3社合同で“フォト・プリ・アイランド”という写真撮影と印刷のテーマパークを仕立てたコダック/ノーリツ鋼機/三菱製紙のブース |
初日はあいにくの曇り空で、開催時間中にも外は時折強い雨が吹き付けることもあった“フォト イメージング エキスポ 2005(PIE2005)”。展示内容全般に言えるのは、撮影するだけでなく、ホームプリンティングや各種印刷サービスなど出力まで含めたソリューションとして提案しているメーカーが多いことだ。
ノーリツ鋼機(株)/三菱製紙(株)と合同でブースを構えたコダック(株)は、今年から4団体合同企画となったPIE2005の前身にあたる“ラボシステムショー”(主催:日本カラーラボ協会)においても、同様のタッグでの出展を行なっていたという。3社は印画紙出力やプロラボ向けプリンティングサービスにおいて協業関係にあり、それを個人向けにもアピールする狙いがあるようだ。
日本では初披露となる“EasyShare-one” |
そんなコダックブースで特に目を引いたのが、今年1月の家電製品の世界的トレードショー“2005 International CES”や、2月に行なわれた写真・カメラ関連の世界的イベント“PMA 2005”でも話題を呼んだ、無線LAN経由で写真を共有・印刷できる新製品“EasyShare-one(イージーシェア・ワン)”だ。
“EasyShare-one”の背面の操作系 |
日本では詳細が未発表(参考出展)なものの、米イーストマン・コダック(Eastman Kodak)社が公開しているデータと展示品を確認したところ、総423万画素CCDの撮像素子と光学3倍ズームのレンズ、背面のほぼ全体を占める3インチの大型TFT液晶ディスプレーを内蔵。液晶ディスプレーは反転して(液晶パネル面を内側にして)閉じることもできるほか、左側面を軸に180度開いてレンズ方向に向けての“自分撮り”も可能。EasyShareの名前のとおり、“プリンタードック”(ドッキングステーションとプリンターを一体化した周辺機器)などに搭載してパソコンなしに印刷できる。さらに本体上部にSDIOスロットを搭載し、ここに別売の“Wi-Fi Card”(無線LANアダプター、米国では6月発売予定で価格は99.95ドル(約1万500円))を搭載することで、無線LAN経由での写真データの共有や印刷実行が可能になるという。日本での発売時期や価格などの詳細は未定。
14日発表の新製品『Kodak EasyShare Z740 Zoomデジタルカメラ』『同 Z700 Zoomデジタルカメラ』も、“プリンタードック”との使い勝手の良さをアピールしていた |
そのほか、EasyShareシリーズの新製品として、PIE 2005直前の14日に発表した2製品『Kodak EasyShare Z740 Zoomデジタルカメラ』『同 Z700 Zoomデジタルカメラ』も出展し、印刷やパソコンへのデータ転送の手軽さをアピールしていた。
こちらはデジタルカメラではないが、レンズ付きフィルムの新製品として“スナップキッズ ズーム”という標準レンズと1.4倍ズームの2段切り替えが可能な製品を4月中旬に発売予定(予想実売価格は1100円程度)。光学ファインダーの画角もレンズに同調して切り替わる |