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インテル、システム開発者向けセミナー“Intel Solutions Day 2004”を開催――基調講演ではモバイルの活用とItanium 2をアピール


2004年11月10日
米インテル セールス/マーケティング事業本部副社長 兼 ソリューション市場開発事業部ディレクタのジョン・デイビス氏
米インテル セールス/マーケティング事業本部副社長 兼 ソリューション市場開発事業部ディレクタのジョン・デイビス氏

インテル(株)は10日、グランドハイアット東京にてシステム開発者、システムインテグレーター向けセミナー“Intel Solutions Day 2004”を開催した。基調講演では米インテル社セールス/マーケティング事業本部副社長、兼ソリューション市場開発事業部ディレクタのジョン・デイビス(John Davies)氏により、“ソリューションの戦略構想”をキーワードに、モバイルやItanium 2ベースのプラットフォームの活用についての講演が行なわれた。

デイビス氏は“ソリューションの戦略構想”を融合、変革、サービス指向エンタープライズの3点から解説した。融合とはコンピューティングと通信の融合を示す。その例に挙げられたのが、ワイヤレス通信機能搭載のノートパソコンの増加だ。デイビス氏は、Centrinoモバイル・テクノロジの登場によって、ノートパソコンのワイヤレス機能搭載比率が、2003年の10%から2004年には65%へと劇的に増加し、2006〜2007年には100%になるだろうとの見方を示したうえで、ワイヤレスとモビリティは「人々が教育する方法やコミュニケーションをする方法を、もっとも大きく変革させるものだ」との考えを述べた。



Centrino登場以降、ノートパソコンのワイヤレス機能搭載比率は劇的に変化した
Centrino登場以降、ノートパソコンのワイヤレス機能搭載比率は劇的に変化した

変革については、まず各種サーバーシステム分野でインテルベースのシステムが非常に好調に伸び、RISCベースシステムを上回っているというレポートを示した。そして、サーバー分野の新しいプロセッサーとして、9日に発表されたハイエンドマルチプロセッサーシステム向け『Itanium 2プロセッサ MP 1.60GHz/9MB L3キャッシュ』(Itanium 2 9M)や、デュアルプロセッサーシステム用『Itanium 2プロセッサ DP 1.60GHz/L3 3MBキャッシュ』、そしてブレードサーバー向けの『低電圧版Itanium 2プロセッサ 1.30GHz/3MB L3キャッシュ』などが取り上げられた。スーパーコンピューターの速度ランキングを集計する“Top500”のうち、83システムがItanium 2ベースのクラスターシステムでランクインしているなど、Itanium 2のハイパフォーマンスコンピューティング分野での優れたコストパフォーマンスがアピールされた。

サーバー分野で絶好調と言える伸びを示すインテルCPU。いくつもの市場でRISCを抑えて市場を拡大していることが示された
サーバー分野で絶好調と言える伸びを示すインテルCPU。いくつもの市場でRISCを抑えて市場を拡大していることが示された
9日に発表された、3カテゴリのItanium 2。最上位品はクロックこそ従来品から100MHzの向上に止まったが、L3キャッシュは1.5倍の9MBまで強化された
9日に発表された、3カテゴリのItanium 2。最上位品はクロックこそ従来品から100MHzの向上に止まったが、L3キャッシュは1.5倍の9MBまで強化された

3つめのサービス指向エンタープライズについては、モビリティー対応やファイアウォールの制限を受けない技術やサービス、ハードウェアリソースの仮想化技術による管理コストの低減、サービス指向のソフトウェアの導入が重要になると述べた。しかしその実現は「1社だけではできない。協業が必要である」として、ネットワークや通信事業、ソフトウェアなど各分野すべての協業によって、ソリューションがもたらされるとして、講演を締めくくった。

もっとも重要なキーワードである“サービス指向”の重要な要素。これらを実現すべく、インテルはCPUにいくつかの機能を加えることを計画している
もっとも重要なキーワードである“サービス指向”の重要な要素。これらを実現すべく、インテルはCPUにいくつかの機能を加えることを計画している

講演後に行なわれたItanium 2に関する記者説明会では、同社エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 プラットフォーム&ソリューションズ マーケティング本部統括部長の平野浩介氏により、最新のItanium 2プロセッサシリーズについての補足と、シリーズの将来ロードマップについての説明が行なわれた。将来のItaniumシリーズについては、デュアルコアCPUとなる“Montecito”について説明され、既存のItanium 2より1.5〜2倍のパフォーマンス、マルチスレッディング技術の採用、24MBのL3キャッシュ(コア1つごとに12MB)の搭載を実現するほか、消費電力を抑える“Itanium版Speedstep”と呼べる“Foxtonテクノロジ”、エラーとなったキャッシュメモリーだけを停止させる“Pellstonテクノロジ”、仮想マシン技術“Silvervaleテクノロジ”など、新しい技術も導入されると説明。Itaniumシリーズ登場以来、最大と言っても過言ではない変革が2005年には訪れることを示した。

インテル エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 プラットフォーム&ソリューションズ マーケティング本部統括部長の平野浩介氏
インテル エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部 プラットフォーム&ソリューションズ マーケティング本部統括部長の平野浩介氏
次世代のマルチプロセッサーシステム向けItanium“Montecito”の主な特徴。Itaniumシリーズ最大の拡張と言える
次世代のマルチプロセッサーシステム向けItanium“Montecito”の主な特徴。Itaniumシリーズ最大の拡張と言える

なおItaniumシリーズのロードマップについては、今年9月にカルフォルニア州サンノゼにて開催された“Intel Developer Forum FALL 2004”で公開された情報から、特にアップデートは見られなかった。

2003年以降のItaniumシリーズのロードマップ。2005年にはマルチプロセッサー向けのMontecitoとデュアル/低消費電力向けのMillingtonの2系列に分かれるが、2006年にはMontvale系列に統一され、その次の世代では再びマルチプロセッサー向けがTukwila、デュアル/低消費電力向けがDimonaへと分かれる。とはいえコアアーキテクチャーは、同じ世代のマルチプロセッサー向けをベースにしている
2003年以降のItaniumシリーズのロードマップ。2005年にはマルチプロセッサー向けのMontecitoとデュアル/低消費電力向けのMillingtonの2系列に分かれるが、2006年にはMontvale系列に統一され、その次の世代では再びマルチプロセッサー向けがTukwila、デュアル/低消費電力向けがDimonaへと分かれる。とはいえコアアーキテクチャーは、同じ世代のマルチプロセッサー向けをベースにしている

(編集部 小西利明)


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