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成田国際空港で“e-Passport連携実証実験”を実施――2005年度中のIC旅券導入に向けて

2005年01月14日 22時51分更新

文● 編集部

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内閣官房IT担当室は14日、旅券のIC化と安全で迅速な空港手続きを総合的に推進する“e-Passportプロジェクト”の一環として、“e-Passport連携実証実験”を実施すると発表した。1月に官庁または各開発現場において総合実験を実施し、2月上旬から成田国際空港における実地実験、3月につくばにおける互換性検証試験を実施する。

実験イメージ
実験イメージ

“e-Passport連携実証実験”では、空港手続きの運用性検証、国内外のIC旅券と読み取り機(ICカードリーダ)との互換性検証、IC旅券の本格導入に向け整備すべき制度/運用上の問題点等の洗い出しなどを行ない、実験を通じて国際標準化へ貢献するのが目的。内閣官房、法務省、外務省、経済産業省、国土交通省の各省庁が実施し、成田国際空港(株)、(株)日本航空インターナショナル、全日本空輸(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・データなどが参加/協力する。

具体的な実施内容は“我が国のIC旅券の運用性に関する実験”“国内外のIC旅券とICカードリーダとの互換性検証に関する実験”“安全かつ迅速な空港手続きに関する実験”の3つ。“我が国のIC旅券の運用性に関する実験”では、外務省が発効した実験用IC旅券を利用し、IC旅券の読み取りと顔認証を実施する。“国内外のIC旅券とICカードリーダとの互換性検証に関する実験”では、実験用IC旅券と各国が発行しているIC旅券を、日本のICカードリーダーで読み取る検証と、実験用IC旅券を各国のICカードリーダーで読み取る検証を行なう。“安全かつ迅速な空港手続きに関する実験”では、国土交通省が中心となり発行する実験用SPT(Simplifying Passenger Travel)カードを利用し、空港内の手続き時に生体認証を実施するという。

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