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ソニー、ウォークマン25周年記念パーティーを開催――「ウォークマンの前にウォークマンなし。ウォークマンの後にウォークマンなし」


2004年7月2日

『NW-HD1』によって我々のラインナップは完成をみた

ソニー(株)は2日、“ウォークマン25周年記念パーティー”をプレスや関係者を招き東京・台場の複合商業施設“メディアージュ”で開催した。この日は、ウォークマンブランドの初代ポータブルオーディオ製品『TPS-L2』が発売された1979年7月1日から数えてちょうど25年目にあたり、それを記念して、HDDを搭載した初めてのネットワークウォークマンである『NW-HD1』が発表された。20GB 1.8インチ HDDを搭載するNW-HD1は、約1万3000曲(CD1枚60分換算でCD900枚ぶん)を記録し、最長で約30時間の連続再生が可能。スペックの詳細は、こちらの記事を参照してほしい。

TPS-L2
1979年に発売されたTPS-L2。ヘッドホン再生専用、手のひらサイズのステレオカセットプレーヤーとして、希望小売価格3万3000円で発売された
TPS-L2の内部構造を紹介する展示
TPS-L2の内部構造を紹介する展示
発表されたばかりのNW-HD1を手にするコンパニオン
発表されたばかりのNW-HD1を手にするコンパニオン
会場より
会場のスクリーンでは、歴代ウォークマンのCMが放映された。TPS-L2を片手に踊る浴衣姿の老人と赤いレオタードの金髪女性、土星の輪の上を闊歩する“Mr.ウォークマン”、ウォークマンを聞く日本猿の“チョロ松”、「ウォークマン!」と叫ぶペンギンのキャラクター“ピングー”、飛び跳ねるJamiroquai(ジャミロクワイ)のJay Kay(ジェイ・ケイ)など、記憶に残る映像が多い

パーティーでは冒頭、代表執行役社長の安藤国威(あんどうくにたけ)氏が登壇し、25年を振り返った。TPS-L2発売当時、ニューヨークで仕事をしていた安藤氏は、「アメリカでの発売は確か秋で、そこで初めてTPS-L2の音を聞いた。あのときの感動というのは、“こんな小さなものから、こんな素晴らしい音がきけるんだ”と身をもって体験したのが1つ。値段は確か200ドル(1ドル360円換算で7万2000円)くらいで、我々が当時住んでいたアパートの家賃半月分という値段を聞いてまた感動した。さらに、Arthur Ashe(アーサー・アッシュ:テニスプレーヤー)とか、当時の有名人がTPS-L2の音を聞いて素晴らしいというのを聞いて、また感動した」という。

社長兼グローバル・ハブ プレジデント、PSBG担当の安藤国威(あんどうくにたけ)氏
社長兼グローバル・ハブ プレジデント、PSBG担当の安藤国威(あんどうくにたけ)氏。「ウォークマンはこれ(NW-HD1)で進化が止まるいうことはなく、ソニーの圧倒な商品開発力をもって、世界のいたることろで、ユビキタス時代の製品として出していくので、ご期待をいただきたい」

「“ウォークマン”という言葉は、『Oxford English Dictionary 』(イギリスの代表的な辞書)にも載って、モバイル商品の総称となる地位にまできた。ウォークマンシリーズは、TPS-L2以降、全世界で1100モデル以上、累計3億3500万台強が生産され、その間や技術や記録メディアの進歩があったが、他の同じコンセプトの商品をまったく寄せつけることなく、今や“ウォークマン”といえば、(ソニーの)ウォークマンしかない。“ウォークマンの前にウォークマンなし。ウォークマンの後にウォークマンなし”というくらい、ソニーにとっては大変重要な製品だ」

ソニーは今年の夏商戦向けに、パソコンと連携可能なウォークマンブランドの製品として、音楽データをパソコンからMDへ転送できる“Net MD”、音楽データをパソコンから転送できる“ネットワークウォークマン”(シリコンベース)、従来のMDとの再生互換を確保しつつ高密度/大容量化が図られた“Hi-MD”という、異なる規格の複数の機器を発表している。NW-HD1は、「これにHDD搭載のNW-HD1を追加することにより、我々のラインナップは完成をみた。戦略的/象徴的に非常に意味がある商品」なのだという。そして、「HDDベースのミュージックプレーヤーは、すでにいろんな会社から出ている。あえて名前は言わないけれど誰でもご存知の“A”社の製品が世界を席巻しているなかで、本当にソニーがこれをきちっと世に問わないと。そうでなければ、ウォークマンが培ってきた、“いつでもどこでも手軽に音楽を持ち出せる”という文化を守ることができない」と続けた。

最後に今後の意気込みとして、報道陣を前に、「ブロードバンドの普及を背景に、ソニーは、“強いハードとコンテンツを融合する新しいビジネスモデルを作るぞ”ということを言い続けてきた。2004年は我々が言い続けてきたことがついに実現をする年で、その戦略的な製品の1つがNW-HD1であり、“VAIO”であり、今後もいろいろ出てくる」とアピールした。




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