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マイクロソフト、『Microsoft SQL Server 2005』『Microsoft Visual Studio 2005』の日本語ベータ版を提供開始――説明会には米本社担当シニアVPが来日


2004年8月3日

マイクロソフト(株)は3日、2005年の製品出荷を予定している次世代データベースプラットフォーム『Microsoft SQL Server 2005』と、次世代統合開発環境『Microsoft Visual Studio 2005』の日本語ベータ版の提供を同日より開始すると発表した。同日に開催されたプレス説明会には、米マイクロソフト(Microsoft)社のサーバーおよびツール製品担当のシニアバイスプレジデント、エリック・ラダー(Eric Rudder)氏が来日、発表内容の解説を行なった。


米マイクロソフトのサーバーおよびツール製品担当シニアバイスプレジデント、エリック・ラダー氏

今回提供が開始されるベータ版は『Microsoft SQL Server 2005』『Microsoft Visual Studio 2005』の最初の日本語ベータ版で、バージョンは『Microsoft SQL Server 2005』がベータ2、『Microsoft Visual Studio 2005』がベータ1。いずれも英語版のみがすでに提供されていたが、日本では他国/他地域に先駆けてローカライズされたバージョンの配布を行なうという。配布対象となるユーザーは以下のとおり。

  • MSDNサブスクリプション会員(ユニバーサル、エンタープライズ、およびプロフェッショナルが対象。ダウンロード提供は同日開始、メディア発送は9月予定)
  • “Tech・Ed 2004 Yokohama”(9月7〜10日に開催)の参加者
  • “MCDBA(Microsoft Certified Database Administrator)”および“MCSD(Microsoft Certified Solution Developer)”の資格取得者(9月にメディア発送予定)

また同時に、ホビーユーザーや学生などをターゲットとし、エントリー レベルのアプリケーション開発や、プログラミングの評価および学習を目的とした簡易版『Microsot SQL Server 2005 Express Edition』および『Microsot Visual Studio 2005 Express Edition』の日本語ベータ版の提供も開始される。

米主要企業における.NETプラットフォームの使用状況
日本における.NETおよびSQL Serverの普及状況

解説を行なったラダー氏は、“Microsoft SQL Server”シリーズと“Microsoft Visual Studio”シリーズを取り巻く背景事情として、米国開発者、主要企業、そして日本の開発者への.NET環境の普及を紹介。まず、米国開発者の間で利用されているプラットフォームについては、2002年第2四半期にはJavaが30%、.NETが25%だったのに対し、2003年第2四半期にはJavaが34%、.NETが37%となり、今年の第2四半期にはJavaの31%に対して.NETは40%にまで成長するとしている。また、主要企業(米タイム社の雑誌“FORTUNE”が選定した上位100企業)における.NETの利用については、2002年の50%から75%にまで上昇しているとした。日本の開発者が利用しているプラットフォームについても、Javaと.NETの比率の逆転が起こっており、今年5月の調査では、Javaが22%であるのに対し、.NETは24%となったという。このような動きの要因としてラダー氏は、同社による顧客満足度向上に向けた取り組みの成果だと強調し、「製品の品質(信頼性)の向上、デベロッパーコミュニティーの取り組み、パートナー企業との取り組みによるもの」だと述べた。

さらに同氏は今後に向けた同社の取り組みとして、クライアントやサーバーのOS、その上で動くアプリケーション、開発環境を統合的に開発、提供していくことで運用や管理の効率化と生産性の向上を実現する“統合された革新”の推進や、そこから生み出される“運用/管理コストの削減”“止まらないビジネス環境の構築”“新たなビジネス価値の創出”の実現により、アプリケーション開発者(開発と構築)、ITプロフェッショナル(展開と運用)、インフォメーションワーカー(分析と実行)の3者間の“ITライフサイクルの簡素化”を目指していくとしている。

『Microsoft SQL Server 2005』の主な特徴と強化点
『Microsoft Visual Studio 2005』の製品ラインナップ

“Windows Server System”のロードマップ。今回日本語ベータ版の提供が始まった2製品は2005年正式リリース予定。同年にはx86系64bit環境向けWindows Server 2003や、Windows Server 2003 Release 2などが予定されており、さらにその先にはサーバー版“Longhorn”が控える

『Microsoft SQL Server 2005』『Microsoft Visual Studio 2005』はいずれも2005年のリリースが予定されているが、この2005年に向けた同社の日本での取り組みとしては、両製品のリリースのほか、

  • “信頼できるコンピューティング(Trustworthy Computing)”の実現/推進
  • .NETプラットフォームのさらなる普及
  • パートナーとの協力によるDSI(Dynamic Systems Initiative)(※1)エコシステムの確立
  • コミュニケーション、コラボレーションの推進
  • ITプロフェッショナルや開発者向けコミュニティーの強化

などを課題として挙げている。

※1 Windowsプラットフォームの強化により、分散システムを設計/展開/管理/運用する際の作業を簡素化/自動化するソリューションの提供していくことを目的とした同社およびパートナー企業による取り組み

OSKの専務取締役、田中努氏
ピー・シー・エーの代表取締役社長、大炊良晴氏

この日の説明会には、『Microsoft SQL Server 2005』『Microsoft Visual Studio 2005』の製品出荷に向けた検証、評価、および対応製品開発を表明している早期導入企業の中から、(株)OSKとピー・シー・エー(株)の代表者が出席、両製品による今後の製品展開について説明を行なった。

この中で、OSKの専務取締役、田中努氏は、基幹業務システム“SMILE”シリーズとグループウェア“eValue”シリーズの連携、ウェブサービスの強化を今後の展開の柱とし、『Microsoft SQL Server 2005』と『Microsoft Visual Studio 2005』による統合ソリューションの提供を行なっていくと述べた。一方、ピー・シー・エーの代表取締役社長の大炊良晴氏は、ERP製品『PCA Dream21』がマイクロソフトの各種テクノロジーを採用し、“Certified for Windows Server 2003”ロゴや“.NET Connected”ロゴを取得しているという実績を紹介。同社の取り扱う商談の規模の拡大に対応するため『Microsoft SQL Server 2005』に高い期待感を表明した。

(編集部 内田泰仁)


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