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【WPC EXPO 2004 Vol.1】大型台風も来場!? 10年目を迎えた“WPC EXPO 2004”開幕

2004年10月20日 14時58分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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開幕セレモニーのテープカットの様子
開幕セレモニーのテープカットの様子

アジア最大級のデジタル総合展示会、“WPC EXPO(ダブルピーシーエキスポ) 2004”が20日、東京・有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト) 東ホール/会議塔で開幕した。会期は23日(土)までの4日間で、事前登録者は入場無料、当日登録は2000円。主催は(株)日経ビーピー(日経BP社)。なお同時に、同じく日経BP社主催のセキュリティー関連総合展示会“Security Solution(セキュリティーソリューション) 2004”も東京ビッグサイト 西4ホールで開催されている。

WPC EXPO 2004は、1995年の第1回“WORLD PC EXPO”(2001年に現在のWPC EXPOに改名)から数えて10回目となる。テーマは“つながる驚き、ひろがる楽しみ~あなたが主役!「デジタルボーダレス宣言」”で、従来パソコンが主体だった展示内容を情報家電やAV機器、モバイル製品などIT関連機器全般にターゲットを広げ、製品体験コーナーや企画展示ブースなどを多数用意した体感型イベントになっている。



モバイル放送が用意したシャトルバスによる“モバHO!”体感ツアー
モバイル放送が用意したシャトルバスによる“モバHO!”体感ツアー
コンパニオンが同乗して使い方をレクチャーしてくれる
操作方法はポータブルTVと同様だが、コンパニオンが同乗して使い方をレクチャーしてくれる

初日はあいにく台風23号の接近による前日からの雨が続き、当初は午後6時までの開催時間が午後5時終了に繰り上げられるなど、悪天候による影響もみられた。開幕直前の午前9時前には、モバイル放送(株)がりんかい線・国際展示場駅前から会場を結ぶシャトルバスを運行し、車内で移動体向け衛星デジタル・マルチメディア放送“モバHO!(モバホ)”体験するイベントのプレスプレビューが行なわれた。車内には座席2つに1台ずつモバHO!対応端末“モバイルAVプレーヤー『4E-MB1』”(シャープ製)が設置され、悪天候にもかかわらず滞りのない滑らかな映像/音声で視聴できる衛星デジタル・マルチメディア放送のメリットが体感できた。搭乗・利用は無料で、バスの運行スケジュールは発着所(国際展示場駅前など)にて確認いただきたい。



矢田さんパンフ1 左側面にはAV出力端子などが並ぶ
2席にひとつずつの割合で“モバHO!”対応端末『4E-MB1』が設置されている左側面にはAV出力端子などが並ぶ

午前9時半から行なわれた開幕セレモニー(テープカット)には、主催者代表として日経BP社の代表取締役社長の河村有弘氏、来賓として祝辞を述べた経済産業省 大臣官房審議官の岩田悟志氏、総務省 総合通信基盤局電気通信事業部長の江嵜正邦氏、アメリカ合衆国大使館 商務参事官のパトリック・サンティロ氏らが出席。

日経BP社の代表取締役社長の河村有弘氏 経済産業省 大臣官房審議官の岩田悟志氏 総務省 総合通信基盤局電気通信事業部長の江嵜正邦氏
主催者代表として挨拶に立った日経BP社の代表取締役社長の河村有弘氏来賓として祝辞を述べた経済産業省 大臣官房審議官の岩田悟志氏同じく列席した総務省 総合通信基盤局電気通信事業部長の江嵜正邦氏

岩田氏は、「WPC EXPOは10回目、Security Solutionは3回目を迎えるとのことだが、IT技術はこの間に大きく変わっている。“ドッグイヤー”“マウスイヤー”(短時間に大きく変化する例え)といわれるが、パソコンの普及はますます進み、いまや1000万台を出荷して日本全国に広がっている。2001年に政府が打ち出した“e-Japan”構想のターゲットイヤーは2005年だが、従来のインフラ整備からITの利用・活用に重点がシフトし始めている。企業のIT利用による産業の効率化はもとより、個人・家庭で暮らしを変えるIT利用も広がっている。そこで使われる技術・製品が産業を育て、新たな産業を送出していくと期待している」と述べた。

江嵜は、「インターネットの世界が始まったころは、“遅い/高い/危ない”の三拍子と揶揄され、なんとかしなければならないが、どうしたものか、と思いつつ(これまで普及に)取り組んできた。その頃、ブロードバンドという言葉も出始めたのだが、どう日本語で伝えるか迷っていたが、今ではブロードバンドがここまで普及している。政府はe-Japan戦略に続いて、ユビキタス社会を構築する“u-Japan戦略”を2010年を目標に取り組んでいる。ICタグやモバイル機器の普及によって、社会はより便利になっていくだろう。ブロードバンドの更なる広がりに期待する」と挨拶した。

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