ、“PCI Express Kick-Offイベント”を開催――AGPに対するPCI Expressの優位性を強調


2004年7月1日

ATIテクノロジーズジャパン(株)は1日、東京・赤坂のホテルニューオータニにプレス関係者やAIB(Add-In Board)パートナー企業、SIer(システムエンジニア)、さらにATI製品のユーザー(招待者)などを集めて、PCI Express x16対応グラフィックスアクセラレーターの優位性を紹介する“PCI Express Kick-Offイベント”を開催した。

代表取締役社長の黛 登氏
代表取締役社長の黛 登氏

会場には代表取締役社長の黛 登(まゆずみのぼる)氏とカナダATIテクノロジーズ社のデスクトップ・ビジネス・マーケティング上級副社長のリック・バーグマン(Rick Bergman)氏、さらにゲストスピーカーとしてインテル(株)のマーケティング本部 取締役本部長のケビン・セラーズ(Kevin Sellers)氏、NECパーソナルプロダクツ(株)の執行役員常務の増田博行(ますだひろゆき)氏、富士通(株)のパーソナルシステム事業部事業部長の齋藤邦彰(さいとうくにあき)氏らが出席。PCI Expressによるグラフィックス環境の進化や、従来のAGPスロット用グラフィックスカードとの比較などを説明した。

カナダATIテクノロジーズ社のデスクトップ・ビジネス・マーケティング上級副社長のリック・バーグマン氏
カナダATIテクノロジーズ社のデスクトップ・ビジネス・マーケティング上級副社長のリック・バーグマン氏

最初に黛氏は、このイベントを開催した意義について、「ATIは今年6月に台北で行なわれた“COMPUTEX TAIPEI 2004”で、PCI Express x16対応グラフィックスカードのラウンチ(お披露目会)をすでに行なっているし、記者向けにも(6月10日に)発表会を行なった。では、なぜこのようなイベントを開いたのかというと、今日は技術発表の場ではなくパートナー企業や業界関係者、さらにエンドユーザーにもPCI Expressのメリットを広く知ってもらいたかった。そういう社交の場として開催した。すでにお知らせしているとおり、6月1日には、従来CEO(最高経営責任者)でありATIの顔だったK.Y.ホーがチェアマン(会長)に就任し、COO(最高執行責任者)であったデーブ・オートン(Dave Orton)氏が新CEOとなった。そのデーブの片腕であるバーグマンも出席している。今日の会を楽しみつつ、PCI Expressの意味を理解してほしい」と語り、開会の挨拶を行なった。

PCI Expressへの移行がブレイクスルーになると発言
AGP 8X(AGP 3.0)の登場以降、最近までは3Dグラフィックスの高速化に鈍化が見られつつあったが、PCI Expressへの移行がブレイクスルーになると発言
“FIRE GLシリーズ”にもPCI Express x16対応版が登場
グラフィックスワークステーション向け3Dアクセラレーターカード“FIRE GLシリーズ”にもPCI Express x16対応版が登場

バーグマン氏は6月10日の記者説明会でも使用したプレゼンテーション資料を使いながら、「高解像度なビデオや精密な立体感を持つ3Dグラフィックスなどが家庭のパソコンでも楽しめる時代になる。これは第4世代のコンピューティングの到来だ」と切り出し、PCI Express規格の開発に当たって、米インテル社と最初期から協力体制を敷いていたATIテクノロジーズ社らしく、PCI Express x16ネイティブ対応の強みを大いにアピールした。多くの内容が6月10日のニュース記事と重複するためここでは割愛するが、バーグマン氏は「PCI Expressはパソコン業界に久々に出てきた大きな変革となる。これはパソコン業界のパートナー(ハードウェア/ソフトウェアメーカーやSIer、リセラーなど)にも大きなチャンスとなるだろう」と、停滞ムードが漂うIT業界に活力を与えるインパクトがあることを強調した。

また、すでに発表済みのデスクトップパソコン向けPCI Express x16対応チップ“RADEON X800/X600/X300”、ノートパソコン向けのPCI Express x16対応チップ“MOBILITY RADEON X600”ならびに新たなバスアーキテクチャー“AXIOM(アクシオン)”に加えて、グラフィックスワークステーション向け製品も紹介した。これは、カナダ本社では6月1日にほかの製品と同時にリリースしているが、日本での詳細な説明は初となる。ラインナップはデスクトップ向けのハイエンドから順に『FIRE GL V7100』『FIRE GL V5100』『FIRE GL V3200』『FIRE GL V3100』、およびノート向けの『MOBILITY FIRE GL V3200』の5種類。デスクトップ向けはRADEON X800/X600/X300をベースに、ノート向けはMOBILITY RADEON X600をベースに、OpenGLアクセラレーター機能や表示速度よりも精度を優先してより緻密な3D演算処理を行なうなど、グラフィックワークステーション向けに最適化したもの。

インテルのマーケティング本部 取締役本部長のケビン・セラーズ氏
インテルのマーケティング本部 取締役本部長のケビン・セラーズ氏は、自社のテストで従来のAGP 4XやAGP 8Xに比べて、複数ビデオソースの表示・録画・編集を並行して行なう“ビデオパフォーマンステスト”で、PCI Express x16対応グラフィックスアクセラレーター(RADEON X800搭載カード)は約67%(AGP 8X比)も高速な結果を出したと絶賛していた

ゲストスピーカーとして招かれたインテルのセラーズ氏は、PCI Expressが登場した意味について、最近同社が積極的にアピールしている“デジタルホーム”をキーワードに、「従来アナログだった製品がデジタル化して、パソコンとの融合が図られるようになった。デジタルカメラやデジタルビデオカメラはその好例だ。さらにネットワークも無線利用環境が急速に整ってきており、ネットワークケーブルの届く範囲にいなくても、自由にパソコンを持ち歩いて無線でインターネットへの接続が可能になった。その次にくるのが“デジタルホーム”という革命だ」「家庭にある多くの電気機器が、どんなデバイスでも同じような操作で“情報”にアクセスでき、さらにパソコンから動かせるようになるだろう。日本のブロードバンド(広帯域のインターネットアクセス環境)は世界でも例を見ないほど安く、そして速い。このメリットを利用して、デジタルトレンドはTV番組をパソコンで高画質に録画したり、見たいシーンを編集したり、ノートパソコンなどで持ち出して再生したり、さらに別の部屋からでも再生/視聴することもできる」「“Intel 915/925チップセットシリーズ”は、デジタルコンテンツを管理・編集・再生などに威力を発揮する。これらのチップセットを利用するメリットがある」とPCI Expressへの積極的な移行を促すコメントを述べた。

(編集部 佐久間康仁)


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