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アップルコンピュータ、“iPod mini”“iPod photo”の新製品説明会を開催――国内ポータブルオーディオプレーヤー市場でMDプレーヤーを逆転

2005年02月25日 21時28分更新

文● 編集部 内田泰仁

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アップルコンピュータ(株)は25日、23日に発表した“iPod mini”および“iPod photo”の新モデルに関する製品説明会を開催した。今回発表された製品は、4GBまたは6GBのHDDを内蔵する第2世代“iPod mini”と、30GBまたは60GBのHDDを内蔵する“iPod photo”で、発表同日付けで販売が開始されている(製品の詳細は、こちらのニュース記事を参照)。

“iPod mini”(写真左)および“iPod photo”(右)の新モデル
代表取締役兼米アップルコンピュータ社マーケティング担当バイスプレジデントの前刀禎明氏

冒頭に登壇した同社代表取締役兼米アップルコンピュータ社マーケティング担当バイスプレジデントの前刀禎明氏によると、日本国内のポータブルオーディオプレーヤー市場では、“iPod”ファミリーをはじめとするデジタルオーディオプレーヤーのシェアは、ポータブルCDプレーヤーを2004年12月に、さらに今月の調査でポータブルMDプレーヤーも逆転したと言い、同市場のトップシェアとなるジャンルにまで成長を遂げたという。



ポータブルオーディオプレーヤー市場のシェア変遷。データ出展はジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(株)によるもの“iPod”対応のカーオーディオも続々登場!

また、圧倒的なシェアや市場からの支持を得られない限り新たな音楽メディアとして採用しないという車載オーディオ機器の分野で“iPod”ファミリー対応製品が増えているほか、ビー・エム・ダブリュー(株)から“iPod mini”と専用システムを搭載した“MINI ONE”ベースの限定車『MINI 3RD ANNIVERSARY MODEL』(1月31日付けで発表し、26日から限定300台で発売する。同製品の詳細はこちらのニュースでお伝えしている)が登場するなど、自動車との連携の強化による市場の拡大も着実に進んでいるとしている。

価格帯ごとに並べた“iPod”ファミリーの各製品。1万円~5万円の範囲に、5000~6000円刻みで製品が並ぶというきれいなラインナップ構成になっている

同社では、シェアの拡大とともにラインナップの拡充も進めており、メモリータイプで低価格な“iPod shuffle”の投入により、従来製品には手が出しにくかった若年層にもアピール。既存製品の後継モデルとなる今回の新製品では価格の引き下げを行ない、“どんな人にも必ず見つかるベストの1台”をテーマに、1万円前後から5万円前後までの価格帯ごとに、多様なサイズやスペックを持つ製品のラインナップを整え、ポータブルオーディオプレーヤー市場のトップジャンルとなったデジタルオーディオプレーヤーの中の「No1デジタルミュージックプレーヤー」(前刀氏)として、幅広い年齢層に向けて“iPod”ファミリーを展開していくと述べた。

“iPod mini”の純正オプション最新ラインナップ“iPod photo”用の新オプション、デジタルカメラ接続用USBケーブル。この日は正式な発表は行なわれず、詳細な仕様は公開されなかったが、近日登場予定だという

このほか、“iPod mini”の周辺展開として純正オプションを今後も強化していくとして、オプションとなったクレードルやFireWire(IEEE 1394)接続ケーブルだけでなく、アームバンドやストラップ、“iPod mini”を収納する小さなケース“ソックス”などのスタイリッシュなデザインにも注目した製品を用意していくとしている。また、この日の説明会で今後登場する“iPod photo”用の新オプションとして、デジタルカメラと“iPod photo”を直接接続するUSBケーブル『iPod Camera Connector』が紹介された。詳細な仕様は現時点では明らかにされなかったが、デジタルカメラからの写真の取り込みが可能になり、撮影した画像をすぐに“iPod photo”上で確認したり、スライドショー表示を楽しんだりできるようになるという。“iPod photo”発表時によると、3月下旬の発売予定で、価格は3400円。

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